東京農業大学稲花小学校

【東京農業大学稲花小学校】口コミ・評判まとめ:魅力と課題を徹底解説

【東京農業大学稲花小学校】口コミ・評判まとめ:魅力と課題を徹底解説
塾長
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東京都世田谷区の閑静な住宅街に新設された東京農業大学稲花小学校。

青々とした芝生が茂る広い校庭と、真新しい校舎が児童や受験生家族を温かく迎えてくれます。最先端の施設やカリキュラムに目を奪われがちですが、母体となる東京農業大学の歴史は古く、日本の第一次産業である農業を支えてきた伝統と誇りが東京農業大学稲花小学校にも立派に息づいています。

温故知新とも呼べる東京農業大学稲花小学校の教育方針は多くの保護者の心を虜にし、新設校でありながらも例年10倍を超える高倍率を記録し続けています。

短期間で有名私立小学校の仲間入りを果たした東京農業大学稲花小学校ですが、新設校であるが故に在校生や卒業生の数が限られ、関係者と繋がることが難しく、学校内の最新情報を得ることが難しいと言われています。

その人気や口コミ・レビュー・評判において、ネットやSNS上ではどのように評価されているのでしょうか。その魅力と課題をプロが徹底解説します!

【東京農業大学稲花小学校】口コミ・評判まとめ【プラス面】

まずは、東京農業大学稲花小学校の口コミ・評判に関するプラス面を4 点に絞ってご紹介します。

伝統的な学びと最新の教育の両方を学べる

東京農業大学稲花小学校は、自然科学に根ざした伝統的な学びと、最新の教育環境を融合させた唯一無二の小学校として多くの家庭から注目されています。その背景には、母体である東京農業大学の豊かな歴史と伝統があります。日本の農学教育を牽引してきた大学の理念を受け継ぎ、田んぼや野山、牧場といった自然環境を活用した体験型の学習を重視している点が大きな特徴です。

 

その代表的なカリキュラムが、「とうかタイム」と呼ばれる特別授業です。この時間では、児童が実際に田んぼで稲作を体験したり、野山を探索して季節ごとの植生を観察したり、牧場で動物と触れ合うなど、教室の枠を超えた学びが展開されます。これらの活動を通じて、児童は自然の仕組みや生態系のつながりを体感し、五感を使って深い理解を得ることができます。単なる知識の習得ではなく、「本物に触れ、感じ、考える」というプロセスを大切にすることで、知的好奇心を育みながら、持続可能な未来について考える力も養われます。

 

一方で、東京農業大学稲花小学校は、新設校ならではの最新の教育環境も併せ持つことが大きな魅力です。ICT教育が積極的に導入され、タブレット学習や電子黒板を活用した双方向型の授業が展開されるなど、デジタル技術を駆使した最先端の教育にも力を入れています。また、英語の授業は毎日実施され、ネイティブ講師との対話を通じて、実践的な語学力を育むカリキュラムも用意されています。

 

このように、東京農業大学稲花小学校では、伝統的な自然科学の学びと、最先端の教育を同時に受けられるという、他の小学校にはない独自の環境が整っています。「自然と共生し、未来を拓く力を育む」という理念のもと、児童たちは自然に根ざした本質的な学びを深めつつ、最新の技術や知識を活用できる能力を身につけていきます。こうした学びのスタイルに魅力を感じる家庭が増えており、他にはない教育環境を求める受験生にとって、東京農業大学稲花小学校は非常に魅力的な選択肢となっているのです。

 

共働き家庭に優しいサポート体制

東京農業大学稲花小学校は、共働き家庭やパワーカップル層に適したサポート体制が整っていることも、口コミで評価されるポイントです。特に、放課後のアフタースクールが充実しており、預かり保育の時間が長めに設定されているため、仕事を持つ家庭でも安心して子どもを通わせることができます。

 

