「どうしても暁星小学校にご縁をいただきたいけれど、編入はできるのでしょうか?」
毎年秋が深まる頃、このような切実なご相談を保護者の方からよくお受けします。
小学校受験のタイミングで涙を飲んだご家庭。
あるいは、お子様の成長とともに暁星小学校の素晴らしい教育環境に惹かれたご家庭。
理由は様々ですよね。
長年、お受験の現場で多くの子どもたちに伴走してきた立場として、お気持ちは痛いほどよくわかります。
ただ、暁星小学校の編入試験は、決して甘い道のりではありません。
むしろ、1年生の入学試験よりも険しい道のりと言えるでしょう。
今回は、暁星小学校の編入試験の実態や試験内容、そして合格に向けた本質的な準備について、プロの視点から包み隠さずお話しします。
【暁星小学校】編入試験はある?
結論から申し上げますと、暁星小学校の編入試験は実施されています。
ただし、毎年必ず全ての学年で募集があるわけではありません。
基本的に「欠員が生じた場合のみ」の募集となるのです。
つまり、転勤などの事情で学校を離れる生徒が出た枠を争うことになります。
例年の流れをご紹介しましょう。
毎年12月頃に、暁星小学校の公式ホームページで募集要項が発表されます。
試験が行われるのは、年が明けた1月下旬から2月上旬の週末が多いですね。
募集人数は「若干名」と記載されるのが通例です。
例えば、新3年生や新5年生を対象に募集がかかる年もあります。
ここで一つ、プロとしての本音をお伝えします。
「若干名だからチャンスがある」と安易に捉えるのは危険です。
このたった1つや2つの枠を巡って、優秀なお子様たちが殺到するからです。
非常に狭き門であることは間違いありません。
それでも挑戦する価値は十分にありますので、しっかり対策を練って挑んでみてください。
【暁星小学校】編入の試験内容(選考方法)
編入試験において、どのような選考が行われるのか気になりますよね。
暁星小学校の編入試験は、主に筆記試験と面接で構成されています。
求められるレベルは非常に高いと言えるでしょう。
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
お子様の筆記試験(科目や難易度について)
編入試験の科目は、原則として「国語」「算数」「作文」の3つです。
難易度は教科書レベルを遥かに超えています。
暁星小学校は、都内でも屈指の進学校ですよね。
在校生たちは、日頃から非常にハイレベルな授業を受けています。
編入生には、その授業にすぐについていけるだけの学力が求められるのです。
国語では、長文を深く読み解き、自分の言葉で表現する記述力が問われます。
算数は、単なる計算問題ではありません。
複雑な条件を整理し、論理的に答えを導き出す思考力が必要になります。
例えば、図形の問題一つとっても、ただ面積を求めるだけではない問題も出ます。
なぜその答えになるのかを説明させるような、深い理解を問う問題が出題されることもあります。
そして、多くのお子様が苦戦するのが「作文」です。
与えられたテーマに対して、自分の考えを豊かな語彙で表現しなければなりません。
「昨日、公園で遊びました。楽しかったです」
このような単調な文章では、合格基準に達しません。
日常の出来事から何を学び、どう感じたのか。
そういった深い思考力を養う練習を、普段から重ねておくことをおすすめします。
親子面接(合否を分ける重要なポイント)
筆記試験と同じくらい重要なのが、親子面接です。
暁星小学校は、キリスト教の理念に基づく人間教育を重んじています。
学校の教育方針を家庭で深く理解しているか。
その点が、面接の場で厳しく見極められるのです。
面接では、お子様だけでなくご両親への質問も多く投げかけられます。
「なぜ、今の学校ではなく本校を志望されるのですか?」
この問いに、表面的な回答をしてはいけません。
編入という特別な選択をするからには、それ相応の覚悟と強い思いが必要です。
私が見てきたご家庭でも、お父様とお母様で教育方針にズレがある場合、面接官は鋭くそこを見抜いていました。
ご夫婦で事前にしっかりと話し合い、学校に対する想いを共有しておくことが何より大切と言えるでしょう。
また、お子様の振る舞いも細かく観察されていますよ。
待合室での姿勢や、質問に対する受け答えの丁寧さ。
これらは一夜漬けで身につくものではありません。
