【南山大学附属小学校】受かる子の特徴
「周囲の人を愛し、尊重できる子」
南山学園全体が掲げる教育モットーは、「Hominis Dignitati(人間の尊厳のために)」です。様々な能力、個性を持つ生徒が己を磨き、個人の力を世界のために使える。そんな協調性、共生力を持った人間を、南山学園は長年育成してきました。
小学校では「かけがえのないあなたのために」から始まる校訓が非常に印象深いでしょう。南山学園はキリスト教カトリック系の学校ですから、小学校では「神様に愛されている自分」という認識を持ったうえで、お友達や困っている人に優しくする、協調性のある子が多い印象です。
見学や体験入学に参加されるとよりわかりやすいと思います。毎年願書や面接回答をご依頼くださった親御様からは、「お手洗いや教室の場所がわからず困っていたら、在校生が向こうから声をかけて案内してくれた」「見学が終わり帰る時、すれ違った在校生が笑顔で『南山に入学してください、待っています」と言ってくれた」など、ハートフルな体験談をいただきます。一部の生徒が、というわけではなく、毎年どの親御様からも聞くほど多くの生徒が「他者を尊重した声掛け」ができているのは素晴らしいですね。
もちろん入学後、先生方のご尽力もあるでしょう。しかし、南山学園に入学を希望する時点で、この「相手を尊重できる」という素質があるかどうかは非常に重要となります。行動観察においても、初対面のお友達に対して寄り添い、気持ちに共感し、協調性を持ってグループ課題に挑めるお子様は毎年高確率で合格されています。
「苦手なことも諦めず努力し続けられる子」
カトリックの学校は「優しさ」だけでなく、「努力」も重要なキーワードとなることをご存知でしょうか?
南山学園では、「あなたは神様に愛されている」という認知を子どもたちが得られることを大切にしています。神様に愛され生まれてきたかけがえのない自分だからこそ、その命をぞんざいに扱わず、大事に大事に磨いていくことを求められるのです。命を磨くこと、すなわち多くの側面で努力することです。そのため、幼いながらも小さな目標を持ちコツコツ努力できる子、苦手なことも投げ出さない子は南山に向いています。試験でもそういった姿をよく見られていますから、合格者を見ていると「なるほど、あの子はがんばりやさんの努力家だから合格できたのだな」と思います。
南山大学附属小学校は、受験時は難関ですが入学後は非常に自由な雰囲気で驚かれる方もいるでしょう。個性が尊重される環境ですが、逆に言えば「やりたくないことも逃げようと思えば逃げられる」のです。しかし、ここで逃げ癖がついたお子様は内部進学ができません。南山学園は、何もしなくても内部進学できる学校ではなく、ここ数年は特に「学園の風紀を乱す、学園に合わない、成績が著しく悪い」と先生方が感じられるお子様は外部の公立中学校に進学を促されています。
南山に合格し、内部進学でもいわゆる「肩たたき」に合わないようにするには、幼い頃から努力する大切さを教えましょう。
「メリハリのある子」
南山は非常に自由な校風です。内部に入ると、「やるべきこと」については先生方から指導がありますが、厳しく何度も指導される、というよりは個人が気づきやる気を出すよう見守ってくださる、といった学校です。
これは、ご家庭でしっかりメリハリある生活を送り切り替えができるよう教育されていることが前提になっているからだと私は感じます。
お友達と公園で遊んでいても、約束の時間になったら「また明日ね」と帰る準備ができる。絵本やパズルに夢中になっていても、お母様がキッチンに入る姿を見たらすっと片付けてお手伝いに参加する。そういった、日常生活のメリハリがしっかり身についているお子様は行動観察や面接ですぐわかります。そのため、メリハリのある子は合格率が高いと言えるのです。
【南山大学附属小学校】受かる子になるためにご家庭でできること
「多くの命と接する機会を持ち、優しさを育てる」
南山に合格されたご家庭を見ていますと、祖父母や親族との関わりが密で、自然と年代の違う相手へ思いやりを持って接することを学んだ子が多い印象です。また、近隣に親族がいなくても、幼稚園以外でもお友達とたくさん遊んで集団での関わり方やサポート方法を理解している子、生き物や植物を飼育しながら小さな命の大切さを理解している子も、南山に合格する優しさが育っていきます。
過去の合格者では、お父様が経営する病院の玄関先を毎日清掃する、公園の草取りを毎週末行うなど、家族全員で奉仕活動に従事されている方もいました。
南山に合格する子の優しさは、単純に困っている人がいたら「大丈夫かな」と心配してあげる、というだけでなく、「自分には何ができるか、今その人は何をしてほしいか」と考え行動する、時には相手に必要なサポートを直接質問できるような優しさであることが重要です。
行動的な優しさを育てるためには、人や命と接する機会をとにかく増やし、相手に共感する意識を本人が持てるよう促しましょう。
「小さなことでもコツコツ努力できるよう、環境とサポート体制を整える」
幼い子供がなにか目標を持ち努力しよう、と思うには、親御様がしっかり環境やサポート体制を整えることが重要です。
継続的な努力、特に苦手なことへの努力は忍耐力やモチベーション維持が必要でしょう。挫けそうになった時、努力の過程を隣でしっかりと見つめ褒めてくれる親御様がいなければ、幼い子が努力を続けるのは難しいのです。
また、お子様に「努力は素晴らしい」と教えるためには、成功体験が必要ですね。お絵かきでも、ピアノ演奏でも、工作でも、「これだけ頑張ったから、これができるようになった。」という成功体験がお子様のがんばろうという意識を格段に高めます。ご家庭ではぜひ、小さな成功体験を積み重ねること、「できたね!」と一緒に喜ぶ時間をたくさん作ってあげてください。
余談ですが、努力する事柄はもちろんペーパー対策、運動なども入るでしょう。しかし面接や願書で使用する努力エピソードでは、「受験のためにがんばりました!」というような分野は「親がムリにやらせた、主体性のない内容」と思われる先生もいます。そのため、子供らしい努力エピソードをいくつかメモしておくとよいですね。
「時間に区切りをつけて行動する」
メリハリある子は日常生活において、「時間」をしっかり意識していることが多いです。幼く時計がまだ読めないというお子様でも、タイマーを使うなどして時間を約束させてください。
例えば夕飯前におもちゃで遊ぶ時、「何分にしようか」と一緒に考えお子様に決めさせます。その後、タイマーを設定して時間になれば夕飯、というような流れを作っていきます。
ここで大切なのは、時間はお子様に決めさせることです。親が何でもかんでも決めてしまうと、思考力や決断力を高める機会が減少しますからね。もちろん「あと100分!」なんて現実的でない数値を言う子ならさりげない誘導は必要ですが、お子様も「自分で決めた」と思ったほうが約束は守れます。
【南山大学附属小学校】受かる子の特徴をプロが解説まとめ
南山大学附属小学校は名古屋最難関の私立小学校です。合格のためには南山学園の目指す人間観に接し、カトリックらしい愛ある内面の教育を行っていく必要があるでしょう。日々の努力を怠らず、ご家庭でできることを積み重ねていってくださいね。
南山に合格したい!という方で、願書、面接回答、家庭学習にお悩みの方は、ぜひご連絡ください。
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