また、学校側が家庭との連携を重視しており、オンラインでの情報共有システムが整備されている点も高評価の要因です。連絡事項や宿題の確認がデジタルで行えるため、忙しい保護者でもスムーズにお子様の学校生活をサポートできます。さらに、食育や生活習慣の指導にも力を入れており、共働き家庭の負担を軽減する工夫が随所に見られる点も、SNSなどで好評を得ています。

 

少人数制で手厚い指導が受けられる

本校は1学年2クラス×36名の少人数制を採用しており、児童一人ひとりに対するきめ細やかな指導が可能な環境が整っています。口コミでは、「先生方が子ども一人ひとりをしっかり見てくれる」「個々の成長に合わせたサポートが手厚い」といった意見が多く見られます。

 

また、私立小学校の中でも教職員の異動が少なく、長期的にお子様を見守れる体制が評価されています。これにより、児童の特性や個性を深く理解した上で、適切な指導が行われることが期待されています。特に、新設校でありながらも教育方針がしっかりと確立されており、「落ち着いた学習環境が保たれている」という点も好印象を持たれています。

 

 系列の中等部・高校への進学ルートが魅力

東京農業大学稲花小学校の卒業生は、一定の条件を満たせば「東京農業大学第一高等学校中等部」へ内部進学できる点が、受験生の保護者から高く評価されています。特に、近年の中学受験競争の激化を考えると、小学校受験の段階で難関中学相当の学校への進学ルートを確保できるのは大きなメリットです。

 

さらに、東京農業大学第一高等学校は、高等部からの募集を停止し、完全中高一貫校への移行が予定されているため、高校受験の選択肢が減る中で、小学校からの進学ルートがより価値のあるものになっています。ネット上では、「中学受験を回避しつつ、ハイレベルな進学先を確保できるのが魅力」といった声が多く見られ、倍率が高い理由のひとつにもなっています。

 

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【東京農業大学稲花小学校】口コミ・評判まとめ【マイナス面】

次に、東京農業大学稲花小学校のレビュー・口コミ・評判に関するマイナス面をご紹介します。

 

受験倍率が高く、合格が難しい

東京農業大学稲花小学校は、開校以来、首都圏私立小学校の受験倍率トップ5に入るほどの人気校であり、その倍率の高さがネックとなっています。2024年度の受験倍率は約12.2倍、2021年度には17.6倍に達しており、多くの受験生が挑戦するも、合格できるのはほんの一握りです。

 

特に、東京農業大学稲花小学校の入試ではペーパー試験の難易度が高く、点図形などの問題は都内でも屈指の難しさを誇ります。さらに、試験時間が短く設定されており、スピードと正確性の両方が求められるため、一般的な小学校受験対策だけでは太刀打ちできないことが多いです。

 

また、面接では保護者の教育方針や家庭の価値観も重視されるため、学力だけでなく、家庭の教育方針と学校の理念が合致しているかも重要なポイントになります。そのため、熱望していても合格が難しいという点が、ネット上での不安や不満として挙げられることがあります。

 

新設校ゆえに実績や進学情報が少ない

東京農業大学稲花小学校は2019年に開校したばかりの新設校であり、まだ卒業生を輩出していないため(2025年現在)、進学実績や教育成果の具体的なデータが不足しているという点が、一部の保護者から懸念されています。

 

系列の東京農業大学第一高等学校中等部への進学ルートがあるとはいえ、内部進学の基準や進学率の詳細は公表されておらず、実際にどの程度の児童がそのまま進学するのかが不透明です。また、小学校卒業後に他の難関中学校へ進学した実績がまだ明確に示されていないため、中学受験を視野に入れている家庭にとっては、進路選択の面で不安を感じる声もあります。

 

私立小学校は、一般的に「進学実績」が評価のポイントとなることが多いため、東京農業大学稲花小学校のような新設校では、「本当にこの学校に通わせるメリットがあるのか?」と慎重に判断する保護者もいます。今後、卒業生が出ることで、実績が蓄積され、こうした不安は徐々に解消されると考えられますが、現時点では「まだ分からない部分が多い」という点が指摘されています。

