桐朋小学校は、毎年多くのご家庭が第一志望として目指す首都圏屈指の人気校です。そんな桐朋小学校で「補欠合格」「繰り上げ合格」は実際にあるのでしょうか?また、あるとすればその人数や時期は?
本記事では、桐朋小学校の補欠合格・繰り上げ合格の実態を詳しく解説するとともに、併願されやすい学校群についてもご紹介します。最後までお読みいただければ、補欠合格にまつわる「真実と秘密」がすべてわかります!
【桐朋小学校】補欠合格・繰り上げ合格の可能性はある?
桐朋小学校は、首都圏でも特に人気の高い伝統校として知られ、毎年多数のご家庭が第一志望として挑戦しています。そのため、「補欠合格や繰り上げ合格は存在するのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。
結論から言うと、桐朋小学校でも補欠合格や繰り上げ合格は発生します。ただし、その数は限られており、例年10名程度とされているため、決して多いわけではありません。
補欠や繰り上げの連絡が入る時期については、早ければ11月中に連絡があることもありますが、遅い場合は1月下旬になるケースも報告されています。なお、桐朋小学校には併願校として選ばれやすい学校群が存在するため、これらの動きが補欠合格の発生に影響していると考えられます。
【桐朋小学校】補欠合格・繰り上げ合格が出る理由とは?
ここからは、桐朋小学校の受験に精通したプロが、桐朋小学校の補欠合格・繰り上げ合格がでる理由を3つのポイントに絞ってご紹介します。
他校(私立小学校)に合格し、そちらへ進学する合格者がいるため
桐朋小学校では11月後半頃にも補欠が動きやすい時期があります。その背景には、桐朋小学校と併願されやすい慶應義塾幼稚舎(東京都渋谷区)や早稲田実業学校初等部(東京都国分寺市)といった人気校の存在があります。
これらの学校の合格発表は11月中旬〜後半にかけて行われるため、桐朋小学校に合格していたものの、慶應義塾幼稚舎や早稲田実業初等部に合格し、進学をそちらに決めるご家庭が一定数出てきます。
特に、これら2校は桐朋小学校と同様に高い人気を誇り、「慶應と早稲田、どちらに進むか」という選択を迫られることも多いです。この結果、慶應や早稲田で補欠が動くと、その連鎖で桐朋小学校の補欠も動くという現象が起こるのです。
そのため、桐朋小学校では11月後半から12月初旬にかけて繰り上がりが発生することがあるのです。
他校(国立小学校)に合格し、そちらへ進学する合格者がいるため
桐朋小学校では、特にお茶の水女子大学附属小学校(東京都文京区)や学芸大学附属小金井小学校(東京都小金井市)の合格発表後に補欠が動きやすい傾向があります。
これらの国立小学校は、試験日程が桐朋小学校より後に設定されているため、桐朋小学校の合格者の中には、国立の合格を待って進学先を決めるご家庭が一定数存在します。
さらに、これらの国立小学校は進学実績が安定しており、第一志望に選ばれることも多いため、国立合格後に桐朋小学校を辞退するケースが生まれます。その結果、国立小学校の合格発表が行われる12月頃に、桐朋小学校の補欠が繰り上がる可能性があるのです。
合格後に海外転勤や遠方への転居が決まり、進学を断念するケースがあるため
桐朋小学校では、合格後に親御さんのお仕事の都合で海外赴任や地方への転勤が決まり、進学を辞退するご家庭が一定数います。特に12月頃から翌年1月にかけて、企業の人事異動の内示が出る時期に合わせて、辞退が発生しやすい傾向にあります。
また、海外赴任だけでなく、国内の遠方への転居によって通学が難しくなり、桐朋小学校への進学を断念するケースも少なくありません。桐朋小学校は長い歴史を誇り、国際的なビジネスに携わるご家庭の方も多いため、こうした理由による辞退は毎年一定数見られます。
そのため、合格後の辞退によって補欠合格が発生し、繰り上がりのチャンスが生まれることがあるのです。

【桐朋小学校】補欠合格・繰り上げ合格はどのように動くのか
桐朋小学校では、補欠合格や繰り上げ合格がどのように動くのか、その仕組みやルールについて詳しく解説します。
桐朋小学校の補欠の動き方ルール
まずは、桐朋小学校における補欠合格の基本的なルールを見ていきましょう。
