【立教女学院小学校】入学難易度が高い理由
立教女学院小学校は、例年7〜8倍前後の倍率を誇る人気校で、女子校の中でも高い競争率を維持しています。入試ではペーパーに加え、巧緻性や生活巧緻性、運動、行動観察、口頭試問など、幅広い課題に総合的な対応力が求められます。
また、ミッション系の学校として教育理念や価値観との相性も重視されており、単に「ペーパーが得意」「早くからお教室に通っている」といった要素だけでは合格に至らないものです。ご家庭の教育方針や日々の関わりまで含めて丁寧に選考される点が、立教女学院小学校受験の難しさでもあります。
【立教女学院小学校】受験対策をしても落ちてしまう理由
立教女学院小学校の入試では、合否に関する詳細は公表されません。しかし、実際に「不合格だった」と語るご家庭の声を集めていくと、いくつかの共通する傾向が見えてきます。
願書で“立教女学院小学校との相性の高さ”を伝えきれていない
立教女学院小学校では、キリスト教の精神に根ざした教育理念を大切にしています。「個性の尊重」「思いやり」「内面の成熟」などを重視する傾向があり、それが願書の文面から自然に伝わることが重要です。
しかし、実際の願書を添削していると「優しく思いやりがあります」「協調性があります」といった定型的な表現ばかりが並び、学校側に伝わりづらい願書になってしまっているケースが少なくありません。
ご家庭の教育方針や日常の関わり方の中で、どれだけ“立教立教女学院小学校らしさ”がにじみ出ているか、月光とご家庭との相性の良さを自然な形で伝えることが合否を左右する大きなポイントとなります。
面接で家庭の一体感が伝えきれなかった
立教女学院小学校の親子面接では、親子それぞれの受け答えの内容だけでなく、「ご家庭としての一体感」や「価値観の共通性」が見られています。
たとえば、両親が別々の方向性で話をしていたり、家庭内の役割分担について明確なビジョンが見えなかったりすると、「この家庭で6年間安心して教育を託せるか?」という点に疑問を持たれる可能性があります。
緊張してしまい本来の雰囲気が出なかったり、型通りの“正解っぽい”答えに終始してしまったりすることで、家庭の真の魅力や誠実さが伝わらず、評価を下げてしまうこともあるのです。
試験当日の“所作や振る舞い”が至らなかった
立教女学院の入試では、ペーパーや巧緻性といった個別の能力だけでなく、お嬢さまの試験当日の立ち居振る舞い、所作や身のこなし、周囲との関わり方なども丁寧に見られています。
たとえば、初めて会うお友だちに対して自然に譲ることができるか、指示を受けた際に落ち着いて反応できるか、行動観察の場で場の空気を読みながら穏やかに過ごせるか……。こうした一挙手一投足は、ご家庭でどのように日々過ごしてきたか、どのような価値観でしつけられてきたかを映し出す鏡のようなものです。
学校側はその姿を通して、「このご家庭と6年間の教育的な関係を築いていけるか」「学校の理念と相性が良さそうか」といった点を見極めています。
つまり、たとえ巧緻性やペーパーでよい結果が出ていたとしても、日常生活に根差した振る舞いが自然とにじみ出ていなければ、最終的に合格に結びつかないこともあるのです。
年少期からお教室に通っていること自体が悪いわけではありませんが、そこだけに頼るのではなく、日々の生活そのものが試験につながっているという意識をもつことが大切です。
【立教女学院小学校】実際にあった”落ちた”体験談
ここでは、立教女学院小学校の受験に挑戦し、不合格となったご家庭の体験談を匿名でご紹介します。いずれもご家族に明確な落ち度があったわけではありませんが、「ご縁がなかった」と振り返る中で、共通するポイントが見えてきました。
ケース1:願書を自己流で仕上げてしまい…
「いろんな学校の願書を書いていたので、立教女学院小学校のものも“まとめて仕上げた”感覚でした。娘のエピソードも、他校と共通のものを流用していて…。今思えば、学校の教育理念とのつながりや、立教女学院小学校だからこその想いがまったく書けていませんでした」(Hさん・母)
多忙な中での出願準備に追われ、つい「作業」として書いてしまった願書。結果的に、その学校にどうして通わせたいのかという“熱”や、家庭の在り方が十分に伝わらなかったと後悔されています。
ケース2:面接で夫婦の意見が食い違い…
「夫と面接練習をあまりしていなかったんです。実際の面接で“お子さまの将来像”について問われた際、私と夫の答えがバラバラで…。面接官の先生が少し驚かれたような表情をされたのを今でも覚えています」(Mさん・母)
