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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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川村小学校

【川村小学校】定員割れと倍率の真実。収支報告書から紐解く「補欠を出さない」伝統校の合格基準

【川村小学校】定員割れと倍率の真実。収支報告書から紐解く「補欠を出さない」伝統校の合格基準
うみ塾長
うみ塾長

小学校受験を考え始めると、いろいろな噂が耳に入ってきますよね。川村小学校についても、ネットで検索すると「定員割れ」という言葉が出てくることがあり、不安に感じている親御さんもいらっしゃるかもしれません。

 

「誰でも受かるのかしら?」「教育の質はどうなの?」と疑問に思うのは、大切なお嬢さまの未来を想えばこそ当然のことです。

 

でも、表面的な数字だけを見て、川村小学校の教育の本質を見落としてしまうのはとてももったいないことです。実は、データの中身を丁寧に見つめ直すと、そこには「数」よりも「質」を何よりも大切にする、伝統校としての強い意志が見えてくるのです。

 

【川村小学校】「全入」という言葉では片付けられない厳格

まずお伝えしたいのは、川村小学校は決して「志願すれば誰でも入れる学校」ではないということです。

 

のちほどご紹介するデータをご覧いただければわかりますが、毎年残念なふぁらご縁を結べない(不合格)ご家庭・お嬢さま方も多数いらっしゃいます。

 

「お席に余裕があるから合格」ではなく、川村小学校側が求める基準に達しているかどうかが、とても大切にされているのです。

【川村小学校】近年の入試倍率・結果推移(2024-2026年度)

まずは、川村小学校における近年の入試倍率やその結果推移を一緒に確認していきましょう。

 

入学試験の種類

川村小学校では、自己推薦、一般前期、一般後期と、など。お嬢さまに合わせたチャンスが複数回用意されています。

 

試験名募集人数試験日
自己推薦個別審査約25名2025年11月1日
一般個別審査 前期前期合計 約40名2025年11月1日・2日
一般個別審査 後期約15名2025年11月5日
第Ⅱ期 一般個別審査若干名2025年11月14日
第Ⅱ期 一般個別審査若干名2025年11月15日

 

このように、川村小学校では複数の試験受験機会があり、また倍率や募集人数も様々です。

入学試験の試験倍率

次に、川村小学校の直近3年間の入試結果を見ていくと、この数字の中に、実は合格への大切なヒントが隠されています。

実施年度(入試年月)区分志願者数合格者数倍率補欠者数
2026年度 (2025.11)自己推薦42381.10
一般前期1771021.70
一般後期1951216.30
2025年度 (2024.11)自己推薦48421.10
一般前期143732.00
一般後期1761511.70
2024年度 (2023.11)自己推薦53471.10
一般前期162702.30
一般後期202238.80

※系列幼稚園からの進学者(各年13〜17名程度)を除く。

※倍率は志願者数で計算。

【川村小学校】倍率の数字から読み解く「入試の二面性」

数字を眺めてみると、試験の回数によって雰囲気がガラリと変わることに驚かれるかもしれません。川村小学校の入試には、穏やかな一面と、非常に厳しい一面の「二つの顔」があるのです。

前期入試に流れる「選別の目」

川村小学校の自己推薦や一般前期入試では、倍率だけを見ると1.1倍から2.3倍と、少しホッとするような数字に見えるかもしれません。

 

けれど、ここで注目していただきたいのは不合格者の数です。一般前期では、毎年何十人ものお嬢さまが残念ながらご縁をいただけていません。

 

お席が空いているように見えても、学校側が「このご家庭と一緒に歩んでいきたい」と確信を持てない限り、安易に合格の門を開かない厳しさがあるのです。

後期入試は「16.3倍」の超難関に

川村小学校の試験倍率で特に驚くべきは「一般後期」の激戦ぶりです。2026年度には、なんと16.3倍という、溜息が出るような高い倍率になりました。

 

11月の本番を終えた方々が集中する時期ではありますが、学校側は合格枠を広げることなく、本当にわずかな人数に絞って選考されています。後期はまさに「一握りのご縁」を掴む戦いと言えるでしょう。

【川村小学校】収支報告書から見える「定員充足率」と学校のスタンス

川村小学校が属する川村学園(学校法人)が公開している収支報告書などを拝見すると、定員に対してお嬢さまの数が少し下回っている「定員割れ」の状態が見受けられる年度もあります。

 

経営を考える立場であれば、一人でも多く入学させて授業料を確保したい、と考えるのが普通かもしれません。でも、川村小学校はそうした道を選ばないのです。

教育の質を守るための「気高い選択」

たとえ経営的な数字が定員に届いていなくても、合格基準を下げることはしない。それは、川村小学校が「お嬢さまたちにとって最高の教育環境」を守ることを、何よりも優先されているからではないでしょうか。

