淑徳小学校の過去問には、どんな出題があるのでしょうか?
対策も知りたいです。
淑徳小学校を志望するご家庭にとって、「過去問ではどのような問題が出題されているのか」「過去問からどんな傾向が読み取れるのか」は、受験準備を進めるうえで気になるポイントではないでしょうか。
私立小学校の入学考査では、一般的な試験のように公式の過去問が公開されているわけではありません。
しかし、これまでの受験生の記録や体験談から、過去問に近い形で出題内容や考査の傾向を知ることは可能です。
本記事では、これまでに報告されている過去問の情報をもとに、淑徳小学校の出題傾向や、過去問から見えてくる対策のポイントについて、お受験のプロである私が解説します。
大切なのは、以下の3点です。
・過去問は、正答率より間違えた理由を見ること
・年長の夏から始めても、十分に間に合うこと
・出題の傾向を知ったうえで、苦手な分野に時間を配分すること
淑徳小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
淑徳小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【淑徳小学校】入試形式について
淑徳小学校の過去問をひも解くためには、まず淑徳小学校の入試形式について理解する必要があります。
淑徳小学校の入学試験には、「単願入試(推薦)」と「一般入試」の2つの方式があります。いずれも11月に実施される入学考査で、試験内容や受験条件に違いがあります。
淑徳小学校の単願入試
まず「単願入試」は、淑徳小学校を第一志望とする家庭を対象とした入試です。合格した場合は必ず入学することが前提となります。
単願入試では、園長・保育園長・幼児教室長などの署名と捺印がある推薦書の提出が必要とされています。
考査では、集団行動テストや口頭試問、集団面接、親子面接などが行われます。また、単願入試を受験する場合は、試験前に親子の事前面接が実施されることも特徴です。
淑徳小学校の一般入試
一方、「一般入試」は併願が可能な入試方式です。一般入試では、知能テストや集団行動テスト、親子面接などが行われます。
なお、単願入試で不合格となった場合でも、希望すればその後に一般入試を受験できる仕組みがあります。
このように淑徳小学校では、第一志望の家庭を対象とした単願入試と、併願が可能な一般入試の2つの方式が用意されています。受験を検討する際には、それぞれの入試制度の特徴を理解したうえで出願方法を選ぶことが大切です。
【淑徳小学校】選抜方式ごとの考査内容と対策の急所
淑徳小学校の入試は「単願入試(推薦)」と「一般入試」で評価の比重が異なります。しかし、どちらの方式であっても共通して求められるのは、「指示を正確に理解する力」と「集団の中での品格」です。
| 考査項目 | 単願入試 | 一般入試 |
| ペーパーテスト | × | ○ |
| 行動観察(集団テスト) | ○ | ○ |
| 個別テスト(口頭試問等) | ○ | × |
| お子様のみの面接 | 集団面接 | × |
| 親子面接 | ○ | ○ |
※試験時間は両方式とも約2時間半。二次募集は一般入試に準じた形式で行われることが多いため、全方位的な対策が必須です。
【淑徳小学校】過去問①ペーパーテスト:一般入試の合否を分けるポイント
ここからは、淑徳小学校の過去問を通して、淑徳小学校の求める児童像や学びの姿勢をひも解いていきます。
淑徳小学校の入学考査において、一般入試(および二次募集)において、学力の土台を測るのがペーパーテストです。
大問数は年度により8〜14問と変動しますが、筆記用具はクーピー、訂正は横二本線という独特の作法があります。
話の記憶(最重要)
例年、冒頭に出題される淑徳小学校の看板問題とも言われるのがお話の記憶です。500〜600字程度の物語(主に動物が主人公)を聞き取り、登場キャラクターの相関関係や行動の順序を正確に把握する力が問われます。
出題のされ方はおおむね決まっています。お話を最後まで聞いたあとで、登場した生きものが出てきた順番を答える問題や、だれがだれに何を渡したのかを結びつけて答える問題、そのときの天気や場所、持ち物といった細かい条件を思い出して選ぶ問題が出ています。お話そのものは複雑ではありませんが、人数や個数がさりげなく言い換えられていることがあり、最後まで気をゆるめずに聞き取る力が試されます。
【対策】日頃の読み聞かせの際、「誰が誰に何をあげたかな?」といったクイズ形式で、関係性を整理しながら聞く習慣をつけましょう。
数量
淑徳小学校の過去問から分かる「数量」の対策については、単なるカウントだけでなく、「4本あるバナナに3本買い足すと?」といった、基礎的な加減乗除の思考が求められます。
実際の出題では、絵に描かれたものを数えたうえで、いくつか買い足したり食べたりしたあとの数を答える問題や、二つのまとまりを見比べてどちらがいくつ多いかを答える問題が出ています。同じ数ずつ分けられるかどうかをその場で考える出題もあり、ただ数えるだけで解ける問題は多くないとお考えください。
【対策】数え忘れを防ぐための「チェックの入れ方」など、ケアレスミスを徹底排除するテクニックを定着させます。
推理・思考
淑徳小学校の過去問には、対称図形、迷路、重なり図形、長さの比較などが頻出です。この分野を攻略・対策するためには、多角的な視点が必要です。
【例】複雑に絡まった紐の中から一番長いものを選ぶ、複数の迷路からゴール可能なルートを見抜くなど。
