東京農業大学稲花小学校

【東京農業大学稲花小学校】偏差値を検証!入学の難易度を解説

【東京農業大学稲花小学校】偏差値を検証!入学の難易度を解説
塾長
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東京農業大学稲花小学校は、東京農業大学の創設者である榎本武揚公の言葉である「冒険心の育成」を教育理念に掲げる新設校です。探究型学習や最先端のICT教育を取り入れながらも、未知なる新しい世界に挑む気骨と主体性をもち、本気になって取り組み、科学的・実践的に学ぶ人間を育てることを目標としています。農業大学を母体に持つ稀有な背景や、その独自のカリキュラムも相まって早くも人気校に。受験倍率は年々上昇した結果、現在は受験者総数トップ3の常連校(首都圏)となっています。そんな人気難関校である東京農業大学稲花小学校の受験偏差値は、いったいどれほどのものなのでしょうか。お受験のプロが詳しく解説します。

東京農業大学稲花小学校の偏差値を考える

まず初めに、小学校受験における偏差値の取り扱いについて解説します。小学校受験において「偏差値」という明確な指標は存在しますが、中学・高校受験の偏差値とは大きく異なる性質を持っています。

小学校受験では、学力だけでなく、お子様の性格や個性、家庭の教育方針、保護者の価値観なども重要な選考基準となります。そのため、中学・高校受験のような「学力偏差値」ではなく、模擬試験の結果や合格率をもとにした「合格判定」や「難易度ランク」として示されるのが一般的です。

これらの偏差値は、試験内容の分析や合格者の実績に基づいた推定値であり、各学校の正式な選考基準とは異なるため、あくまで参考値として扱う必要があります。

また、私立小学校の入試では、ペーパー試験以外にも行動観察や願書・面接(保護者含む)が重視されるため、学力だけではなく、総合的な評価を受けることを理解しておくことが重要です。

 

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【東京農業大学稲花小学校】偏差値

前述の通り、小学校受験には公式な偏差値は存在しませんが、受験塾や幼児教室などで公表される「難易度ランク」を参考にすると、東京農業大学稲花小学校の入学難易度はかなり高いと考えられます。

私立小学校の入試難易度を示す際には、難関中学の合格実績、競争率、入試の内容、志願者層などが参考になります。一般的に、小学校受験の難易度を相対的に評価するために「偏差値換算」をする場合、東京農業大学稲花小学校は偏差値55〜58相当と推測されます。これは、同じ東京都内の人気私立小学校の中でも難関レベルに位置すると考えられます。

【東京農業大学稲花小学校】偏差値が高い理由

東京農業大学稲花小学校は、2019年に開校した新設校ながらも、受験者数が右肩上がりで増加し、現在は高めで安定しています。その結果、偏差値も急激に高まっている学校のひとつです。その背景には、いくつかの要因があります。

まず、東京農業大学稲花小学校の入学考査ではペーパー試験の難易度がかなり高いことで知られています。そのため、最難関校を志望するようなペーパー試験に強いご家庭が、チャレンジ校のひとつとして受験するケースが多く見られます。結果として、受験者全体の学力レベルが底上げされ、合格する児童のレベルも必然的に高くなります。特に、記憶力・論理的思考力・空間認識力を問う問題が出題される傾向があり、これらの分野で優れた力を持つお子様が求められています。

また、東京農業大学稲花小学校の受験日程が複数日(例年11月1日~11月4日)から選択できることも、受験者数を押し上げる要因となっています。多くの私立小学校が11月初旬に考査を実施しますが、東京農業大学稲花小学校は日程の選択肢が広いため、他の難関校と受験日が重ならないように調整しやすくなっています。その結果、他校を第一志望とする受験生も併願しやすくなり、受験倍率が上がる傾向にあります。

さらに、本校は新設校であるため、考査内容に明確な傾向が定まっておらず、対策が難しい点も偏差値の高さにつながっています。長年の実績がある伝統校では、過去問や出題傾向を分析することで対策がしやすいですが、東京農業大学稲花小学校の場合、受験生や指導者が入試の傾向を完全に把握しきれていません。そのため、特定の分野だけに強いお子様ではなく、幅広い能力を持つ「万能型」のお子様が合格しやすい傾向にあります。これにより、思考力・応用力・表現力を兼ね備えた優秀な児童が集まり、結果的に学校全体のレベルが高まっているのです。

こうした理由から、東京農業大学稲花小学校は難関校のひとつとして認識され、受験者のレベルが高くなっています。今後、さらに学校の評価が確立されることで、より競争率が上がる可能性もあるでしょう。

 

【東京農業大学稲花小学校】偏差値を他の小学校と比べてみる

想定偏差値55〜58相当と推測される東京農業大学稲花小学校を、受験時に併願されることが多いと言われる他の私立小学校と比較してみましょう。

 

  • 慶應義塾幼稚舎:偏差値 70前後(東京都)
  • 慶應義塾横浜初等部:偏差値 65~68(神奈川県)
  • 早稲田大学系属早稲田実業学校初等部:偏差値 61~63(東京都)
  • 青山学院初等部:偏差値 58~60(東京都)
  • 暁星小学校:偏差値 58~60前後(東京都)
  • 桐朋小学校:偏差値55~58前後(東京都)
  • 桐朋学園小学校:偏差値55~58前後(東京都)
  • 桐蔭学園小学校:偏差値50~53前後(神奈川県)
  • 森村学園初等部:偏差値50~55前後(神奈川県)

 

これらの学校は東京農業大学稲花小学校と比較され、実際の受験期には併願校となる場合も多いです。それぞれ特色ある教育方針を持ち、受験においては家庭環境や教育理念の適合性が問われる点も共通しています。教育方針や試験内容は異なりますが、小中高一貫校(大学附属校)であり、中学校受験をせずに、その時間をスポーツや芸術、一芸を極める時間に使えるという点に共通点があります。特に、男児をお持ちのご家庭にとっては「中学校受験を回避しつつ、大学受験については主体的に取り組んでほしい」という一定のニーズを満たすとして選ばれやすい学校群です。また、難易度レベルや受験日問題、立地、保護者の価値観や雰囲気の近しい点から併願先として検討されやすい学校群と言えるでしょう。

 

*暁星小学校は高校までの幼小中高一貫校男子校ですが、小中高一貫校である点が東京農業大学稲花小学校と一致し、男児の併願先になる傾向が強いため取り上げています。

【東京農業大学稲花小学校】偏差値からみる入学の難易度 まとめ

東京農業大学稲花小学校は、新設校でありながらその人気・倍率の高さから度々メディアに取り上げられる注目校です。新設校であることで試験の傾向と対策が読みづらく、受験日が複数にまたがっていることから、一見「もしかしたらラッキーで合格できるかも」と期待を持たれがちですが、その実、難関校合格を射程距離に納める実力者が集うため、その試験は例年苛烈を極める超接戦となります。偏差値の高さが、その難易度を物語っていると言えるでしょう。東京農業大学稲花小学校への入学を真剣に目指すのであれば、油断や邁進を捨て、超難関校に挑む挑戦者としての謙虚な姿勢を忘れることなく鍛錬を積む必要があります。

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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