東京農業大学附属稲花小学校の願書は、書くところが多過ぎて何を書けばいいか分からない!
2019年に新設された東京農業大学附属稲花小学校小学校。英語教育や体験型学習「稲花タイム」に力を入れるなど、その独自のカリキュラムに魅力を感じ、受験を検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。
しかしながら、願書は記載する内容が多く、どのように書けばよいのか迷われているご家庭もあると思います。そのような方々のために、願書の書き方を徹底解説しました。
この記事を読めば願書の書き方について、理解できるようになるでしょう。
本記事では、東京農業大学附属稲花小学校の願書作成代行で高い合格実績を誇る塾長が合格する願書の書き方をご紹介します。
【東京農業大学附属稲花(とうか)小学校】の願書の項目と文字数
稲花小学校はウェブ出願と願書郵送です。近年多くの小・中・高校で導入されている出願や説明会などの予約を行うサイト、「miraicompass(ミライコンパス)」へログイン・案内に沿って出願すればOKです。出願後に学校ホームページから「事前面接用質問票」をダウンロードし、記入後に郵送します。
この「事前面接用質問票」が一般的な願書に相当するものです。
2026年度の質問は以下のとおりです。
- 志願者の兄弟姉妹構成について、記入してください。
- 本校を知ったきっかけや受験を決意した理由など、志望の動機について、400字(20字×20行)以内で記入してください。
- 志願者の長所と短所を踏まえ、ご家庭の教育方針について、400字(20字×20行)以内で記入してください。
2,3の項目はマス目があるので、はみ出さないよう記入します。また、稲花小学校は頻繁に願書の設問が変更となるため注意が必要です。
ちなみに、2004年の設問は以下の通りでした。
- 志願者の兄弟姉妹構成について、記入してください。
- 本校の教育方針「3つの心と2つの力」の1つである、継続する「向上心」を養うために、子育てにおいて取り組んでいることを、120字以内で記入してください。
- 志願者に、交通機関を始めとする公共の場にふさわしいマナーを身に付けさせるために取り組んでいることを、120字以内で記入してください。
- 保護者の職業観について、120字以内で記入してください(所属や役職などは必須ではありません)。職業人としてどのような使命感を持っていますか。
- 本校を知ったきっかけや受験を決意した理由など、志望の動機について、120字以内で記入してください。
- 志願者が社会人になる頃、社会で活躍するためには、認知能力と非認知能力をバランスよく身に付けていることが求められると予想されます。それを踏まえ志願者をどのように育てていきたいと考えますか。1,000字以内で記入してください。
2024年度より、1,4,5以外の設問が変更となりました。
家庭の教育方針をはじめとする保護者の考えについて答える質問が多いです。
この質問票は、質問の数が多く、決められた字数に合わせる必要があるので、時間をかけて取り組む必要があります。その内容の多さ、深さから保護者の試験といっても過言ではないと思います。
【東京農業大学附属稲花(とうか)小学校】願書を書く時の大切にしたいこと
7つもの質問がありますが、主に聞かれているのは家庭の教育方針と志望動機です。その両方を適切に記載するには、稲花小学校の教育方針を理解し、それが家庭の教育方針と一致していることを丁寧に説明する必要があります。
それでは稲花小学校の教育方針とはどのようなものなのでしょうか。
稲花小学校の教育方針
稲花小学校の教育方針の核となる教育理念は「冒険心の育成」です。
パンフレットには、「未知なる新しい世界に挑む気骨と主体性をもち、本気になって取り組み、科学的・実践的に学ぶ人間を育てます」と記載してあります。
この「冒険心」を具体化するのが、教育方針「3つの心と2つの力」です。
具体的には以下のとおりです。
- 感性
- 探究心
- 向上心
- コミュニケーション能力
- 体力
そして、その教育方針をさらに「10の能力」に細分化し、カリキュラムの教育指標として、教育理念を具体化しています。
具体的には以下のとおりです。
- 興味・関心(未知なるものへの興味・関心)
- 創造力(問題点について改善策を施し、新しい価値を生み出す力)
- 問題解決能力(問題意識をもち、自ら解決していく力)
- 習得力(知識・技能を習得する力)
- 主体性(物事に進んで取り組む力)
- 目標設定能力(自ら目標を設定し、失敗を恐れず行動し、実現する力)
- 発信力(自分の考えや意見をわかりやすく伝える力)
- 傾聴力(相手の意見を丁寧に聞き、意見の違いや立場の違いを理解する力)
- 持続力(継続的に取り組み、自分の役割を果たそうとする態度と、それを支える体力)
- 自律力(状況に応じて、自らを律し、他と協調する力と態度)
これら10の能力を育む機会として、稲花小学校では多様な体験型学習をカリキュラムに組み込んでいます。総合的な学習の時間「稲花タイム」では、子ども達は田植えや稲刈り、野菜の栽培、動物の観察などさまざまな体験に取り組みます。
「言葉」は「冒険心」のフィールドを広げるために不可欠なものとして、英語を重視したカリキュラムが組まれています。
ネイティブが英語を身に付けるのと同じように、子ども達が英語を習得できる「Grape SEED」プログラムを採用し、1クラスを2グループにわけ、オールイングリッシュの授業を毎日行っています。
稲花小学校が求める子ども及び保護者像
また、願書を書く際に重要なのが、稲花小学校が公表している「稲花小学校が求める子ども及び保護者像」を理解することです。
具体的には以下のとおりです。