伝統校としてのプライド

100年近い歴史の中で育まれてきた、気品ある校風や保護者同士の信頼関係。これらは、一度崩れてしまえば取り戻すことはできません。収支報告書の数字以上に、教育の質と「川村小学校らしさ」を大切にする。そんな学校側の誠実なスタンスは、在校生の親御さまにとっても、大きな安心感に繋がっているはずです。

 

【川村小学校】なぜ「補欠」を出さないのか?選考に込められたメッセージ

川村小学校の入試データを読み解く中で、私たちが最も注目すべき、そして伝統校としての潔さを感じるポイントがあります。それが、3年間にわたり全入試区分において貫かれている「補欠者数 0」という徹底した姿勢です。

 

通常、私立小学校の入試では、他校への転出による欠員を見越して、多めに合格を出したり、「補欠候補」として順位を付けたりするのが一般的です。しかし、川村小学校はそのような「予備」という考え方をなさいません。ここには、数字だけでは測れない、学校側の深い慈しみとメッセージが込められています。

「空きを埋める」のではなく「心を通わせる」という覚悟

3年連続で補欠が0人であるということは、川村小学校が「定員という枠を埋めること」を目的としていない何よりの証です。

 

もし仮に、入学辞退者が多く出て定員を大きく下回ることになったとしても、「基準に満たない方を繰り上げてまで人数を合わせることはしない」という強い覚悟を感じます。それは、お嬢様一人ひとりの個性を、単なる「数字の一人」としてではなく、「川村小学校の庭で共に育む大切なお子様」として一対一で見つめているからではないでしょうか。

 

試験のその日に、お嬢様のキラリと光る瑞々しい感性や、ご家庭が大切にされてきた教育観に触れ、「この方こそ、私たちの100年の伝統を次代へ繋ぐ仲間です」と確信を持てたご家庭にだけ、最初から真っ直ぐに、濁りのない合格を出されているのです。

正規合格という「揺るぎない相思相愛」の証

「補欠がない」ということは、合格通知をいただいた瞬間に、川村小学校から「100%の信頼と歓迎」を寄せられたということを意味します。

 

「もし空きが出たら……」という不安定な立場に置くのではなく、最初から「あなたに来てほしい」と手を差し伸べてくれる。この清々しいまでの選考基準は、第一志望として川村小学校を愛し、対策を重ねてきたご家庭にとって、これ以上ないほど心強く、誇らしいエールになりますよね。

 

「定員に満たないから合格した」のではなく、「定員に関わらず、あなたというご家庭が必要だった」と言ってもらえる。川村小学校による、この「相思相愛」の確認こそが、入学後の学校と保護者の強い信頼関係の基礎となっているのです。

 

【川村小学校】合格のために必要な「納得のいく家庭」の定義

それでは、川村小学校側が「定員を割ってでも、このご家庭に来てほしい」と願うのは、一体どのような方々なのでしょうか。「倍率が低いから大丈夫」と油断してはいけない、その理由をお伝えします。

「川村小学校と共に歩む姿勢」を持つことの大切さ

川村小学校が求めているのは、単にペーパーテストができるお嬢さまではありません。「感謝の心」を大切にし、礼儀正しく、しなやかに自立した女性を目指す……そんな教育方針を心から愛しているご家庭です。「数ある女子校の中で、なぜ川村小学校なのか」という問いに、ご家族の言葉で温かく答えられるかどうかが、合格への一番の近道になります。

暮らしの中で育まれる「川村小学校らしさ」

川村小学校の入学試験のうち、行動観察や面接で見られるのは、その場限りの対策ではなく、日々の暮らしの中で育まれたお嬢さまの優しさや、ご両親の温かな眼差しです。滑り止めのような気持ちで受けるご家庭は、この「心のカラー」のミスマッチで、残念ながらご縁をいただけないことが多いのです。

 

まとめ:数字に惑わされず、本質的な学校選びを

川村小学校を検索するとどうしても目にしてしまう「定員割れ」という言葉だけを聞くと、つい

不安になったり、逆に甘く見てしまったりしがちです。

 

けれど、その数字の裏側には、100年の伝統を守り抜こうとする川村小学校の、凛としたプライドが流れています。

 

大切なのは、倍率という数字に一喜一憂することではありません。川村小学校が求めている「納得のいく家庭」として、どのようにお嬢さまを育み、準備をしていくか。その真摯な姿勢こそが、最後には運命のご縁を引き寄せるのだと思います。

 

もし、あなたが「娘を心豊かな女性に育てたい」と願うなら、川村小学校はきっと、その想いを誰よりも大切に受け止めてくれるはずです。数字よりも大切な「心の結びつき」を信じて、どうぞ自信を持って準備を進めてくださいね。

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藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
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株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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