【立教女学院小学校】試験内容は?2026年度の試験日・考査内容
まずは、立教女学院小学校の2026年度(2025年度実施、2026年度4月入学)入試についてご紹介します。
2026年度 入試の要項
募集人員 | 第1学年 女児72名 |
出願資格 | 2019年4月2日から2020年4月1日までに生まれた者 |
試験内容 (年度による) | ・ペーパーテスト ・個別テスト ・集団テスト ・運動テスト |
出願 | 「Web」および「郵送」両方の出願が必要となります。 ・Web出願期間:2025年9月2日(火)10:00 ~ 10月4日(土)23:59 ・郵送出願期間:2025年10月1日(水)~10月4日(土)必着 ※簡易書留郵便に限ります。(配達日指定併用可) |
受験料 | Web決済 30,000円 |
面接日程 | 2025年10月16日(木)~10月21日(火)のいずれか1日 |
入学試験 | 2025年11月3日(月・祝日)のみ |
合格発表 | 2025年11月4日(火)20:00 Web発表 |
入学手続き | 入学金:300,000円 入学金納入期限(Web):2025年11月5日(水)10:00 入学手続き(来校にて):2025年11月5日(水)14:00~15:00 |
学費/校納金(年額) | 学費/校納金(年額) 【学費】 授業料:648,000円 教育充実費:180,000円 【校納金】 藤の会費(保護者の会):18,000円 藤の会入会金(初年度のみ):10,000円 給食費:121,200円 ※学費および校納金は改定することがあります。 |
※立教女学院小学校「2026年度児童募集要項(抜粋)」より
【立教女学院小学校】詳しい試験内容とその対策とは
ここからは、立教女学院小学校の入学試験で行われる各種テストの内容と、それぞれの対策ポイントについて詳しくご紹介していきます。
同校の考査では、学力に限らず多面的な視点からお嬢さまの力が見られます。中でも注目されるのが、難易度の高いペーパーテストです。これは「できていて当たり前」とされるレベルで、まずこの段階で一定の基準に満たない場合は選考から外れることもあるとされています。
そのうえで、個別・集団・運動といったテストを通して、お嬢さまの性格や姿勢、そして学校との相性を総合的に見極めるのが立教女学院小学校の入試の特徴です。
試験内容①ペーパーテスト
知識の量だけでなく、理解力・判断力・観察力といった多面的な力が問われるのが立教女学院小学校のペーパーテストです。
数量や言語を中心に、図形や常識問題まで幅広く出題され、全体としてやや難易度の高い内容となっています。問題用紙は複数枚にわたり、設問の構成や形式も年によって異なるため、柔軟な思考力が求められます。
攻略のポイントとしては、基礎問題を繰り返し丁寧に解くこと。焦らず正確に取り組む力を養うことで、難問にも落ち着いて対応できる力が育ちます。早い段階からコツコツと習慣化した家庭学習がカギとなります。
試験内容②個別テスト
一対一の対話形式で行われる個別テストでは、お嬢さまの言語理解や表現力だけでなく、生活動作の丁寧さや集中力も見られます。
質問に応じて写真を見て答えたり、想像力を必要とする受け答えをしたりと、即興的な対応力が問われる場面も。わ繋ぎや紐通し、お箸の使い方など、巧緻性に関する実技課題も含まれることがあります。
対策としては、ご家庭で会話の機会を意識的に増やし、語彙を育てるとともに、「聞かれたことに的確に答える」練習を繰り返しましょう。巧緻性の課題は、楽しみながら生活の中で練習することが効果的です。
試験内容③集団テスト
複数の受験者とともに行動する集団テストでは、子ども同士の関わり方や、場の空気を読み取る力が重視されます。ゲームや簡単なルールのある活動を通して、協調性や社会性、指示への反応が見られます。
内容は特別な技能を必要とするものではありませんが、「周囲とどう関わるか」が合否に影響する可能性もある大切なパートです。
ご家庭では、ご兄弟や友人と一緒にルールのある遊びを取り入れ、「順番を守る」「相手を尊重する」練習を重ねておくと安心です。公園や集団イベントへの参加も有効な経験になります。
試験内容④運動テスト
基礎的な身体能力を確認するための運動テストでは、跳び箱やジャンプ、前転などが出題される傾向があります。
運動が得意かどうか以上に、指示をよく聞いて行動できるか、動作に集中できるかといった姿勢が評価されます。広いスペースで行われるため、のびのびとした動きを通じて、普段の生活の中での運動経験が活きる場面です。
無理な練習は必要ありませんが、日常的に体を動かす習慣をつけておくことがポイントです。特に「指示を聞いてから動く」トレーニングを取り入れると、試験本番でも落ち着いて行動できるでしょう。
【立教女学院小学校】試験内容のポイントと対策
