慶應義塾幼稚舎

【慶應義塾幼稚舎】制服が地味?超高級!?その秘密をプロが徹底解説!

【慶應義塾幼稚舎】制服が地味?超高級!?その秘密をプロが徹底解説!

塾長
塾長

慶應義塾幼稚舎は、1874年創立の日本最古の私立小学校のひとつで、慶應義塾大学までの一貫教育を提供する唯一の小学校です。

 

心身を鍛えることがすべての精神の源となると言う考え方から、自由な校風と個性を重んじる教育方針のもと、知識だけでなく自主性やリーダーシップを育みます。学業だけでなく、スポーツや芸術活動も重視し、多彩な才能を伸ばす環境が整っています。

 

そんな慶應義塾幼稚舎の制服が、目立つ!?地味?超高級!?と噂されています。その理由をお受験のプロが詳しく解説します。

 

 

【慶應義塾幼稚舎】制服はシンプルで伝統感じるデザイン

確かに、慶應義塾幼稚舎の制服は一見すると大変シンプルです。華美な装飾がないことはもちろん、無地の白シャツに濃紺ジャケットという大変落ちついた控えめな印象を持たれることも多いでしょう。

「日本一の私立小学校」の制服がこんなにもシンプルで控えめなのかと驚かれる方も多いかもしれません。

しかし、慶應義塾幼稚舎の制服には、その教育方針や理念、児童に求める姿勢といった「慶應義塾の教え」が閉じ込められているのです。

 

その魅力は、長い歴史の中で受け継がれてきた気品と格式を備えながら、無駄な装飾を一切排除したシンプルな美しさにあります。

 

細部にまでこだわったカッティングやシルエットが、上品で洗練された印象を与え、着る人を引き立てるデザインとなっています。

また、制服のシンプルさは、幼稚舎の教育理念とも調和しており、派手な装飾ではなく、内面の成長や個性の輝きを大切にするという考えが反映されています。

そのため、慶應義塾幼稚舎の制服姿は、ただの学校指定の服装にとどまらず、伝統と誇りを象徴するスタイルとして、多くの人々に認識されているのです。では、具体的にどのようなデザインが採用されているのでしょうか?次の項目で詳しく見ていきましょう。

【慶應義塾幼稚舎】制服はどんなデザイン?!

慶應義塾幼稚舎の制服は、長い歴史の中で育まれた伝統と品格を感じさせるデザインが特徴です。

 

男女ともに、季節ごとに冬服と夏服が用意されており、それぞれのデザインにはシンプルさの中にも洗練された雰囲気が漂っています。

 

【慶應義塾幼稚舎】制服デザイン 男児編

まずは、慶應義塾幼稚舎の男児制服について詳しく解説します。

 

【慶應義塾幼稚舎】 男児冬服

慶應義塾幼稚舎の男児冬服は、シンプルながらも高級感と知性を感じさせるデザインが特徴です。

 

深みのある濃紺の4ボタンジャケットは、左胸ポケットを含めた3つのポケットを備え、無駄のない洗練されたフォルムに仕上がっています。

 

パンツも同様に濃紺で統一され、白いワイシャツとのコントラストが品格を引き立てます。リボンやネクタイといった装飾は一切なく、上質が故のシンプルさが際立つデザインです。

足元には黒いローファーと黒いハイソックスを合わせ、最近では黒地に赤ラインが一本入ったデザインも登場しました。

また、黒のフェルト地で作られた制帽には濃グレーのリボンが付き、中央には金の校章が輝きます。シンプルながらも細部のパターンやカッティングにこだわり、凛々しいフォルムを作り出しているのが、この冬服の魅力です。

【慶應義塾幼稚舎】 男児夏服

慶應義塾幼稚舎の男児夏服は、機能性を重視しながらも伝統の品格を守るデザインが採用されています。

 

半袖の白いワイシャツは清潔感にあふれ、爽やかな印象を与えます。ボトムスには、軽やかな着心地のサマーウールを使用したライトグレーのショートパンツを採用し、涼しさと動きやすさを兼ね備えています。

足元は冬服と同様に黒いローファーと黒い靴下で統一。帽子は夏用の真っ白なコットン地のものに変わり、自宅で洗濯が可能な仕様となっており、成長期の子どもたちに配慮した機能性が備わっています。

