青山学院初等部は、表参道に広がる緑豊かなキャンパスに位置し、成長と自立を重んじる教育で知られる伝統名門小学校です。
キリスト教の精神を大切にしながら、自由な発想と高い規律を両立させた独自の教育環境は、多くのご家庭から憧れの存在となっています。
そんな青山学院初等部では、お子様たちの人間力を育むために、学校行事が非常に充実していることも大きな特徴です。
本記事では、青山学院初等部の代表的な行事を詳しくご紹介するとともに、なぜここまで行事に力を入れるのか、その背景についても徹底解説していきます!
どうして青山学院初等部の行事はこんなに注目されるのか?
青山学院初等部の行事は、単なるイベントにとどまりません。教育理念を体現するものとして、お子様たちの成長過程に深く関わり、在校生や保護者の心に強く刻まれています。
なぜこれほどまでに注目され、憧れを集めるのでしょうか。大きく3つの理由からご紹介します。
教育理念が行事に息づいているから
青山学院初等部では、キリスト教精神に基づき「他者を思いやる心」「自立心」「協調性」を育てることを大切にしています。
この教育方針は、日常の授業だけでなく、行事を通して実体験としてお子様たちに伝えられます。
例えば、仲間と力を合わせる運動会、自分で考え行動する榛名林間学校、船上での生活を経験する洋上小学校など、すべての行事に教育理念が息づいています。
楽しさの中にも、しっかりとした意図と目的がある──それが、青山学院初等部の行事が特別とされる理由です。
体験型・本格型の行事が多いから
青山学院初等部の行事は、お子様たちがただ見せるだけの発表会形式ではありません。
自ら挑戦し、体験し、考えながら成長できる「本格的なプログラム」が組まれているのです。
たとえば、軽井沢での自然体験や、帆船「日本丸」での航海体験など、非日常の世界に飛び込んで本物の体験を積み重ねます。
机上の学びだけでは得られない、心と身体に響く体験を通じて、お子様たちは大きく成長していきます。
保護者や外部からの評価が非常に高いから
青山学院初等部の行事は、保護者からの満足度も非常に高いです。
「お子様がひとまわり成長した」「仲間と協力する大切さを学んだ」など、喜びと感動の声が多数寄せられています。
また、青山学院初等部ならではの行事を経験したお子様たちが、のびのびとした自信に満ちた姿を見せることも、外部からの高評価につながっています。
行事そのものが、学校のブランド力を支える重要な要素となっているのです。
【青山学院初等部】代表的な行事まとめ
では、具体的にどのような行事が行われているのでしょうか?青山学院初等部の特色をよく表している代表的な行事をいくつかご紹介します。
運動会(体育祭)
5月に行われる運動会は、青山学院初等部の象徴的な行事のひとつです。
青空の下、お子様たちは徒競走やリレー、ダンス、応援合戦など、さまざまな競技に全力で取り組みます。
この運動会の最大の特徴は、「お子様たち主体」であること。先生の指示だけで動くのではなく、自分たちで考え、助け合いながらチームをまとめていきます。
運動会を通して養われるのは、勝ち負けだけではない「チームワーク」「リーダーシップ」「協調性」。
一人ひとりが輝ける舞台として、在校生・保護者の双方から非常に高い人気を誇っています。
クリスマス礼拝・ページェント
青山学院初等部のクリスマス礼拝とページェントは、単なるお祝いイベントではありません。
キリスト教教育を柱とする学校らしく、イエス・キリストの誕生を厳かに祝い、お子様たちが聖書の物語を演じる重要な行事です。
聖歌を歌い、祈りを捧げる静謐な礼拝から、心を込めたページェント劇まで、一連の流れはまさに感動的。役を演じるお子様たちはもちろん、見守る保護者の心にも深い感動を残します。
単なる演技発表ではなく、「信仰」「感謝」「思いやり」の心を育てる青山学院初等部らしい特別な時間となっています。
雪の学校
「雪の学校」は、青山学院初等部の冬の恒例行事で、3年生から6年生の全児童が参加する宿泊プログラムです。
長野県の黒姫高原で4泊5日を過ごし、歩くスキーや雪遊びを通じて、自然の中で協力や思いやりを育みます。
学年を超えた縦割りグループで共同生活を行い、異年齢交流を深めるのも大きな特徴です。
自然の厳しさと美しさを体感しながら、心身の成長を促す大切な行事となっています。
軽井沢夏期学校
5年生対象の軽井沢夏期学校は、避暑地・軽井沢で夏に行われる宿泊型学習活動です。自然豊かな環境の中で、集団行動や自然観察、レクリエーション活動を行いながら、心身ともに大きく成長していきます。
この行事では、普段の学校生活とは違う顔を見せるお子様たちも多く、自主性や思いやりの心が自然と育まれます。
また、豊かな自然の中で過ごす経験が、感受性や創造力を大きく刺激することも大きな魅力です。
