私立小学校の中でも特に人気がある暁星小学校は、鍛える教育を大切にしており、自己を厳しく律することを学ぶ環境が整っています。
また、独自のカリキュラムとしてサッカーやフランス語教育にも力を入れており、文武両道を実現できる点が大きな魅力です。
そのため、毎年の受験倍率は高く、入学試験も男子最難関レベルの内容となっています。
そんな人気校である暁星小学校では、そのオリジナリティあふれる制服にも注目が集まっています。他校ではお見かけすることのできないデザインは、お母様方を中心とした女性にファンが多く、唯一無二と言われています。
そんな暁星小学校の制服について、プロが徹底解説します。
【暁星小学校】制服はどんなデザイン？！
一度目にしたら忘れられないであろう暁星小学校の制服。その歴史を振り返りながら、冬服・夏服をはじめとする各種デザインについて詳しく解説します。
【暁星小学校】制服のデザインとその歴史
暁星小学校の制服は、フランスの士官学校や海軍の軍服をモデルにデザインされた伝統的なものです。そのルーツは明治時代にさかのぼり、1902年（明治35年）に正式に導入されました。当時、日本の教育機関では西洋式の制服が普及しつつありましたが、暁星学園は創立当初からフランスとの深いつながりを持っていたため、他校とは異なる独自のデザインを採用しました。
特に夏服は、灰緑色の独特な色合いが特徴的で、これはフランスのサン・シール陸軍士官学校の制服に影響を受けたものです。
この色は、軍服として汚れが目立ちにくく、実用性を兼ね備えたカラーリングとして採用されました。また、当時のフランス士官学校の制服は、威厳を持たせるためにシンプルかつ洗練されたデザインが多かったことから、暁星小学校の制服も無駄を省いたスタイルになっています。
一方、冬服はフランス海軍の軍服に着想を得ており、立ち襟や金モールの装飾が特徴です。長年にわたり大きなデザイン変更はなく、現在も伝統的なスタイルを維持しています。この制服は、単なる学生服ではなく、フランスの軍服文化と日本の教育理念が融合した、まさに格式高い象徴的な装いと言えるでしょう。
【暁星小学校】制服デザイン
ここからは、暁星小学校の制服デザインについて詳細をご紹介します。
【暁星小学校】冬服
暁星小学校の冬服は、細部にまでこだわりが詰まった格式高いデザインです。
基本的には立ち襟の詰襟型ですが、一般的な日本の学生服とは異なり、フランス海軍の軍服を意識したシルエットになっています。
最大の特徴は、襟元の独特なカットと、ボタンの配置。
通常の詰襟は直線的なデザインが多いのに対し、暁星の冬服はややカーブを持たせたスマートなシルエットを採用しており、クラシックでありながら洗練された印象を与えます。
また、生地にもこだわりがあり、ウール混の厚手の素材が使用されています。
これは防寒性を高めるだけでなく、シワになりにくく、長時間着用しても清潔感を保てるように工夫されたものです。
袖口と襟部分には金モールの装飾が施されており、これはフランス軍服の伝統的なスタイルを継承しています。金モールは光を受けると上品な輝きを放ち、まるで貴族の軍服のような雰囲気を醸し出します。
さらに、暁星では制服の上から「タブリエ」と呼ばれる上着（幼稚園で着用したスモックのような上着）を着用する習慣があります。これは、制服を汚れから守るための機能的なアイテムですが、同時に統一感を持たせるための重要な要素でもあります。学校内外での振る舞いにも気を配る暁星の教育方針が、この制服の伝統にも反映されているのです。
【暁星小学校】夏服
暁星小学校の夏服は、日本の小学校では極めて珍しい灰緑色の生地が特徴です。このカラーリングはフランスの士官学校の制服に由来し、一般的な白や紺ではなく、軍服のようなニュアンスを持つ色調が採用されています。これは、格式のある装いでありながら、汚れが目立ちにくいという実用性も兼ね備えているためです。
デザインは非常にシンプルで、余計な装飾がなく、スマートなシルエットになっています。襟元には細い金モールの装飾が施されており、控えめながらも高級感を演出。前開きのボタンは6つ並び、ボタンの素材にもこだわりが感じられます。一般的なプラスチック製ではなく、光沢感のあるメタル素材を採用し、上品な雰囲気を持たせています。