項目 | ルール |
補欠の有無 | 入学辞退者が出た場合に、繰り上げ合格が発生することがある |
補欠番号 | 補欠番号や順位の通知は行われない |
連絡方法 | 出願時に登録したメールアドレス宛に連絡 |
補欠合格の入学手続き期限 | 連絡後、おおむね3日以内(年度によって変動あり) |
補欠連絡期限 | 入学年度の3月30日までに連絡が行われる |
桐朋小学校の公式見解
桐朋小学校が公表している、補欠合格・繰り上げ合格についての公式な見解は以下の通りです。
補欠合格について
入学辞退などで欠員が生じた場合には、選考結果に基づき繰り上げで合格者を出します。事前に「補欠」の通知を行うことはありません。また、繰り上げで合格となった場合も、通常の合格者と同様に入学条件は一切変わりません。
補欠合格の連絡方法
繰り上げ合格の連絡は、出願時に登録したメールアドレス宛に行われます。連絡の期限は入学年度の3月30日までとされています。
なお、入学手続きの期限は短く設定されることが多いため、通知が届いた際にすぐ確認できるよう、確実に受信できるメールアドレスを登録しておくことが推奨されています。
もし補欠合格を期待し、待つことを望むなら
このように、桐朋小学校では補欠合格や繰り上げ合格の仕組みが公式に明確化されています。補欠合格は必ず発生するものではありませんが、実際に繰り上がるケースがあるのも事実です。
もし桐朋小学校への進学を真剣に検討している場合は、合格後の動きにも柔軟に対応できるよう、情報のチェックを怠らないことが大切です。
特にメールでの連絡にすぐ気づけるようにすること、また必要に応じた入学手続きの準備を進めておくことが、チャンスを逃さないための大事なポイントと言えるでしょう。
▶詳しくは、桐朋小学校公式ホームページの「入学案内Q&A」をご確認ください。
https://shogakko.toho.ac.jp/exam/qa
補欠の動きやすいタイミング
ここからは、桐朋小学校の補欠合格や繰り上げ合格の連絡が入りやすい時期と、その背景について詳しくご紹介します。
時期 | 理由 |
入学手続き締め切り直後(11月中旬) | 桐朋小学校に合格しても、すでに他校への進学を決めているご家庭が、入学手続きを行わないため。 この時期は手続きの締め切り直後であり、欠員が発生しやすいタイミングです。 |
11月下旬~12月上旬 | 慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、早稲田実業学校初等部などの合格発表が行われる時期。 他校の結果が出揃うと、複数の合格を持つご家庭が進学先を選び、桐朋小学校を辞退するケースが一定数生じるため、この時期に補欠が動くことがあります。 |
翌年1月中旬 | 国立小学校(お茶の水女子大学附属小学校や学芸大学附属小金井小学校など)の合格発表が終わり、そちらを選ぶ家庭が出ることで辞退者が生まれる時期。 また、国立合格をきっかけに他の私立小学校の補欠が動き、結果的に桐朋小学校でも辞退が発生し、補欠合格が出る「玉突き現象」が起こることもあります。 |
このように、補欠合格や繰り上げ合格が発生するタイミングは、他校の合格発表や入学手続きの締め切りと密接に関係しています。
特に人気校同士での併願や国立小学校の動きが大きな要因となっているため、桐朋小学校の合格者が他校への進学を選んだ場合にチャンスが巡ってくることがあるのです。
【桐朋小学校】補欠合格・繰り上げ合格の可能性はある?プロが解説まとめ
桐朋小学校では、補欠合格や繰り上げ合格が発生する可能性は確かにあります。しかし、その人数はごくわずかで、補欠番号や順位の通知もなく、連絡が来るかどうかも分からないまま待つことは、精神的にも大きな負担となります。
だからこそ、最初から「正規合格」を目指して、戦略的な準備を進めることが何より大切です。限られた時間をどう過ごすかが、合格のカギを握っています。
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桐朋小学校合格という目標に向けて、一緒に一歩ずつ前進していきましょう!