【立教女学院小学校】「願書」「家族写真」で検索される理由
検索エンジンで「立教女学院小学校 願書」と入力すると、候補に「写真」や「家族写真」といったワードが並ぶのをご存じでしょうか。これは、写真に関して多くの受験家庭が不安や疑問を抱えていることの表れです。
立教女学院小学校では、選考期間の間に、受験者本人の顔写真だけでなくご家族がそろった写真も提出する必要があります。そのため「どこで撮るべき?」「服装や表情は?」「自然な雰囲気にするには?」といった悩みが生じやすく、情報収集に走る方が少なくありません。
加えて、「合格したご家庭はどんな写真だったのか?」「これは避けるべき?」といった細かな点にも気を配りたくなるのが本音でしょう。
こうした疑問に正しく向き合うためには、撮影のコツだけでなく、学校側がなぜ写真を重視しているのかという“本質”を理解することが大切です。本記事では、その背景にある意図を丁寧に解説していきます。
【立教女学院小学校】「家族写真」が必要になるのはいつか
立教女学院小学校を受験する際に「家族写真」が必要になるタイミングはいつなのでしょうか。まずは、2024年度の入学志願者募集要項「面接の持ち物欄」を見てみましょう。
立教女学院小学校 面接について(抜粋) | |
持ち物 | ・受験票 ・受験生の顔写真1枚(タテ4cm×ヨコ3cm・カラー・上半身正面脱帽・3ヶ月以内撮影のもの・裏面記名) ・受験生を含む同居家族全員が写った写真1枚(L版 タテ8.9cm×ヨコ12.7cm・裏面記名) |
参加者 | 面接は受験生およびその保護者を2名でお越しください。保護者のご都合がつかない場合は、お一人でも結構です。 |
面接日時の変更 | 原則、面接日時の変更はできません。ただし、幼稚園・保育園の運動会と日程が重なった場合のみ変更を受け付けます。変更をご希望の場合は、立教女学院小学校事務室までお電話(P.1【お問い合わせ】参照)にてご連絡ください。 |
立教女学院小学校では、家族写真の提出は願書と一緒ではなく、面接当日に持参する形式が採られています。また、願書に使用した受験者本人の写真と同じものをもう1枚用意しておく必要があります。
出願時ではなく、面接当日に写真を提出するというスタイルは、私立小学校の中でも珍しく、戸惑う方も少なくありません。準備のタイミングを誤らないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
【立教女学院小学校】願書用写真 受験者本人のポイント
願書に添える受験者本人の写真は、白や淡いグレーなど無地の背景で、清潔感のある仕上がりが基本です。自然な笑顔と整った身だしなみを心がけましょう。
服装は制服風のきちんとしたスタイルが無難で、派手な柄やアクセサリーは避けて。背筋を伸ばし、手足を揃えるだけでも写真全体の印象が整います。
女児の場合、髪が長いときはみつあみや編み込みでまとめ、おでこを出して顔全体が見えるようにすると好印象です。淡い色のワンピースやカーディガンなど、上品で落ち着いた服装を選び、優しさと品のある表情を意識すると安心感が伝わります。
【立教女学院小学校】 願書用写真 家族写真を撮る時のポイント
立教女学院小学校に提出する家族写真は、家庭の雰囲気や関係性が自然に伝わる一枚に仕上げる必要があります。撮影場所や服装、表情など細かな点に配慮することが大切です。
撮影場所と雰囲気づくり
初めての方には、小学校受験に慣れた写真スタジオでの撮影がおすすめです。スタジオでは、家族の並び方や距離感、表情の作り方までプロのアドバイスが受けられ、バランスの良い仕上がりになります。
自然光の入る場所での撮影や、背景がシンプルな室内での自宅撮影でも問題ありませんが、画面に余計な物が映り込まないよう注意しましょう。
撮影時は、表情が硬くなりすぎないよう意識し、笑顔を引き出す工夫を。カメラの前だからといって緊張しすぎず、普段の家族の温かさが伝わるような、柔らかな雰囲気を心がけましょう。
服装のポイント
受験者本人は、願書用写真と同じ服装にすると統一感が出ます。保護者の方は、面接時を想定した落ち着いたお受験スタイルでの撮影が安心です。父親はダークカラーのスーツに白シャツとネクタイ、母親は紺やグレーのスーツやワンピースにジャケットを合わせた清楚なスタイルが一般的です。
兄弟姉妹がいる場合は、通っている幼稚園や小学校の制服があればそれを着用し、ない場合は白や紺を基調としたきちんと感のある服装を選びましょう。フォーマルでありながらも、家族全体の色味が揃っていると、写真にまとまりが生まれます。
祖父母が参加する場合
祖父母も一緒に撮影する場合は、特別なお受験用スーツである必要はありませんが、ジャケット着用を基本とし、落ち着いた色味(紺・黒・グレーなど)を選ぶと安心です。おじいさまはネクタイと革靴、おばあさまは肌の露出が控えめなトップスやスカートにパンプスなど、足元まで整えておくと好印象につながります。
なお、世代によってフォーマルの捉え方が異なることもあるため、事前に撮影の趣旨を説明し、柔らかく服装をお願いするのがポイントです。「スタジオの方がこうおっしゃっていました」といった伝え方も角が立たずスムーズです。
【立教女学院小学校】家族写真を求められる他の私立小学校
立教女学院小学校以外にも、出願や面接の際に家族写真の提出を求める私立小学校はあるのでしょうか?