 

学費が高いというイメージがある

東京農業大学稲花小学校の学費は、他の私立小学校と比べて特別に高額というわけではありませんが、「最先端のICT教育を導入している」「毎日英語の授業がある」「新設校だから施設費がかかる」といった印象から、学費が高いのでは?という噂が広まりやすい傾向にあります。

 

実際には、授業料や施設費を含めた年間費用は他の私立小学校と同水準であり、特に高額なわけではありません。しかし、学校側が提供する教育充実費には、ICT機器の維持管理や探究学習の教材費が含まれているため、一見すると費用負担が大きく感じられることもあります。

 

また、学校外でかかる費用として、「自然体験」や「季節の行事」に関する支出が増えることも影響しています。本校は、農業大学の附属校ならではの学びを提供しており、家庭でも自然との触れ合いを重視する傾向があるため、家族で果物狩りやキャンプなどの体験をする機会が増え、それに伴う費用負担がかかるという声もあります。学費自体が極端に高いわけではありませんが、教育方針に共感する家庭ほど、こうした体験型学習に積極的になり、その結果、学外の費用がかさむケースがあるようです。

 

アクセスがやや不便に感じることがある

東京農業大学稲花小学校の立地は、東京都世田谷区の閑静なエリアにあり、自然環境に恵まれた環境ですが、通学のしやすさという点では、やや不便に感じる家庭もあるようです。

 

最寄り駅は小田急線「経堂駅」となりますが、駅から学校までの距離がややあり、徒歩やバスでの移動が必要です。特に、都心部や遠方から通学する場合、乗り換えが必要になることも多く、他の都内の私立小学校と比べると、アクセス面でのハードルを感じる保護者もいます。

 

また、小学校受験では「送迎のしやすさ」が学校選びのポイントになることが多いため、共働き家庭の中には、送り迎えの手間を考えて通学の利便性を優先するケースもあります。東京農業大学稲花小学校は、教育内容やサポート体制が充実しているため、アクセスの不便さを補って余りある魅力があるものの、日々の通学時間や負担を考慮すると、「もう少しアクセスの良い学校を選びたい」という意見も見られます。

 

今後、通学支援策の強化や、スクールバスの導入などが検討されれば、こうした懸念は解消される可能性がありますが、現時点ではアクセスの面で不安を感じる声が一定数あるようです。

 

【東京農業大学稲花小学校】口コミ・評判まとめ:魅力と課題を徹底解説まとめ

いかがでしたでしょうか。プロの徹底解説により、東京農業大学稲花小学校のレビュー・口コミ・評判を知り、その魅力と課題を十分理解できたことと思います。

 

東京農業大学稲花小学校は、伝統的な自然分野と最先端の教育プログラムの両方を同時に学べること。少人数制で細やかなサポートが受けられること。共働きであっても問題なく私立小学校に通わせる仕組みが整っていること。そして、附属校である東京農業大学第一高等学校中等部へ進学できる点が、高い評価を得ています。

 

対して、入学難易度の高さや最寄駅からやや離れた立地、新設校が故実績がない点が不安材料としてあげられています。また、私立小学校全般の問題として「公立小学校と比べて学費がかかる」点も懸念点のひとつと言えるでしょう。

 

これらのプラス面とマイナス面を総合的に考慮した上で、東京農業大学稲花小学の教育理念や教育方針とご家庭の教育方針や価値観が一致しているかを見極めることが重要です。東京農業大学稲花小学校は受験難易度が大変高く、簡単に合格ができる学校ではありません。ライバルも多く、入学考査問題も複雑で難解です。合格には相当の努力が必要となります。困難な挑戦をやり遂げるには、相当の想いや願いが必要となるでしょう。ぜひご家族全員が納得した上で、東京農業大学稲花小学校の受験対策に取り組んでくださいね。

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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