【光塩女学院初等科】最新の入試倍率
まずは、光塩女学院初等科の直近の入試倍率や合格者数の目安について確認しておきましょう。
光塩女学院初等科の入試倍率の推移
| 年度 | 倍率 | 志願者数 | 合格者数 *内部進学園児を含む |
| 2025年 | 3.3倍 | 267 | 約80 |
| 2024年 | 3.5倍 | 284 | 約80 |
| 2023年 | 3.9倍 | 314 | 約80 |
| 2022年 | 4倍 | 320 | 約80 |
| 2021年 | 3.7倍 | 297 | 約80 |
※倍率は弊社の独自調査により算出
【2025年入試】他の小学校との倍率の比較
| 学校名 | 倍率 | 定員 |
| 慶應義塾幼稚舎 | 10倍 | 144 |
| 立教女学院小学校(女子校) | 7.2倍 | 72 |
| 成蹊小学校 | 4.2倍 | 132 |
| 白百合学園小学校(女子校) | 非公表 | 60 |
| 田園調布雙葉小学校(女子校) | 5.4倍 | 50 |
| 雙葉小学校(女子校) | 非公表 | 約40 |
| 聖心女子学院初等科(女子校) | 4.5倍 | 96 |
| 東洋英和女学院小学部(女子校) | 12.8倍 | 50 |
| 東京女学館小学校(女子校) | 6.8倍 | 72 |
| 日本女子大学附属豊明小学校(女子校) | 5.5倍 | 54 |
※倍率は弊社の独自調査により算出
光塩女子学院初等科は、その試験日程の特性から、多くの難関校と併願しやすいという特徴があります。
光塩女子学院初等科の試験日が例年11月4日前後に行われるのに対し、都内の難関女子伝統校の多くは11月1日や2日に集中して入試が行われます。
そのため、日程が重ならず、雙葉小学校や白百合学園小学校、聖心女子学院初等科といったトップクラスの女子校と組み合わせて受験することが可能になっています。
また、立教女学院小学校、成蹊小学校なども、試験日が重なりにくいこと、また所在地が隣接していることからも有力な併願先として挙げられやすい傾向にあります。
この日程的なメリットを活かし、志望校の選択肢を広げられるのは、光塩女子学院初等科を受験する上での大きなポイントと言えるでしょう。
【光塩女学院初等科】倍率い状に合格が難しいと言われる理由
光塩女子学院初等科の入試倍率は、例年3〜4倍前後で推移しています。この倍率は、他の最難関女子校と比較すると、一見「そこまで高くない」と感じられるかもしれません。
しかし実際には、受験経験者や塾関係者の間では、光塩女子学院初等科は「倍率の数値から受ける印象よりも遥かに合格が難しい学校」として知られています。なぜ、光塩女子学院初等科は倍率の数値以上に厳しいと言われるのでしょうか。ここからは、その背景にある理由を見ていきましょう。
公表倍率と実質競争率の「見かけ上のギャップ」
光塩女子学院初等科の倍率が3〜4倍で推移しているのは事実ですが、この数字には注意が必要です。定員は80名とそこまで多くはありませんが、この80名の中には、附属幼稚園から進学してくる内部進学者がすでに含まれています。
附属幼稚園に在園する女児のうち約半数が小学校に進学することから、小学校から外部受験を経て入学できる実際の定員数は、多く見積もっても40名〜50名程度に大きく絞られます。外部受験生にとっては、実質的な競争率が公表されている倍率よりもかなり高くなるため、「定員数が少ない難関校である」という認識が必要です。
この、公表倍率と実質的な競争率の間に生じるギャップが、多くの受験生にとって誤解を生み、難易度を高く感じさせる一つの理由となっています。
志願者の「受験対策の熱量」が非常に高い
光塩女子学院初等科の難易度を押し上げている二つ目の理由は、志願してくるご家庭のレベルと熱量が極めて高い点にあります。
光塩女子学院初等科は、その教育理念や一貫教育の魅力から、志願者のほとんどが高い志望度を持ち、入試に向けて長期間かつ徹底的な準備を積んできています。
他の併願校として、最難関の雙葉小学校や白百合学園小学校、聖心女子学院初等科といったトップレベルの女子校を検討するご家庭も多く、これは志願者層全体の学力・品性・家庭の教育レベルが高い水準にあることを示しています。
つまり、競争相手が非常に優秀で、学校側もその中から少人数を選抜するため、倍率の数値以上に合格ラインのボーダーが高く、非常に厳しい戦いになるのです。
カトリック精神に根差した「資質・人間性」の特殊選抜
三つ目の理由は、光塩女子学院初等科がカトリックの精神を基盤とするミッションスクールであることに由来する、選抜基準の特殊性にあります。