慶應義塾幼稚舎の歴史と伝統を感じつつ、暑い季節でも快適に過ごせる工夫が詰め込まれたデザインです。

【慶應義塾幼稚舎】制服デザイン 女児編

次に、慶應義塾幼稚舎の女児制服について詳しく解説します。

 

【慶應義塾幼稚舎】 女児冬服

慶應義塾幼稚舎の女児冬服も、男児と同じく濃紺の4ボタンジャケットが基本デザインとなっています。左胸のポケットを含めた3つのポケットが配置され、シンプルながらも実用性に優れたデザインです。スカートも同じく濃紺で統一され、清楚で落ち着いた印象を与えます。

ワイシャツは白で、飾りのないデザインが上質さを引き立てます。黒のローファーと黒のハイソックスを組み合わせます。

さらに、黒のフェルト地の制帽には濃グレーのリボンが付き、リボンの中央には金の校章が輝くなど、伝統と品格を象徴する仕上がりとなっています。

シンプルでありながらも、パターンやカッティングにこだわることで、凛とした佇まいを演出しています。

 

【慶應義塾幼稚舎】    女児夏服

慶應義塾幼稚舎の女児夏服は、涼しさと機能性を重視しながらも、上品さを保つデザインとなっています。半袖の白いワイシャツには、ふんわりと波型にカットされた襟が採用されたデザインもあり、さりげない可愛らしさがプラスされています。

 

左襟にはライトブルーで「KEIO」の刺繍が施され、シンプルながらも伝統を感じさせるディテールが特徴です。

ボトムスにはサマーウール素材のライトグレーのスカートを採用し、ストラップ付きで動きやすさを考慮した設計となっています。

また、同素材のベストも用意され、涼しさとフォーマル感を両立させています。足元は黒のローファーと黒の靴下で統一し、帽子は男女共通の白いコットン地のものへと変わります。

自宅で洗濯可能な仕様となっており、成長期のお子様に配慮した実用的なデザインとなっています。

【慶應義塾幼稚舎】制帽の記章から 誕生した ペンマーク

慶應義塾を象徴するペンマークの起源には諸説ありますが、その一つとして、洋服着用の流れの中で生まれたとする説があります。1885年(明治18年)頃、塾生の間で制服の統一が進められる中、帽子の記章についても議論が行われました。

その際、ある塾生が当時の英文教科書『コムポジション&レトリック』(クワッケンボス著)の中にある「ペンは剣よりも強し」という言葉に着目し、これを具象化してペンを交差させたデザインを考案しました。

このデザインは帽子の記章として採用され、後に塾当局によって正式に認められ、現在の慶應義塾を象徴するペンマークへと発展したと伝えられています。

【慶應義塾幼稚舎】注目を集めるランドセルの秘密

慶應義塾幼稚舎の制服について調べると、関連ワードとして「ランドセル」が頻繁に登場します。名門校の児童が使用するランドセルということで、特別なブランド品や高級仕様を想像される方も多いかもしれません。

しかし、実際のランドセルはシンプルな黒革のデザインで、華美な装飾は一切ありません。一般的なランドセルと比べるとやや小ぶりで、上蓋の下部に慶應のペンマークが金で刻印されているのみ。男女共通のデザインで、過度なブランド性よりも機能性と伝統を重視した仕様となっています。

そのため、「特別に高価なのでは?」と噂されることもありますが、実際には一般のランドセルと価格帯も大きく変わりません。日本で最も有名な私立小学校だからこそ、良くも悪くも注目が集まり、根も葉もない噂が広まることもあります。しかし、本物は伝統を重んじた、質実剛健な一品なのです。

【慶應義塾幼稚舎 制服】制服が目立つ!?地味?超高級!?その秘密をプロが徹底解説!まとめ

本記事では、慶應義塾幼稚舎の制服がダサくて古いと言われる真相を探りました。

街ですれ違い様に見かける慶應義塾幼稚舎の制服は大変にシンプルで、見ようによってはとても地味に映り、金色に輝くペンマークがなければ、名門慶應義塾幼稚舎の制服であるとは気づかないかもしれません。

 

しかし、実際の慶應義塾幼稚舎の制服には、一見しただけでは気付くことのできない多くのこだわりや、慶應義塾だけがもたらすことのできる圧倒的な品格が隠されているのです。

 

日本最古の私立小学校のひとつであり、私立小学校受験を検討するご家庭の多くが受験するとも言われる應義塾幼稚舎は、その制服までもが伝統的でりりしい美しさを兼ね備えているのです。

 

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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