「目上の人と話すときは、相手の目を見てしっかり答える」
こうした当たり前のことを、毎日の生活の中で自然にできるよう声かけをしてみてください。
家庭での日常が、面接という特別な場にそのまま表れるのです。
その他の評価項目(見えない行動観察)
編入試験において、明確な「行動観察」という科目が設定されていない場合もあります。
しかし、油断は禁物ですよ。
学校に足を踏み入れた瞬間から、お子様の態度は常に見られています。
例えば、教室を移動する際の廊下の歩き方。
他の受験生との些細なやり取り。
これら全てが、暁星小学校の生徒としてふさわしいかどうかの判断材料になります。
幼児期のお受験で言う「協調性」や「お友達との関わり方」ですね。
小学生の編入試験でも、こうした人間性の部分は高く評価されます。
「困っているお友達がいたら、優しく声をかけられるか」
「自分の意見ばかり押し通さず、周りの状況を判断できるか」
ペーパーテストの点数だけでは測れない、お子様の心の成長。
それこそが、暁星小学校が求めている人物像なのかもしれませんね。
【暁星小学校】編入試験の倍率
「編入試験の倍率はどのくらいですか?」
この質問も、保護者の方から非常によくいただきます。
暁星小学校側から、編入試験の正式な倍率は公表されていません。
しかし、現場の肌感覚としてお伝えするなら、実質倍率は数十倍に上ることも珍しくありません。
募集定員が「若干名」であるのに対し、受験を希望するご家庭は数多くいらっしゃいます。
場合によっては、合格者がゼロという年もあるほどです。
「基準に達していなければ、無理に欠員を補充しない」
これが、名門校の厳格なスタンスなのです。
厳しい現実をお伝えして、不安にさせてしまったかもしれませんね。
しかし、この現実を知らずして編入試験に挑むことはできません。
倍率の高さに振り回されるのではなく、目の前の課題に集中しましょう。
確かな学力と人間力を磨くこと。
それが、結果的に合格への一番の近道となるのです。
【暁星小学校】編入試験を希望する前に
編入試験の準備を進める前に、ご家庭で必ず確認していただきたいことがあります。
それは、現在の学校との関係性です。
もし、現在東京都内の私立小学校に在籍している場合、特別な手続きが必要になります。
願書を提出する際に、「在学先の学校長の許可を得たことを証明する書類」が求められるのです。
こっそり受験して受かってから報告する、ということはできません。
今の学校の先生方に、なぜ編入を希望するのかを誠実に説明し、理解を得る必要があります。
これは、親御様にとって非常に勇気のいる行動ですよね。
しかし、暁星小学校側も、こうした筋を通せる誠実なご家庭を求めています。
「今の学校が合わないから」というネガティブな理由での編入は、面接官にすぐに見透かされてしまいます。
暁星小学校でなければならない明確な理由を、ご家族全員で探し出す作業から始めてみてはいかがでしょうか。
また、編入試験の勉強に追われるあまり、今の学校生活がおろそかになってはいけません。
今いる場所で、お友達としっかり学び、遊ぶこと。
その充実した日々こそが、お子様の心を育て、面接や作文の豊かな引き出しとなってくれるはずです。
まとめ:暁星小学校の編入を目指すより今できることを着実に
暁星小学校の編入試験について、様々な角度からお話ししてきました。
狭き門であり、求められるレベルも極めて高い。
それが、この試験の偽らざる現実です。
「絶対に暁星小学校に入れたい」という親御様のお気持ちは痛いほどわかります。
しかし、焦る必要はありませんよ。
編入試験という一発勝負の舞台だけに目を奪われないでください。
大切なのは、お子様が毎日楽しく、前向きに学べる環境を整えることです。
まずは、基礎学力を徹底的に固めること。
そして、ご家庭での会話を大切にし、豊かな心を育むこと。
日々の小さな積み重ねが、結果として暁星小学校の求める生徒像へと繋がっていくのです。
編入試験は、あくまで選択肢の一つに過ぎません。
合否に関わらず、この挑戦がお子様を大きく成長させる糧となるよう、私どもも心から応援しております。
私どもは、頑張るご家庭の最大の理解者でありたいと願っています。
不安なことがあれば、お受験塾の個別相談なども行っていますのでいつでもご相談にいらしてくださいね。
1.jpg)
























