【青山学院初等部】「願書」「写真」で検索される理由
インターネットで「青山学院初等部 願書」と入力すると、関連キーワードに「写真」や「家族写真」が頻出します。これは、多くの受験家庭が写真にまつわる悩みを抱えていることの表れです。
願書には受験者本人の顔写真に加えて家族写真の提出が求められるため、撮影の仕方や提出形式、服装、表情、さらには「スタジオで撮るべきか」「スナップでもよいのか」など、さまざまな点で迷う方が多いのです。さらに「合格者に共通する写真の特徴は?」「NGな写真とは?」といった疑問も後を絶ちません。
こうした不安を解消するには、単なる撮影テクニックではなく、学校が写真に込められた意図を正しく理解することが大切です。ここでは、その背景にある理由を掘り下げてご紹介していきます。
願書に「受験者の顔写真」が必要だから
青山学院初等部に限らず、多くの私立小学校では願書に「受験者本人の顔写真」の添付が必須です。そのため、写真の撮り方、服装、髪型、表情といった細かな点まで気を配るご家庭が多くなります。
たった1枚の写真が、学校側に与える第一印象を大きく左右することもあり、その重要性は計り知れません。特に青山学院初等部のような高倍率校では、写真1枚にも最大限の配慮を払いたいというのが親御様の自然な気持ちでしょう。
願書に「家族写真」が必要だから
青山学院初等部では、出願時に家族写真の提出が求められます。これは宗教校や少人数制の学校に見られる特徴で、学校側がご家庭の雰囲気や一体感を重視していることを示しています。
しかし、家族写真の提出を課す学校は限られているため、情報が少なく、どう準備すればよいのか戸惑うご家庭も少なくありません。さらに「スタジオ撮影でなくても可」と明記されていることで、「では、どんな写真なら良いのか」と新たな悩みが生まれるケースもあります。
どのようなシーンや服装で撮影すればよいか分からないから
家族写真となると、撮影時の服装や構図、背景選びまで考慮する必要があり、ご家庭全体での準備が求められます。スタジオ写真が良いのか、スナップ写真が良いのかといった選択肢もあり、判断に迷う方も多いでしょう。
さらにスナップ写真の場合、「どのようなシチュエーションがふさわしいのか」「日常のどの場面を切り取るべきか」など、考える要素が増えてしまいます。こうした悩みが検索ワードとして現れているのです。

【青山学院初等部】撮影のポイント【願書の顔写真編】
ここからは、青山学院初等部の願書写真を撮影する際に意識すべきポイントを男女別にご紹介します。
小学校受験の願書用写真は、単なる証明写真ではなく「ご家庭の教育方針」「しつけ」「お子様の雰囲気」までも伝える大切な1枚。しっかりと準備して臨みましょう。
願書用写真 男女共通のポイント
願書用写真の背景は白や薄いグレーなど無地を基本とし、全体に清潔感があることが大前提です。お子様には自然な笑顔と上品な表情を心がけさせましょう。
服装は制服風のきちんとしたスタイルが無難で、派手な柄やアクセサリーは避けてください。姿勢も重要で、背筋を伸ばし、手や足の揃え方にまで注意することで、写真全体の印象が格段に良くなります。
また、爪の長さ、顔のテカリ、シャツの襟元の乱れなど、細部にまで目を配ることが大切です。細かな部分にまで丁寧に気を配ることで、見る人に「しっかりとしたご家庭」という好印象を与えることができます。
撮影方法、撮影場所について
受験者本人の顔写真は、できる限り小学校受験に精通した写真スタジオで撮影することをおすすめします。高級スタジオでなくとも、経験豊富なスタッフが揃った場所であれば、表情の引き出し方や衣装の整え方など、細かなサポートが受けられます。
写真館を選ぶ際のポイントは3つ。まず「受験用写真に慣れていること」。次に「アクセスが良く、再訪しやすい場所にあること」。そして「価格や話題性よりも、お子様らしい自然な表情を引き出してくれるかどうか」。これらを基準に選ぶと、安心して撮影に臨めます。
なお、証明写真機や量販店の簡易スタジオはおすすめできません。表情や雰囲気に配慮した撮影が難しく、家庭の雰囲気や教育姿勢を伝えるには不向きです。願書に添える1枚としてふさわしい写真は、信頼できるプロの手で撮影しましょう。
男児の写真撮影時のポイント
男児の場合は、清潔感ときちんとした印象を意識しましょう。髪型は額を出し、耳にかからない長さが理想です。シャツにジャケットやベストを合わせ、落ち着いた色のネクタイを身につけると、全体が引き締まり上品な印象になります。
