小学校受験において最難関である雙葉小学校には、毎年多くの家庭が受験します。合格は狭き門であり、学力の高い子どもから順番に合格するわけではありません。雙葉小学校独自の視点で合否を決めるため、合格者の傾向を把握する必要があります。
本記事では、雙葉小学校の好みである家庭について解説します。
- 好みの家庭の特徴
- 好みの家庭になるためにできること
雙葉小学校の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【雙葉小学校】好みの家庭の特徴
雙葉小学校に合格している家庭には、以下の特徴があります。
- 雙葉小学校を理解している家庭
- 堅実で真面目な保護者
- 隣人愛がある保護者
- 素直さと自立心が育った子ども
それぞれ詳しくみていきましょう。
雙葉小学校を理解している
雙葉小学校では、学校と家庭での連携が重要であると考えているため、志願家庭が雙葉小学校の教育方針を理解しているかどうかは重要なポイントです。
保護者が雙葉学園出身であったり姉が雙葉学園に在籍しているなど、すでにご縁がある家庭は雙葉小学校をよく理解しています。縁故が有利ともいわれる雙葉小学校ですが、関係者だから合格しやすいのではありません。学校の教育を理解し、家でも雙葉の教育を実践している家庭が合格に近付きます。
附属中高の偏差値が高く、伝統校である雙葉小学校は、憧れや知名度だけで志す家庭も多くいます。表面だけの理解ではなく、雙葉小学校が何を大切にしているのかを知っておくことは大切です。
堅実で真面目な家庭
雙葉小学校は、日々の努力を大切にする堅実な価値観を持つ家庭を好みます。
雙葉小学校は、校訓に「堅実」という言葉があるように、一歩一歩を地道に積み重ねていくことを大事にしているためです。
保護者の職業で合否を決めることはありませんが、勤務医や司法関係などお堅い職業の家庭が自然と集まりやすくなっています。
隣人愛をもった保護者
雙葉小学校に合格する家庭に共通する特徴は、隣人愛が身についている保護者であることです。
自分の子どもと同じように他人の子どもを大切にできる保護者が多く、子どもが困っていたら放っておきません。スカーフが結べない子には優しく教え、制服が乱れていれば整えてあげるなど、他者への思いやりで溢れています。
素直に育ち自立心のある子ども
雙葉小学校は、子どもらしい素直さと自立心のある子どもを好む傾向にあります。
雙葉小学校が求める素直さとは、何でも自分の思い通りに行動するという意味ではありません。大人のアドバイスを真っすぐに受け止めたり、自分の正直な気持ちを伝えられる子どもらしい素直さです。
また、雙葉小学校が求める自立心とは、身辺自立や自分のやりたいことを一方的におこなう自立ではありません。周りの状況をみて自分で判断し行動する力です。
例えば、幼児教室で、自分の用意をすませて席に座っている子もいれば、自分の用意が済んだら周囲をみて、先生の準備を手助けする子もいます。前者も自立した姿ですが、後者はさらに自分に何ができるかを考えて行動する、一歩先をいった自立です。
雙葉小学校の試験では、行動観察や面接で子どもらしい素直さや自立心を観察しています。

【雙葉小学校】好みの家庭になるためにできること
雙葉小学校の好みに合う家庭は、つまり雙葉小学校の校風と相性がいい家庭ともいえます。校風に合う家庭となるための対策をみていきましょう。
学校研究を深める
雙葉小学校の校風に合う家庭になるためには、学校研究が欠かせません。
以下の項目はかならず確認しましょう。
- 建学の精神
- 教育理念・校訓
- 教育目標
- 宗教教育
カトリック信者になる必要はありませんが、キリスト教や宗教教育に対して理解しておく必要があります。カトリック教会に足を運び、実際にミサを経験するのもおすすめです。
また、雙葉小学校の教育理念が家庭の教育方針と一致しているかも重要なポイントです。雙葉小学校の教育を理解するだけでなく、ご家庭の教育方針と共通するポイントを見つけておきましょう。
校訓や教育方針を意識して生活する
雙葉小学校が大切にしている教育方針や校訓を育児に取り入れると、より校風に合った家庭へと近付きます。
雙葉小学校の校訓には、
「徳においては純真に、義務においては堅実に(素直でまっすぐな心をもちましょう。自分のしなければならないことを最後までやりぬきましょう)」
参考:雙葉小学校公式サイト
とあります。
子どもだけでなく、保護者自身も周囲の声を素直に受け止めているか、自分のすべきことに真摯に取り組んでいるのかを確認してみましょう。
また、自分のことだけを考えず、周囲の人を大切にする生活を心がけてください。
雙葉小学校が大切にしている教育を意識して生活することで、校風を肌で感じられます。
子どもの素直さや自立心を育てる
雙葉小学校の合格に近付くには、子どもの素直さや自立心を育てる必要があります。
素直な心を育てるためには、子どもが保護者にきちんと受け入れられているという安心感を持っていることが大切です。そのうえで自分で決める経験を重ねると、自然と自立心も育っていきます。
小学校受験準備で子どもに厳しくしすぎると、子どもは素直に自分の意見を言えなくなったり、自分で考えて行動できなくなったりします。
素直さや自立心を育てるには、子どもの考えや行動を否定しないことが大切です。そして、「どうしたらいいのかな」と問いかけて自分で考える癖をつけましょう。
【雙葉小学校】好みの家庭の特徴をプロが解説まとめ
雙葉小学校は、校訓や教育方針を理解し、堅実で隣人愛がある保護者と、素直で自立した子どもを好む傾向にあります。
校風に合う家庭になるには、念入りに学校研究をおこないましょう。学校説明会や資料を通じて研究するほか、カトリック教会のミサなどを経験するのがおすすめです。
また、雙葉小学校の教育を意識して生活することで、より雙葉小学校の教育を身近に感じられるでしょう。
雙葉小学校が求める子どもの素直さや自立心は、愛情や大人への信頼感で育まれます。他の子どもと比べず、考えを否定せず、自分で考える姿を暖かく見守りましょう。