光塩女子学院初等科の入試では、単にペーパーで高得点を取れる「賢い子」を選ぶのではなく、愛と奉仕の精神を体現し、集団の中で他者への思いやりを持って行動できる「光塩の求める資質」があるかが重要視されます。
特に、行動観察や面接を通じて、子どもの人間性と、ご家庭の教育方針や価値観が学校の理念と深く適合しているかを厳しく見極めます。
この、数値化が難しい「資質」と「相性」が合否の大きなウェイトを占めるため、どれだけ準備をしても、学校の求めるカラーとわずかでもズレが生じると合格が難しくなり、結果として「倍率以上に難しい」という印象を生んでいるのです。
【光塩女学院初等科】高い合格率の壁を突破するためのポイント
光塩女子学院初等科は、公表されている倍率の数値だけを見ると、他校ほどの「超難関校」という強い印象を受けないかもしれません。
しかし、これまでの解説の通り、実際には試験内容の質、入試で問われる人間性、そしてご家庭との相性といった、多面的かつ非常に厳しい選抜が行われています。まさに、数字だけでは決して測れない難しさがある学校と言えるでしょう。
ここからは、光塩女子学院初等科の合格を目指す上で、受験生とご家庭が必ず押さえておくべき3つの重要なポイントを、お受験のプロである私がわかりやすく解説していきます。
出題傾向を踏まえた「長期的な対策」の徹底
光塩女子学院初等科の入試は、記憶、数、規則、言語、運筆など、ペーパーテストの出題範囲が非常に多岐にわたります。また、すべてがCDによる指示で行われるため、集中力と指示の理解力が極めて重要です。
そのため、直前の詰め込みではなく、早い段階から光塩女子学院初等科の過去の出題傾向を徹底的に分析し、バランス良く対策を進めることが求められます。特に、制作や巧緻性、運動といった技能分野は、一朝一夕には身につかないため、年単位の長期的な視野を持って取り組むことが、合格の前提となります。
願書・面接で「カトリックの価値観」との適合を伝える
光塩女子学院初等科の入試において、ご家庭の教育方針が学校の理念と合致しているかは、合否を分ける非常に重要な要素です。
カトリック精神に基づく「愛と奉仕」の価値観を深く理解し、その理念に沿った家庭教育を実践していることを、願書と面接で明確に伝える必要があります。
単に「良い学校だから志望した」という理由ではなく、家庭内でどのように感謝の心や他者を思いやる姿勢を育んでいるかを具体的に語ることで、光塩女子学院初等科が求めるご家庭のカラーと適合していることを強くアピールしましょう。
学校の方針に沿うような「生活習慣」を整える
光塩女子学院初等科の入試で見られる行動観察や巧緻性は、一時の訓練で取り繕えるものではありません。
日常生活の中で、規律を守り、落ち着いて行動できる習慣が身についているかが問われます。これは、光塩女子学院初等科で求められる洗練された品格と直結しています。日頃から、正しい姿勢で話を聞く、食事の作法を整える、挨拶をしっかりするなど、学校での集団生活にスムーズに溶け込めるような基本的な生活習慣を整えることが、最も確実な対策となります。
合格の鍵は、特別なことではなく、光塩女子学院初等科の生徒にふさわしい日々の生活の質の高さにあると言えるでしょう。
まとめ:受験準備中から”光塩生”としての姿勢を育みましょう
光塩女子学院初等科の受験は、表面的な「テクニックで合否を決める試験」ではありません。
むしろ、ご家庭で大切にしてきた教育観と、その積み重ねがお嬢様の振る舞いとして自然と現れる選抜です。日々の生活を丁寧に過ごし、親子の対話を通して愛情深く成長を見守ってきたご家庭であれば、この難関への挑戦は決して不可能なものではありません。
合格への最も確実な近道は、受験準備期間からすでに「光塩女子学院初等科生にふさわしい品格と意識」を持って過ごすことにあると言えるでしょう。
「今進めている準備が学校の求める方向に合っているのか?」「プロの視点から具体的なアドバイスがほしい」など、不安を感じた時は、どうかお一人で悩みを抱え込まないでください。
光塩女子学院初等科の受験に特化した知識と経験を持つ私が、ご家庭の状況に寄り添いながら、丁寧にサポートいたします。不安を合格への自信に変えるのは、的確な対策と正しい心構えからです。どうぞお気軽にLINEなどからお声がけくださいね。一緒に、希望に満ちた合格への確かな一歩を踏み出しましょう!
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