表情は、無理に笑わせるのではなく、にこやかで自然な笑顔を引き出す工夫が大切です。首元や袖の清潔さ、アイロンの効いたシャツなど、細部まで整えることが写真の完成度を高めます。
落ち着きのある雰囲気の中にも、お子様らしい素直さが感じられる写真を目指すと、青山学院初等部が大切にする「育ちの良さ」と「自然な魅力」を伝えることができるでしょう。
女児の写真撮影時のポイント
女児の場合は、上品さと清楚さを意識した仕上がりが理想です。髪型はハーフアップやまとめ髪など、顔全体が見えるスタイルに整えましょう。ヘアアクセサリーは最小限に抑え、華美になりすぎないよう注意が必要です。
服装は、淡い色合いのワンピースやブラウス+カーディガンの組み合わせが一般的で、優しい印象を演出します。襟元や袖の清潔さ、髪の流れやピンの留め方など細部にも気を配ることで、洗練された印象に仕上がります。
女児の写真では、優しさや品のある雰囲気が自然とにじみ出るような表情を意識することで、写真を見る側に安心感や信頼感を与えることができます。
【青山学院初等部】願書撮影のポイント【家族写真編】
次に、家族写真を撮影する際の具体的なポイントについて見ていきましょう。青山学院初等部では、出願要項に以下のような条件を設けています(※年度ごとに変更の可能性があるため、必ず最新情報をご確認ください)。
・7月以降に撮影された写真
・スタジオ撮影でなくても可
・人物が明瞭に写っていること
・同居しているご家族全員が写っていること
それぞれのポイントを詳しく解説します。
7月以降に撮影したもの
青山学院初等部の家族写真では、受験対象年度の7月以降に撮影された写真であることが求められます。
写真が古すぎると、受験者の印象や家族構成が実際と異なってしまう可能性があるため、最新の状態を反映した写真を提出することが重要です。
あらためて写真スタジオでお撮りいただかなくても可
青山学院初等部の家族写真は「スタジオ撮影でなくても可」とされていますが、家庭での撮影に不安がある場合や、より整った仕上がりを求める場合は、スタジオでの撮影が無難です。
どちらを選んでも構いませんが、「表情が自然で明るい」「構図が整っている」写真を心がけましょう。
人物が不明瞭なものはさけて
青山学院初等部の家族写真は全員の顔がしっかりと写っていて、ピントが合っている写真を選びましょう。
影や逆光で顔が見えにくい写真、表情が硬すぎたりぼやけている写真は避けるべきです。ご家族の温かい雰囲気が伝わるような、明るくクリアな写真を選ぶことが大切です。
h3 同居されている方々が、全員加わった写真
青山学院初等部の願書に添付する家族写真は、同居している全員で撮影するのが原則です。
祖父母や兄弟姉妹など、日常的に生活をともにしている方々は必ず一緒に写しましょう。乳児など外出が難しい場合でも、撮影可能な時期になればできる限り加えるようにしてください。
【青山学院初等部】願書で家族写真を求める理由
なぜ青山学院初等部は、願書に家族写真の添付を求めるのでしょうか? それには大きく3つの理由があります。
ご家族の雰囲気を知るため
青山学院初等部は、入学考査において、受験者本人だけでなく、そのご家庭が持つ雰囲気や空気感にも注目しています。
写真からにじみ出る家族の温かさ、落ち着き、関係性のバランスなどを通じて、「このご家庭と6年間関わっていけるか」という視点で見ているのです。
学校の雰囲気と合っているかを確認するため
青山学院初等部は、キリスト教精神をベースとした穏やかで誠実な校風を大切にしています。そのため、ご家庭の雰囲気が学校の考え方や方向性と調和しているかどうかは、非常に重要な判断材料となります。
写真を通じて、生活感や価値観、しつけのあり方などを感じ取り、「本校の教育理念にふさわしいご家庭かどうか」を確認しているのです。
面接時の保護者確認のため
青山学院初等部が求める家族写真は、面接時に同席する保護者や家族構成を確認するための資料としても活用されます。特に、面接では「普段通りの姿」が求められるため、事前に写真でその雰囲気を把握しておくことで、当日のやりとりがよりスムーズになります。
写真1枚に込められた情報は想像以上に多く、それを通じて学校とご家庭との相互理解が深まるのです。
【青山学院初等部】願書の家族写真はどんな場所でどのように撮影するべきか
青山学院初等部では、「家族写真はスタジオ撮影でなくても可」とされていますが、実際にどのような場所で、どんな雰囲気の中で撮影すればよいのか迷われる方も多いかと思います。