- 「冒険心の育成」を教育理念として、新しい小学校文化の創造をめざす農大稲花小の方針を十分に理解し、学校と一体となって子どもを育てようとする家庭の子ども及び保護者。
- 農大稲花小の教育を受けるために必要な知力、体力、精神力を擁し、前向きに取り組める子どもと、それを支えようとする保護者。
それでは、これらの教育理念や教育方針、そして求める子ども保護者像をどのように、家庭の教育方針や志望理由に落とし込んでいけばよいのでしょうか。一つひとつの設問を見ていきましょう。
【東京農業大学附属稲花(とうか)小学校】願書の書き方と回答ポイント
【東京農業大学附属稲花小学校】願書の書き方と回答ポイント
東京農業大学附属稲花小学校の願書の項目について、回答ポイントを解説します。
「兄弟姉妹構成について」の回答のポイント
兄弟姉妹構成について、誰が何人いるかを書く欄があります。別の私立小学校へ通っているため記載したくないという方もいらっしゃいますが、それは面接で聞かれた時に補えば問題ありません。偽ることなく、ありのままを書きましょう。
「本校を知ったきっかけや受験を決意した理由など、志望の動機について、400字(20字×20行)以内で記入してください。」の回答のポイント
400字で志望動機について記入します。以前は保護者の職業観や信念などを記入する欄がありましたが、2026年度はありません。
しかし、親御様の職業観と家庭の教育方針、志望動機は切っても切り離せないものです。
親御様が社会経験を通じて「これからの未来には、こういう非認知能力が必要となる」という思いがあり稲花小学校を選ばれたのでしたら、職業観について簡単に触れてください。
その上で、稲花小学校の「10の能力」のどこに惹かれたか、説明会や見学会で感じたことなど具体的なエピソードにも軽く触れて記入できると良いでしょう。
ご家庭にとって、もっともよく自己PRができる方法で記載してください。
「本校を知ったきっかけや受験を決意した理由など」とありますが、「幼児教室の紹介で~」などの浅い内容を書いて、文字数を無駄にしないようにしましょう。
ここではあくまでも志望動機を真摯に伝えてください。在校生にお知り合いがいる場合でも、そこまで深い関わりがなく受験を決意するに当たった有用な情報をいただけない方ならわざわざ書かなくても結構です。
「志願者の長所と短所を踏まえ、ご家庭の教育方針について、400字(20字×20行)以内で記入してください。」の回答のポイント
これまではご家庭と稲花小学校の教育方針がどう一致しているかについて、かなりの文字数を割くことができました。
しかし、2026年度からは400文字です。
エピソードをふんだんに取り入れたいところですが、ここはぐっと我慢して面接で掘り下げてほしい内容1つに絞りましょう。
まずはじめに家庭の教育方針(志望動機と必ず連動させる)、それを具現化するために親御様がどのような関わりをされてきたかを記載します。
この時、過去の願書で聞かれることの多かった「非認知能力」についてのお考えや、お子様が大人になった時にはどのような社会になっていると思うかに触れても良いですね。
どのような社会になっているかについて、明確なビジョンのあるご家庭はそれを記載すればよいと思いますが、なかなかそのようなご家庭は少ないと思います。
「小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説」の「総則編」にある「第一章 総説 1 改訂の経緯及び基本方針 (1) 改訂の経緯」に、子どもが大人になった時にどのような社会になっているかがまとめられています。
約20年後の社会について考える参考になさってみてください。
親御様の思い描く未来の社会では、どういった非認知能力を育てたいと考えているのか。
これらをまとめて記載する必要がありますが、これは稲花小学校の10の能力と一致させる必要があります。
「20年後に子ども達にはこういう能力や人柄(『10の能力』のいくつか)が必要であり、現在、家庭教育でもそのような能力を育む努力・実践をしている。」という流れで回答するとスムーズで説得力のある内容になると思います。
次にお子様の長所と短所です。
長所は最初に書いた教育方針があってこそのお姿だと思います。
「こう育ててきたため、こういう力が伸びている」という流れから、エピソードを1つ書いてください。
エピソードが複数あると散らかった文章になりやすいので、いくつか候補のエピソードを挙げて、使用しなかったものは面接用にまわしましょう。
長所については、幼稚園の先生や友人の保護者など第三者から言われた言葉なども取り入れるとより説得力が増します。
この長所も、10の能力のいずれかに該当するものであると好ましいでしょう。
短所ですが、極端に人見知り・場所見知りがあり考査にも影響が出そうな場合はそちらを記載します。
その際、克服するために家族で何をしているのかも書きましょう。ここで重要なのは「本人が」努力しているだけでなく「家族で」という点です。
お子様の成長を見守りながらも短所を放置せず、本人が自覚・努力できるよう適切なサポートができる親であることをしっかりアピールしてください。
考査に影響のない短所でしたら、「癇癪がある」「人の話を聞かない」などあまりにも短所すぎるものは避けて「集中しすぎて時間を忘れる」など長所にも置き換えられるものにしてください。
ホームページには、実施授業科目と特徴などカリキュラムが具体的に解説されているので、ぜひご覧になってください。
流れにもよりますが、最後には小学校の6年間をとおして稲花小学校の教育理念である「冒険心の育成」を目指していることを伝えられれば、稲花小学校側に自分の学校に入学してほしいご家庭であると判断していただけると思います。
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