小学校受験に限らず、学校の情報を得るのにインターネット上での口コミを参考にする人は多いと思います。
ここでは福岡教育大学附属福岡小学校の口コミについて、魅力や課題を中心に解説して参ります。
福岡教育大学附属福岡小学校の口コミ
全国小学校選びNo.1サイト「みんなの小学校情報」では、福岡教育大学附属福岡小学校の評価は5点中4.57点、口コミの掲載がある118校中5位(2025年1月調べ)と高い評価を受けています。
その他の口コミサイトでも、福岡教育大学附属福岡小学校の口コミはおおよそ高評価のものが多い印象を受けます。
福岡教育大学附属福岡小学校の口コミで高評価のポイント
それでは、福岡教育大学附属福岡小学校の口コミで高評価となっているポイントを具体的に確認したいと思います。
教育の質の高さ
教員も保護者も熱心であるという声はどの口コミにも共通しています。
1年生の頃から教科ごとに先生が置かれる専科制を導入しており、研究目的で新しい取り組みを試み、授業参観では他の小学校にはない子どもたちの意欲や活気を感じている保護者が多いようです。
また学校の授業だけではなく保護者の意識も高いため、教育に関して幅広く情報交換を行うことができるという点も特徴です。
学校の雰囲気と校風
上に挙げたように教育熱心な先生や保護者が多いため、子どもたちも総じて真面目で勉強熱心という声がほとんどですが、だからといって勉強一辺倒のガリ勉タイプというわけではなく、都心部にありながら公園も近くにあるため、子どもたちも元気よく遊んでいる姿がみられます。
利用者の多い地下鉄の唐人町駅から学校まで徒歩で約15分かかりますが、様々な場所から集まっており近所の友達とはなりづらい一方で、楽しんで登下校をしている雰囲気のよさが感じられます。
帰国子女クラスがあるため多様な経験を共有できることや、制服があり学用品の決まりも細かい(筆箱も指定されている)ため、服装や持ち物を理由に差別が起き、いじめの原因とならないのもよい点だと評価されています。
豊富な行事と課外活動
ほぼ毎月と言ってよいほど行事があり、近隣の西公園や唐人町商店街とも協力した課外活動にも力を入れており、進学校だから行事が軽視されていることはありません。むしろ約150年の伝統を有する学校ですから、他の小学校にはない特徴的な行事もあります。
その一つは「遠行会」で、1年生の頃から10km以上を歩くため、保護者の中には心配する方もいますが、開催は12月と涼しい時期です。
学校ホームページにも記載がある「藤見学芸会」も伝統的な行事で、明治22年から正門横の校庭で咲いている「藤棚」にちなんでいます。
4月下旬に開催するため、入学したばかりの1年生も上級生に支えられて発表をするということで保護者には好評です。また運動会とは別に持久走大会があり、保護者が観に行って応援することもできます。
進学実績の信頼性
附属中は学校ホームページで生徒の進学先の高校を公表していますが、福岡教育大学附属福岡小学校は特に公表をしていません。
口コミでは難関中学への受験をする生徒もいるという記載がありますが、人数等は口コミ情報からは伺い知ることは困難です。附属中へ進学しない生徒がすべてより上位の中学へ進学するわけではないのですが、公立中や附属中よりも下位の中学へ進学する生徒についてはあまり情報がありません。
当然ながらさまざまな事情があるとは思いますが、福岡教育大学附属福岡小学校に通学していれば自動的に難関中学あるいは附属中に進学できるわけではなく、外部から附属中を受験する小学生との競争とは無関係ではいられません。
福岡教育大学附属福岡小学校の口コミで指摘される点
福岡教育大学附属福岡小学校の口コミを検索するといくつかのサイトが見つかりますが、中学校や高校と違って学生自身が口コミを書き込むことはほぼありません。
そのため件数はあまり多くありませんし、内容も保護者目線によるもので、実際に通っている子どもの意見はあまり反映されていない点には注意が必要です。
通常のカリキュラム通りに授業が行われない?
国立小という特性から、授業内容が先進的で研究的要素を多く含んでいること、教育実習を生を年に2回受け入れていることから、教科書通りの授業ではなく、各教科ともに実験的な面があり、発表やテーマを決めた活動は重視される一方、一般的に各学年で身に着けておくべき基礎的な内容のフォローが十分でないという声があります。
しかし在学生の大半は家庭や塾と学校で学習すべき内容を分けて考えているように感じられます。
金持ちの子ばかりが行っている?
小学校受験で通っていた塾にそのまま通っている子は低学年から通塾しており、学年が上がるにつれてさらに通塾率が上がっていくため、保護者の所得水準が高い家庭ばかりではないかという疑問を持つ方がいるようです。たしかに医師や会社経営者のような保護者もいますが、公立小にはいないというわけではないですし、通塾率も以前に比べれば公立小でも塾に行く子どもは増えています。
福岡市内でも特に利便性の高い中央区に立地しているため、近隣在住の方は所得の高い方の割合が高いように感じますが、通学範囲は50分以内と定められているため、市外から通学している生徒も多くいます。学費についても私立小のように高額ではなく、学校指定の制服や学用品はあるものの、一般的な所得の家庭でまかなえない金額ではありません。
明らかに生活に困っている家庭が進学先として選ぶことはないでしょうが、金持ちばかりというのは誤解ではないかと思います。
親にかかる負担が大きい?
伝統を重んじる校風からか、在学中の6年間に必ず一つ以上の委員会活動をどの保護者も行う必要があります。
委員会によって内容は異なりますが、行事の日には朝から夕方まで運営の協力を行う必要があったり、年数回は平日に学校で会議があったり、たしかに仕事をしている保護者の中には負担が大きいと感じる方もいます。
しかしPTA活動は公立小でもありますし、委員会活動の負担を減らすために保護者からボランティアを募ることで負担の分散、軽減を図るようになっています。普段の我が子の様子がみられるため一部の方にはボランティアは人気があります。
基本的に学校への行き来が公共交通機関に限られているため、特に低学年のうちは長期休暇前後等に子どもだけでは運べない荷物(例えば朝顔の植木鉢等)があると、保護者も公共交通機関での同行が必要となるという問題もたしかにあります。
ただし、以前よりも車の利用については条件が緩和されています。体調不良で休暇前に持ち帰りができなかった荷物を保護者が取りに行く場合等は、事前に申し入れをすれば車での乗り入れが可能です。
福岡教育大学附属福岡小学校 口コミで分かる魅力と課題まとめ
福岡教育大学附属福岡小学校の口コミをみているとよくも悪くも学校の教育目標である「持続可能な未来社会を共創する主体の育成」が表れていることが分かります。
つまり魅力としては自主性を高め自立を促していく教育が、課題としては卒業後の進路を含めた直接的な学力の向上等、保護者にとって分かりやすい意味での丁寧な指導、でしょうか。
いずれにしても、口コミだけでは同校について知るには十分とは言えないと思います。実際の学校説明会や、最新の情報を集めている専門塾等からも情報収集することをおすすめします。
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