また、夏服の生地は通気性と速乾性に優れた特注の素材を使用。日本の夏は湿度が高く暑いため、軽量で涼しい着心地を追求した結果、この生地が採用されました。動きやすさを重視したカッティングも特徴で、活発な小学生たちの活動を妨げることなく、快適に過ごせる設計になっています。
他の小学校にはない独自のスタイルを持つこの夏服は、暁星の伝統と品格を象徴する一着と言えるでしょう。
【暁星小学校】制帽
暁星小学校の制帽は、制服と完全に調和するフレンチスタイルのデザインが特徴です。形状はフランス海軍の軍帽を思わせるクラシカルなフォルムで、やや浅めのシルエットが独特の気品を演出しています。帽子の前面には、学校の象徴である「明けの明星」の校章が金糸で刺繍されており、これが制服の格式をさらに引き上げています。
また、制帽には厳密なルールがあり、かぶり方にも美しい見た目が求められます。斜めに傾けたり、深くかぶりすぎたりするのはマナー違反とされており、整ったスタイルで着用することで生徒の品格が保たれます。帽子の内側には吸湿性の高い素材が使われており、蒸れを防ぐ工夫が施されています。
制帽は単なる学校指定アイテムではなく、暁星生としての誇りを示す重要なアイテムなのです。
【暁星小学校】制靴
暁星小学校の制靴は、細部まで計算されたエレガントな一足です。基本カラーはブラックで、上質な本革を使用。一般的なスクールシューズよりも洗練されたデザインで、無駄な装飾がなく、シンプルな美しさが際立ちます。
かかとは程よく高めに設計されており、歩きやすさと姿勢の良さを両立。靴紐は細めのデザインで、軽快な印象を与えます。また、靴底には滑りにくい素材を使用しており、安全性にも配慮されています。
この制靴を履くことで、制服の完成度がさらに高まり、全体のスタイルが引き締まります。暁星小学校の生徒たちは、この靴を履くことで自然と姿勢が良くなり、立ち居振る舞いにも気を配るようになるのです。
【暁星小学校】制服が母親世代から圧倒的支持を受ける理由
暁星小学校の制服は、その洗練されたデザインと格式の高さから、多くの母親たちに支持されております。特に、男子校ならではの伝統や文化に対して憧れを抱く母親にとって、この制服は「男子校らしさ」を象徴する存在です。端正でありながら気品を感じさせ、制服そのものが一つのステータスとして認識されております。
また、暁星小学校の生徒がこの制服を着こなし、堂々と歩く姿は非常に凛々しく大人びた印象を与えます。その姿に魅力を感じ、自分の息子にも同じように育ってほしいと願う母親は少なくありません。制服がもたらす視覚的な効果だけでなく、品位や節度を重んじる精神を育む一助となることも、多くの母親たちにとって魅力的な要素となっております。
さらに、制服のディテールにも特別感が詰まっています。冬服の立ち襟や金モールの装飾、夏服の灰緑色の生地など、他校にはない独自のデザインは、まるで貴族の子息が纏うような洗練された雰囲気を持っております。このような要素が母親たちの「理想の息子像」と重なり、制服への憧れが一層強まるのです。
加えて、暁星小学校は長い歴史と伝統を持ち、卒業生の多くが社会的に成功を収めております。こうした背景もあり、この制服を着ることが将来の成功への第一歩のように感じられることも、母親たちの心を惹きつける理由の一つです。制服が単なる衣服ではなく、誇りや品格を象徴するものとして認識されていることが、暁星小学校の制服人気を支えているのではないでしょうか。
【暁星小学校】制服が人気！お母様うけ抜群！唯一無二！その理由をプロが徹底解説！まとめ
暁星小学校の制服は、凛々しさ・勇ましさを感じさせる特徴のあるデザインから母親世代を中心に圧倒的な指示を受けています。しかしその本質は、古くから受け継がれる宗教教育（フランスをルーツとする）に裏打ちされた、歴史と伝統、そして暁星学園の誇りと責任を身にまとうことをコンセプト下する、大変責任のあるものと言えるでしょう。