立教女学院小学校の入試では、学力だけでなく、思考力・人間性・生活習慣など、多面的な力が見られます。
こうしたバランスの取れた選考に向けて、どのように準備を整えていけばよいのでしょうか。ここでは、各試験で重視されるポイントと、日常生活の中で実践できる対策方法をご紹介します。
ペーパーテスト
評価のポイント:
基礎的な知識の定着に加え、指示の理解力や観察力、柔軟な思考力が求められます。計算や語彙力だけでなく、設問の意図を読み取る力も評価対象です。
対策:
・まずはやさしい問題集からスタートし、ひらがな・数字の読み書き、10までの数の理解など「できること」を確実に積み上げていきましょう。
・問題を解くだけでなく、「どうしてそう思ったの?」「ここは何に気づいた?」と親子で会話を挟むことで、思考力・説明力が自然に育ちます。
・1日10分でもよいので、机に向かう習慣をつけることが大切です。リビング学習でも構いません。
・季節の行事や日常の出来事を通して、「これは何月?」「どんなことをするの?」と問いかけることで常識問題への感覚も身につきます。
・タイマーを使って「5分以内に何問できるか」など、ゲーム感覚で時間感覚も養う工夫もおすすめです。
個別テスト
評価のポイント:
受け答えの内容だけでなく、話の聞き方・姿勢・集中力など、態度や振る舞いも評価されます。巧緻性課題では、生活の中での丁寧な動作が反映されるかも見られます。
対策:
・お嬢さまが話す機会を意識的に増やしましょう。たとえば「今日一番楽しかったことを3つ教えて」「これ何に見える?」など、自由な発言を引き出す質問が効果的です。
・「はい」「いいえ」だけで終わらず、短い文章で答えられるよう、「なぜ?」と続けて聞くことで、自分の考えを言葉にする練習になります。
・生活巧緻性は、ボタンの留め外し、靴下をたたむ、ティッシュを箱に詰める、お箸で豆をつまむ、リボン結びなど、家庭にあるもので対策が可能です。
・毎日でなくても構いません。週に数回、親子で「手先を使う遊び時間」をつくるだけでも上達します。
・写真を見て説明する練習も効果的です。図鑑や絵本のページを一緒に見て、「これはどんな場面?」「どう思う?」と聞いてみましょう。
集団テスト
評価のポイント:
協調性・社会性・指示への対応力が主に見られます。周囲の子どもとの関わり方や、集団の中で自分をどう位置づけるかといった点も重視されます。
対策:
・ご兄弟や近所のお友達と遊ぶときは、「順番を守る」「途中でやめない」「役割を理解して行動する」など、ルールある遊びを取り入れてみましょう。
・具体的には「すごろく」「かるた」「じゃんけん列車」など、遊びながら社会性を学べるゲームがおすすめです。
・家庭内でも、簡単なルールを決めて行う遊び(例:レゴや積み木でテーマを決めて制作など)を通じて、「自分と他人の違いを理解する」練習ができます。
・テレビや絵本の登場人物の行動を題材に「この子はどう思ったかな?」「お友達に何て言えばよかった?」と考えさせるのも効果的です。
・園外活動やイベント(ワークショップ、体験教室)に参加して、集団でのふるまい方を体験させるのもよい練習になります。
運動テスト
評価のポイント:
身体能力そのものより、指示を聞いて正しく動けるか、落ち着いて取り組めるかといった点が大切です。姿勢や動作の丁寧さも見られています。
対策:
・日常的に体を動かすことが重要です。週末は公園へ出かけて、走る・跳ぶ・ぶら下がるなど、さまざまな動きを取り入れましょう。
・踏み台昇降、ケンケンパ、スキップなども有効。体幹やバランス感覚を遊びながら養うことができます。
・指示行動対策として「○○と言ったらスタート」「笛が鳴ったら止まる」といったルール遊びで、耳からの情報に反応する練習を。
・縄跳び、前転、ジャンプなどの動きを動画で見せてから実際にやってみると、イメージがつかみやすくなります。
・「運動が苦手」という意識を持たせないよう、結果よりも「やってみたね」「頑張ったね」と声かけで楽しさを優先しましょう。
まとめ:立教女学院小学校の試験は家庭での育ちが試される舞台
立教女学院小学校の入学考査は、ペーパーテストや個別テスト、集団・運動テストとスタンダードな項目が並びます。一見シンプルな対策で乗り切れる印象を持たれがちです。
しかし実際は、お嬢さまの日常の行動や言葉遣い、細やかな習慣に至るまで、これまでの家庭での育て方が余すところなく評価される場となっています。
お嬢さまの知性や個性だけでなく、親御さまが日々実践されてきた教育方針や、家族間でのコミュニケーション、さらには生活の中での小さな努力の積み重ねが、試験当日のパフォーマンスに大きく反映されるのです。
つまり、立教女学院小学校の入試は、単なる技術的な対策だけでなく、家庭での子育ての成果をまざまざと映し出すチャンスとも言えます。これまでの歩みを自信に変え、自然体の様子で試験に臨むことこそが、真の合格への近道です。