ここでは、スタジオ撮影とスナップ写真、それぞれの利点と注意点をご紹介します。
【家族写真】スタジオで撮影する場合
まずは、家族写真をスタジオで撮影する場合のポイントや注意点をご紹介します。
■場所、シチュエーション
小学校受験に慣れた写真スタジオでの撮影が安心です。スタジオでは、受験者を中心に家族がどう並ぶとバランスが良いか、表情やポージングも含めて丁寧に指導してもらえるので、初めてのご家庭にもおすすめです。
■撮影時の注意撮影時には、表情が硬くなりすぎないよう注意が必要です。自然な笑顔や柔らかな空気感を意識し、かしこまりすぎないことがポイントです。
また、祖父母が写真に加わる場合、30年前と現在ではフォーマルの基準や常識が異なることも多いため、その違いを丁寧に説明し、撮影にふさわしい装いをお願いする必要があります。時には「スタジオの方がこうおっしゃっていました」と柔らかく伝えることで、無用な衝突を避けることもできます。
■ご家族の服装など
服装については、受験者は願書用写真と同じ服装が望ましく、親御様は面接時と同様のお受験スーツが適しています。兄弟姉妹がいれば、在籍している学校や系列園の制服が望ましく、そうでない場合は、紺や白を基調にした落ち着いたフォーマルスタイルがおすすめです。
祖父母はお受験スーツでなくとも問題ありませんが、ジャケット着用を基本に、紺・黒・グレーなどの落ち着いた色味を選びましょう。おじい様はスーツにネクタイを、おばあ様はパンプスやヒールの低い靴などで足元まで整えておくと安心です。
【家族写真】室外で撮影する場合(スナップ写真など)
次に、家族写真を室外で撮影したり、スナップ写真を利用する場合のポイントや注意点をご紹介します。
■場所、シチュエーション青山学院初等部では、スタジオ写真でなくても構わないと明記されています。そのため、ご自宅の玄関前やリビング、お庭、公園など、家庭的な雰囲気を感じられる場所でのスナップ写真も選択肢のひとつとなります。
■撮影時の注意
ただし、「スナップ可」とは言っても、いわゆるラフな日常写真では不適切です。ピントが合っていない、顔に影が入っている、笑顔が曖昧などの写真では、学校に良い印象を与えることができません。
実際には、プロの出張カメラマンに撮影を依頼するか、家族で三脚を用意し、構図や明るさに配慮して丁寧に撮影することが推奨されます。
七五三やご親族の結婚式などで撮影したスナップですと、撮影時期が受験時期と比べて離れ過ぎていたり、「願書用に撮影していない、間に合わせのような印象」を持たれれてしまうので控えた方が無難です。
■ご家族の服装など
スタジオ外での撮影の場合は、服装についても注意が必要です。家庭内で撮影する場合には、あまりにかしこまりすぎず、清潔感のある普段着が基本となります。
Tシャツやジーンズ、サンダル、派手なブランドロゴやキャラクター入りの服は避け、父親は襟付きシャツ+スラックス+革靴、母親はブラウスやスカートにパンプスやバレエシューズといった、落ち着いたスタイルが好まれます。
屋外や旅行先での撮影であっても同様に、場所に合った装いを意識しながら、品のあるコーディネートを心がけましょう。
参考になるのは、皇室の皆様がお出ましの際や、誕生日の集合写真などで見せる自然体で上品な服装です。これらを意識することで、青山学院初等部が求める家庭の品格や調和を、写真を通じて伝えることができるでしょう。
キャンプや旅行先で撮影する場合は、その場所に準じた服装がよろしいです。ご自宅で撮影する際と同様、キャラクターが書かれていたり、ブランドが前面に押し出されているようなものは避けましょう。
【青山学院初等部】願書写真と家族写真をプロが徹底解説!まとめ
青山学院初等部の願書における「家族写真」は、単なる形式的な提出物ではなく、学校とご家庭との相性や価値観を見極めるための大切な資料のひとつです。
写真を通じて伝えたいのは、ご家庭の温かさ、落ち着き、そして子どもを取り巻く愛情ある環境です。そのためには、画質や構図だけでなく、服装や表情、撮影場所にまで気を配ることが必要です。
「スタジオで撮るべき?」「自宅での撮影でも大丈夫?」と悩む方も多いかと思いますが、大切なのは“誰が撮ったか”ではなく、“どんな思いで撮ったか”。その写真にご家庭の姿勢と想いが込められていれば、きっと伝わる1枚になります。
受験準備の中でも特に悩みがちな家族写真ですが、この記事が少しでもヒントとなり、心を込めた願書づくりに役立てていただけたら幸いです。