もう少し具体的に見ると、折ったり切ったりした紙を開いたときの形を選ぶ問題、二つの形を重ねたときにできあがる形を答える問題、何本かの線を見比べて一番長いものを選ぶ問題などが出ています。迷路も、ただ通り抜けるのではなく、いくつかある道のうちゴールまでたどり着けるものを選ぶ形で出されることがあります。
【対策】難問奇問というよりは「指示を正しく聞き取り、最後まで粘り強く考える姿勢」が評価されます。
【淑徳小学校】行動観察・個別・集団面接のリアル
次に、淑徳小学校の過去問から行動観察・個別・集団面接について詳しく解説します。
行動観察(集団テスト)
「だるまさんがころんだ」や、グループでの模造紙制作、神経衰弱などが課題となります。
課題は大きく二つに分かれます。ひとつは、合図に合わせて動いたり止まったりしながら、順番やルールを守れるかを見る遊びの形です。もうひとつは、大きな紙に何人かで一枚の絵を仕上げたり、カードを裏返して同じ絵をそろえる遊びをしたりする、共同作業の形です。後者では、道具を譲り合えるか、うまくいかないお友達に声をかけられるかといった、その場での関わり方が見られます。
【チェックポイント】単にゲームに勝てば良いのではありません。男女混合のグループの中で、お友達を尊重できているか、制作において協調性を発揮できているかが厳しくチェックされます。
個別テスト(単願入試向け)
淑徳小学校の単願入試では、ペーパーテストの代わりに、先生と対面で行う口頭試問です。
【過去問の傾向】長さを見比べて答えを選ぶ、数の増減をその場で答えるなど、数量や推理の考え方を言葉で説明する力が求められます。手を動かして解くのではなく、頭の中で考えたことを口に出す練習が有効です。
集団面接・親子面接
淑徳小学校の入学考査では、一般入試・単願入試のいずれにおいても親子面接が実施されます。難解なやりとりが続くわけではありませんが、問われるテーマがシンプルな分、落ち着いてはっきりと答える姿勢がそのまま印象に残ります。また、単願入試で出願する場合には、出願書類として推薦書の提出が必要です。
推薦書に記入するのは、主に次の2点です。
・単願で志望する理由
・家庭の教育方針
面接で問われるテーマ
面接では、お子さんご本人に加えて、母親・父親それぞれにも話が向けられます。聞かれる中身は年度や面接官によって変わりますが、向けられるテーマはおおむね次の方向に整理できます。細かな文言を覚えるのではなく、テーマごとにご家庭の答えを用意しておくほうが確実です。
- お子さま本人…自分のこと(名前・誕生日など)、身のまわりの自立、お友達との関わり方
- 母親…学校を知った経緯と志望の理由、通学経路と緊急時の対応、健康面や食物アレルギーで配慮が必要なこと、学校行事や保護者の活動への関わり方
- 父親…仕事の内容と休日の過ごし方、お子さまの成長を感じた場面、お子さまのよいところと課題
母親には「入学後に学校とどう関わっていただけるか」、父親には「ご家庭でお子さまとどう向き合っているか」を確かめるテーマが集まりやすい、と考えると準備がしやすくなります。お子さま本人については、暗記した答えではなく、自分のことばで話せるかどうかが見られます。
面接の答えを組み立てる型
どのテーマでも、答えの形はひとつで足ります。まず結論をひと言で述べ、次にご家庭で実際にあった短い場面を添え、最後にこれからどうしていきたいかで結ぶ形です。三十秒程度でおさまる長さが目安になります。
お子さまの課題にふれるテーマでは、短所を挙げて終わらせず、ご家庭で今どう働きかけているかまでを続けてください。淑徳小学校が掲げる「利他共生」の考え方と重なる場面をひとつ思い出しておくと、志望理由と教育方針が自然につながります。
ご夫婦で答えの向きがそろっていないと、その場で気づかれます。文章をそろえる必要はありませんが、家庭として何を大切にしているかという結論だけは、事前に一致させておいてください。お子さまの練習は、決まった文を暗記させるのではなく、日々の会話の中で「どうしてそう思ったの」と理由を言葉にする習慣をつけるほうが本番で効きます。
まとめ:淑徳小学校合格に向けて大切にしたいこと
一次試験の結果を受け止めながら、次の機会に向けて準備を進めようとされている保護者の方の中には、焦りや不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
これまで積み重ねてきた努力が、淑徳小学校の掲げる「利他共生」の理念や仏教の精神にきちんと伝わっていたのか、願書に書いた志望理由やご家庭の教育方針が学校の思いと重なっていたのかと、さまざまな思いが頭をよぎることもあるでしょう。
また、面接ではお子さまが落ち着いて自分の言葉で受け答えできるか、ご家庭の考えを丁寧に伝えられるかといった点も、多くの方が気になるところです。
こうした準備は短期間で整えるのが難しく感じられるかもしれませんが、ひとつひとつ整理していくことで、次のチャンスに向けて前向きに備えることができます。
私のサービスでは、淑徳小学校の出願傾向や面接で見られるポイントを踏まえながら、願書の内容整理から親子面接の想定問答まで、丁寧にサポートしています。これまでのご家庭の歩みや思いが、学校に自然な形で伝わるよう一緒に整えていくことを大切にしています。
限られた時間の中でも、できる準備はまだたくさんあります。淑徳小学校という魅力ある学びの場に向けて、ご家族の思いを形にしていくお手伝いができれば幸いです。
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