白百合学園小学校は、歴史ある伝統女子校で倍率も高いため、ご縁をいただけなかった場合の戦略をあらかじめ考えておく必要があります。
この記事では、白百合学園小学校に不合格だった場合の原因や進学先候補、親としての心構えについて解説します。
白百合学園小学校の併願校や、落ちた場合の選択肢を検討しておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
白百合学園小学校に落ちた時の原因を考える
白百合学園小学校に落ちた場合、原因は以下が考えられます。
校風が家庭に合わなかった
家庭の教育方針や、家族の雰囲気が校風に合っておらず、願書や面接が原因で落ちてしまった可能性があります。
とくに白百合は家族愛を大切にする学校です。両親が子どもに関心があるかないか・過干渉や放任しすぎていないか・モンスターペアレンツではないか・両親の考えが一致しているかなど、細かくチェックします。
面接では緊張しすぎるより、自己主張しすぎないほうが大切です。
受験当日に本来の実力を発揮できなかった
受験当日はいつもと違う雰囲気に緊張するため、いつも通り過ごせない子どもは珍しくありません。
とくにペーパー試験では、短い時間で10枚以上のペーパーを素早くこなします。
緊張したり、間違いに気付いて気になって集中できなくなったりすると、あっという間に時間がすぎ、本来の実力を発揮できないことがあります。
運が悪かった
考査当日の「運」も合否に大きく関係します。
白百合学園小学校は、集まる志願者のレベルが高いです。優秀な子が多いグループで試験になると、行動観察ではどうしても比べられてしまうため、不利となります。
また、考査時に同じグループ内で相性の悪い子がいた・記念受験の子に話しかけられ、つい場を乱してしまった・朝、両親とケンカをしてしまい嫌な気持ちのまま考査に向かったなども考えられます。

白百合学園小学校を落ちた時の心構え
小学校受験では、合格・不合格を「ご縁があった」「ご縁がなかった」と表現します。
白百合受験での合否はまさにその通りで、ご縁があるかないかです。
私立小学校は、入学してみると驚くほど考え方が似ている家庭が集まっています。白百合学園小学校に落ちた場合、親子ともに居心地のいい小学校が他にあるのかもしれません。
また、不合格の文字を見るとショックを受けますが、諦めるのは早く、繰り上げ合格や2年生の編入生募集などチャンスが残っている可能性もあります。
親子で白百合学園小学校合格に向けて努力してきた日々は決して無駄ではありません。頑張ってきた子どもはたくさんのことを身に付けているので、保護者の方はまず子どもを褒めて、落ち着いて進学先について考えましょう。
白百合学園小学校を落ちた時の新たな進学先の候補
白百合学園小学校に落ちた場合、何を優先して学校選びをするか家庭で確認しましょう。
- 女子校がいい
- ミッション系の学校がいい
- 中高の偏差値が高い学校がいい
- 公立だけは避けたい
このように、ご家庭によって重視するポイントはさまざまです。
それぞれのポイントに沿って、学校選びをしましょう。
併願しておくべき私立女子校
白百合学園小学校は倍率が高い人気女子校なため、ほかの私立小と併願するのが一般的です。
同じカトリック校である雙葉小学校や聖心女子学院初等部は、考査日・考査時間帯が同じなので、併願はかなり難しいです。そのほかで併願できる学校は以下のとおり。
- 光塩女子学院初等科
- 立教女学院小学校
- 東洋英和女学院小学部
- 日本女子大学附属豊明小学校
- 東京女学館小学校
光塩女子学院初等科は、白百合と同じカトリック校で、受験日も白百合の数日後なので併願しやすい学校です。立教や東洋英和はプロテスタント校なので白百合との雰囲気の違いはありますが、隣人愛を大切とする校風には共通点があるため、併願する方も多くおられます。
豊明や女学館は無宗教ですが、自立した女性を育成する教育目標は、白百合と共通するものです。
白百合学園小学校と共通した特徴がある小学校を選ぶと、面接や考査の対策がしやすいので、都内女子校はぜひ併願しておきましょう。
ただし、都内はどの私立小学校も倍率が高いため、9月の埼玉校や10月の神奈川校も前もって受験しておくと安心です。
落ちてからでも間に合う私立小
私立の環境を重視する場合は、白百合学園小学校の合格発表後でも願書が出せる私立小学校を検討してみましょう。
- 宝仙学園小学校(一般)
- サレジアン国際学園目黒星美小学校(B日程)
- 星美学園小学校(B・C日程)
- 川村小学校(後期)
- 新渡戸文化小学校(二次・三次)
- 聖ドミニコ学園小学校(C日程)
- 明星学園小学校(一般)
白百合学園小学校の合否が出たあとでも、出願に間に合う学校は何校もあります。
宝仙学園などの中学受験に有利な私立小学校や、改革と国際化が進むカトリック系の星美学園など、家庭の教育方針に合わせて検討するとよいでしょう。
12月まで試験が続く国立小学校
国立小学校に出願している場合、12月まで試験が続きます。
- 筑波大学附属小学校(文京区)
- お茶の水女子大学附属小学校(文京区)
- 東京学芸大学附属竹早小学校(文京区)
- 東京学芸大学附属世田谷小学校(世田谷区)
- 東京学芸大学附属大泉小学校(練馬区)
- 東京学芸大学附属小金井小学校(小金井市)
どの国立小学校も、出願は9月〜10月で、抽選や選考を10月〜12月にかけておこないます。
少しでも教育にいい環境を求める場合、国立小学校にも願書を出しておきましょう。
ただし、国立小学校はどの学校も抽選が1〜2回あり運の要素が強いです。
また、文科省管轄の教育研究機関であり、私立のような手厚い環境ではないことに注意しましょう。
中学受験を狙うなら公立小学校
中高偏差値を優先して考えたいご家庭は、中学受験に専念できるように公立小学校を選択するのも1つの考えです。
公立小学校は自宅から近いため、塾通いしやすく自宅での勉強時間も多く確保できます。
また、白百合学園小学校はときおり編入生の募集がありますが、公立小学校に通っていることが条件です。ほかの私立小学校に通っている場合は、在学している私立小学校から許可を得ないと編入試験を受けられません。
公立小学校に通いながら、中学受験の準備や編入試験に向けて準備する方法も視野に入れてみましょう。
白百合学園小学校受験で落ちた場合の進学先候補とその選び方まとめ
ここまで、白百合学園小学校に落ちた場合の考え方や併願・二次募集校について解説しました。
万が一に備えて併願校を選び、出願が遅い学校や国立小学校も検討しましょう。白百合学園への志望度が高い場合は、中学受験でのチャレンジや編入を視野に入れ公立小学校を選択する家庭もあります。
ご家庭の教育方針を今一度見直し、子どもにとっていい選択となるよう進学先を選びましょう。