学校名 | 所在地 |
青山学院初等部 | 東京都渋谷区 |
東洋英和女学院小学部 | 東京都港区 |
雙葉小学校 | 東京都千代田区 |
成蹊小学校 | 東京都武蔵野市 |
聖学院小学校 | 東京都北区 |
玉川学園小学部 | 東京都町田市 |
昭和女子大附属昭和小学校 | 東京都世田谷区 |
このように、東京都内だけでも、出願時に家族写真の提出を求める私立小学校は複数あります。
なお、写真の提出有無や条件は年度によって変更される場合がありますので、最新の募集要項を必ずご確認ください。
【立教女学院小学校】家族写真が求められる理由とは?
立教女学院小学校の出願にあたっては、家族全員が写った写真の提出が求められます。これは単なる形式的なものではなく、いくつかの重要な意図が込められています。ここでは、その主な3つの目的についてご紹介します。
家族の雰囲気を把握するため
立教女学院小学校では、入学を希望するお嬢さま本人だけでなく、ご家庭全体の雰囲気や人間関係にも深い関心を寄せています。
写真を通して伝わる穏やかさや親子のつながり、家庭内の落ち着いた空気感は、「このご家庭と長く信頼関係を築いていけるか」という視点で受け止められています。言葉よりも多くを物語る一枚が、学校側の判断に影響を与えることもあるのです。
学校との相性を見極めるため
キリスト教の教えに基づき、誠実さや温かさを大切にする立教女学院小学校では、ご家庭の姿勢や価値観が校風に馴染むかどうかを重視しています。
家族写真からは、生活ぶりやしつけの方向性、日常の様子まで自然と伝わってくるもの。そうした情報を手がかりに、学校の教育理念と共鳴できるご家庭かどうかを静かに見極めているのです。
面接に向けた確認資料として
面接当日に持参する家族写真は、面接において、保護者の顔ぶれや家族構成を把握するための資料としても活用されます。
面接では「ありのままの姿」が好まれるため、あらかじめ写真で家庭の雰囲気を感じ取っておくことで、当日の受け答えも自然でスムーズになる効果があります。
一見すると何気ない一枚でも、その中に込められた情報は多岐にわたります。写真を通じて、学校とご家庭との相互理解が深まっていくのです。
【立教女学院小学校】しっかりとした事前準備で、家族の熱意と雰囲気を伝える想いのこもった1枚を
立教女学院小学校が求める家族写真は、単なる提出物ではなく、ご家庭の雰囲気や価値観を読み取るための大切な判断材料です。
写真から伝わるのは、家庭のあたたかさや落ち着き、そしてお嬢さまが育っている愛情に満ちた環境です。そのため、画質やカメラマン以上に大切なのは、表情や服装、背景を含めた全体の印象を丁寧に整えることにあります。
「スタジオで撮るべき?」「自宅でもOK?」と迷うこともあるかもしれませんが、重要なのは撮影方法ではなく、ご家族の想いがきちんと伝わる写真かどうか。心を込めて撮った一枚は、きっと見る人の心にも届くはずです。
家族写真は受験準備の中でも悩みやすいポイントのひとつですが、この記事が少しでもそのヒントとなり、納得のいく願書づくりの一助となれば幸いです。