立教女学院では、親子面接でご家庭の価値観や教育観の一貫性が見られます。事前のすり合わせが不足していたことで、“ご家庭の軸”が伝わらなかったのかもしれません。
ケース3:行動観察で周囲と衝突してしまった
「普段はおっとりした子なんですが、当日は緊張していたのか固まってしまい、見ようによってはぶっきらぼうな印象を与えてしまっだようで、他のお子さんとトラブルになり、先生に注意されてしまったと後から知りました」(Sさん・母)
どんなに優れた能力があっても、“協調性”や“場を読む力”は立教女学院小学校の入試で重視されます。試験当日の行動から、ご家庭でのしつけや接し方が読み取られる場面も多く、「らしさ」がにじみ出ないと不利になることがあります。
こうした声を聞くと、不合格には必ずしも“明確な失敗”があるわけではなく、準備不足や伝え方のわずかなズレが大きな差となってしまうことが分かります。
【立教女学院小学校】「落ちない」ために、今からできる対策とは
立教女学院小学校の入試を突破するためには、単に能力を高めるだけでなく、学校の求めるお嬢さま像・ご家庭像に近づくための総合的な準備が必要です。ここでは、プロがポイントを3に絞って、今すぐ始められる対策をご紹介します。
家庭学習:日常生活に根ざした“学び”を
立教女学院では、表面的な学力よりも「日々の生活の中でどのように学んでいるか」「自発的に考え、行動する力」が見られています。そのため、プリント学習や暗記型の詰め込みではなく、「どうして?」「こうしたらどうなるかな?」という対話型の学びを日常の中に取り入れることが大切です。
また、巧緻性や生活行動も評価対象となるため、「自分でお箸を揃える」「ボタンを留める」「片づけを最後までやり切る」といった基本的な生活習慣を丁寧に重ねていきましょう。家庭での過ごし方がそのまま入試本番の姿につながるという意識が、最も効果的な準備になります。
願書:ご家庭の姿勢と“立女学院小らしさ”を言葉で伝える
願書には、どんな思いでお子さまを育ててきたか、どんな価値観を大切にしているか、そしてなぜ立教女学院小学校に惹かれているのか。そのすべての想いを限られた文字数で伝えなければなりません。
特に立教女学院小学校では、形式的な「志望動機」ではなく、学校の理念や教育方針をきちんと理解し、それに共鳴していることが求められます。「お行儀がいい」「協調性がある」といった抽象的な表現ではなく、日常のエピソードやご家庭ならではの関わり方を通じて、“らしさ”が伝わる願書が合格に近づきます。
面接準備:ご家庭の一体感と温かさを伝える場に
小学校受験の面接は「試される場」ではなく、「伝える場」ととらえることが大切です。特に立教女学院の面接では、お子さまの人柄や家庭での関わりの様子、ご両親の教育姿勢などが、穏やかなやりとりの中で見られます。
そのためには、模範解答のような受け答えを準備するよりも、ご家庭での会話を振り返りながら、どんな価値観を大切にして子育てをしているかを自然に話せるようにしておくことが効果的です。また、夫婦で意見がすれ違わないよう、日頃から子育てに対する考え方のすり合わせをしておくことも重要なポイントです。
このように、「家庭学習・願書・面接準備」の3本柱をバランスよく整えていくことが、“落ちないための準備”につながります。どれか一つだけに偏るのではなく、家庭全体のあり方を少しずつ見つめ直していくことが、合格への近道なのです。
【立教女学院小学校】まとめ:落ちないために、正しい準備を
立教女学院小学校は、試験の難しさや倍率の高さだけでなく、「家庭のあり方」や「日々の子育ての積み重ね」まで問われる、特別な学校です。そのぶん、ご縁をいただけたときの喜びもまた格別なものとなるでしょう。
もし「落ちたらどうしよう」と不安に感じているのなら、まずはご家庭に合った準備方法を見直すことが大切です。そして、その準備はできるだけ早く、丁寧に始めることが合格への近道となります。
私はこれまで、立教女学院小学校を志望される多くのご家庭をサポートしてきました。ご家庭にヒアリングをした上で作る完全オーダーメイド型願書作成や、過去の質問を徹底研究した想定Q&A作成付面接レッスンを個別にご提供しています。いずれも、立教女学院小学校の特色を深く理解したうえで行う、実践的な内容です。
お嬢さまにとって最良のご縁をつかむために、ぜひ私のサポートをご活用ください。いつでも相談LINEへのお問い合わせをお待ちしていますね!