仲間と過ごした日々が、お子様たちにとって一生忘れられない思い出になる行事です。
洋上小学校
6年生の最大のハイライト行事である洋上小学校は、日本丸などの大型帆船に乗り込んで行う本格的な航海体験プログラムです。
限られた空間での生活は、規律、礼儀、助け合いの精神を育てる貴重なチャンスとなります。
船上では、ロープワークや操船体験なども取り入れられ、お子様たちは日常とはまったく違う環境で自分自身と向き合います。
協力しなければ乗り越えられない場面も多く、自然と「リーダーシップ」「思いやり」「忍耐力」が培われていきます。
卒業を目前に控えたお子様たちにとって、人生に深く刻まれる忘れられない体験となります。
保護者にとっても、わが子の成長を実感できる最高の舞台です。
【コラム】青山学院初等部が宿泊行事に力を入れる理由
青山学院初等部では、他校と比べても非常に早い段階、1年生の春から宿泊行事を行う独自の教育方針を採っています。
これは単なる伝統ではなく、「お子様は幼くても、信頼し、経験を積ませれば必ず成長する」という確固たる教育信念に基づいています。
早期から親元を離れ、仲間と共に過ごす経験は、お子様たちに大きな影響を与えます。
自分のことは自分でやる、自分の考えで行動する、そして時に助けを求めたり、仲間を助けたりする力が、自然に育まれるのです。
また、親から離れて過ごすことで、普段は気づかない家族への感謝の気持ちを持つお子様も多く見られます。
こうした心の成長を促すために、あえて小さなうちから宿泊行事を組み込み、段階的に自立へのステップを踏ませていく──これが青山学院初等部ならではの、深い教育的意図なのです。
宿泊行事を「単なるレクリエーション」ではなく「人格形成の場」として位置づけるその姿勢は、多くの保護者にも支持されています。
【青山学院初等部】行事に関する費用はいくら?旅行の積立金はあるのか?
青山学院初等部では、学校内で行う通常の行事(運動会、学芸発表会、クリスマス礼拝など)については、その運営費用は基本的に学費に含まれています。
そのため、日常的な学校生活に伴う行事費用については、追加徴収がない形が取られています。
しかし、宿泊行事や特別な課外活動にかかる旅費については、別途「旅行積立金」として、計画的に費用を徴収する方式が取られています。
この積立金は年間を通じて数回に分けて支払い、年度末の宿泊行事実施時に充当される流れです。
積立金の目安は、学年ごとに異なります。低学年では年間3万〜5万円程度、中学年では5万〜7万円程度、高学年(特に洋上小学校を含む6年生)では10万円を超えることもあります。
年によって変動はありますが、特に高学年になるにつれて費用負担が増える傾向にあるため、事前にしっかり資金計画を立てることが重要です。
また、積立金の支払いスケジュールや金額については、毎年春の保護者向けガイダンスで案内されるため、必ず確認しておきましょう。
「学費だけを見込んでいたら後で慌てた」というケースもあるため、青山学院初等部に進学を考えている場合は、旅行積立金も考慮に入れた準備をおすすめします。
【コラム】青山学院初等部の行事はどのように運営されるのか?
青山学院初等部では、行事の多くに保護者の協力が不可欠です。学校が主催・運営の中心ではあるものの、保護者の皆様が裏方として積極的に関与し、お子様たちの活動を支えています。
行事ごとに設置される係(例えば運動会係、クリスマス礼拝係、学芸会係など)に、保護者が立候補または推薦で参加し、役割分担をしてサポートにあたります。
設営準備や衣装製作、道具の搬入出、当日の受付補助など、活動内容は多岐にわたります。
一般的なイメージでは「保護者の負担が重そう」と捉えられることもありますが、青山学院初等部ではむしろ「お子様たちと一緒に成長を楽しむ」意識の方が強く、保護者の参加意欲は非常に高いのが特徴です。
毎年、役員や係の枠が「立候補者多数で抽選になる」ケースも珍しくありません。行事を一緒に作り上げる喜びや、保護者同士の交流が自然と深まる場でもあり、「学校とご家庭が連携してお子様を育てる」という文化が根づいています。
こうした温かい共同体感覚こそが、青山学院初等部ならではの大きな魅力のひとつなのです。
【青山学院初等部】行事が多い!?旅行積立が高額!?その秘密に迫る!まとめ
青山学院初等部の行事は、ただ楽しいだけではありません。ひとつひとつに深い教育的意図が込められ、お子様たちの心と体、そして人間性を豊かに育む素晴らしい機会となっています。
とはいえ、金銭的な負担や保護者の協力が必要となる場面も多いのが現実です。
事前に心構えと準備を整え、行事を通して得られる「かけがえのない成長」をご家族皆様で支えていきましょう。