桐朋小学校の服装やランドセルは、小学校受験を考えるご家庭にとって気になるポイントのひとつです。「制服がないって本当?」「桐朋学園小学校と同じデザイン?」といった噂を耳にする方もいるかもしれません。
桐朋小学校は東京都調布市にある私立小学校で、子どもたちの個性を大切にし、のびのびとした学びを提供しています。その一環として、制服のあり方や日常の服装にも独自の考え方が反映されています。
今回は、桐朋小学校の制服やランドセルの実態を詳しく解説し、どんなデザインで、どのように使われているのかをわかりやすくご紹介します。
桐朋小学校の制服はどんなデザイン?
桐朋小学校には「制服がない」という噂や、「桐朋学園小学校と同じデザインでは?」という誤解がありますが、実際にはきちんと指定された制服が存在し、指定のランドセルも用意されています。
ただし、他校とは一線を画すのが桐朋小学校の特徴。制服の基本アイテムに、自由なアイテムを組み合わせて個性を表現できるスタイルが採用されています。
また、授業や行事によっては、私服で活動するシーンもあるなど、堅苦しさを感じさせない自由な校風が子どもたちの成長を後押ししています。
桐朋小学校の制服がこのようなルールを用いる理由
桐朋小学校が「制服×自由なアイテム」のスタイルを採用している背景には、学校の理念や独自の教育方針があります。
桐朋小学校は「子どもの個性と自由を尊重する」ことを大切にしており、のびのびと学び、遊び、体験を通じて豊かな心を育む教育を行っています。
特に特徴的なのは、都内でも有数の「どろんこ小学校」と言われるほど、広大な自然あふれる校庭を存分に使って遊ぶ文化が根付いていること。池に落ちる「池ポチャ」は毎年の恒例行事のように、学校ホームページで「今年の池ポチャ第1号が誕生しました」と報告されるほど、日常の風景として親しまれています。体育や図工、工作の授業も盛んで、思い切り体を動かし、時には服が汚れることも学びの一環です。
こうした環境の中で、動きやすく、汚れても気軽に着替えられる服装が求められるのは自然な流れです。
そのため、桐朋小学校では、堅苦しい制服一式にとらわれず、制服と自由なアイテムを組み合わせたり、活動着として私服や運動着を取り入れるスタイルを採用しています。この柔軟な服装ルールは、桐朋小学校ならではの「自由と個性を大切にする教育」の象徴ともいえるでしょう。

【男子】桐朋小学校の制服・夏服・ランドセル
ここからは、桐朋小学校の制服について、男女別に詳しくご紹介します。まずは男子の制服・夏服・ランドセル事情から見ていきましょう。
冬服の特徴
男子の冬服は、シンプルながらも落ち着いた印象のあるデザインです。紺色の制帽に、紺色のジャケットと半ズボンを合わせたスタイルが基本で、ジャケットのボタンも紺色で統一されています。このジャケットと制帽は男女共通のデザインで、桐朋らしい一体感を感じられるポイントです。
一方で、シャツや靴下、靴に関しては特に指定がなく、自由に選べます。これにより、動きやすさや季節に合わせた快適さを重視したコーディネートが可能です。また、胸元には名札を付けることが決められており、シンプルながらもきちんと感のある装いが特徴です。
夏服の特徴
夏服は、より涼しさと動きやすさを重視したデザインです。薄手で通気性の良いグレーの半ズボンが採用されており、制帽はコットン素材で洗える仕様になっているため、汗をかきやすい夏場でも安心です。こちらもシャツや靴下、靴は自由で、動きやすさや涼しさを優先できる柔軟さが魅力です。名札は夏服でも胸元に着用します。
ランドセル事情
ランドセルは黒の革製で、桐朋小学校のオリジナルデザインです。男女での違いはなく、シンプルで丈夫な作りが特徴で、長く使える安心感があります。制服同様、実用性を重視しつつも学校としての統一感を持たせたデザインとなっています。
【女子】桐朋小学校の制服・夏服・ランドセル
次に、桐朋小学校の女子の制服・夏服・ランドセルについてご紹介します。
冬服の特徴
女子の冬服は、男子と同じく紺色の制帽とジャケットが基本です。ジャケットのボタンも紺色で統一され、シンプルで落ち着いた印象です。スカートは同じく紺色のプリーツスカートで、肩から吊り下げるストラップが付いているのが特徴的です。この肩ストラップは、活発に動いてもスカートがずれにくく、桐朋小学校の子どもたちが元気に活動できる工夫のひとつと言えます。
シャツや靴下、靴に関しては男子と同じく自由で、季節や体調に合わせて選べる柔軟さがあります。胸元には名札を付け、きちんと感を保ちます。
夏服の特徴
夏服は、グレーのプリーツスカートに肩ストラップ付きのデザインで、軽やかな印象です。薄手で涼しく、汗をかきやすい季節でも快適に過ごせる素材が採用されています。制帽は男子と同じくコットン素材の洗えるタイプで、日常使いしやすい仕様です。シャツや靴下、靴は自由で、活動的な日々を送る子どもたちにとって負担の少ない服装スタイルが整えられています。名札は胸元に着用します。
ランドセル事情
ランドセルは男子と同じく黒の革製で、桐朋小学校のオリジナルデザインです。シンプルながら高級感のあるデザインで、男女共通のモデルを使用することで、学校全体の統一感を持たせています。
制服の詳細について
桐朋小学校の制服は、学校の公式ホームページに掲載されているデジタルパンフレットから確認できます。細かなデザインやアイテムの仕様についても詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。お子様が憧れの制服を着て学校生活を送る姿を、ぜひイメージしてみてくださいね。
▶桐朋小学校のデジタルパンフレットはこちら
https://shogakko.toho.ac.jp/exam/pabulic
桐朋小学校の制服・ランドセルに関するよくある質問
次に、桐朋小学校の制服・ランドセルに関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1. 授業中や休み時間も制服を着用しますか?
A1. 学校の活動中は、活動着(私服)に着替えて過ごします。ただし、活動着は体操着と兼用することも可能です。多くの児童は、私服と運動着を上手に組み合わせながら、快適に過ごしています。
Q2. 自由なアイテムはどのように選べばよいですか?
A2. 基本的に自由ですが、キャラクターのプリントや派手なデザインの服を選ぶご家庭はほとんどありません。
白・黒・ネイビーの無地のアイテムが多く選ばれており、特にトップスは白いワイシャツやブラウスが定番です。襟元などに少しデザインが入ったものを取り入れることもあります。
夏場は半袖のポロシャツを着るお子さんも多く、男の子なら黒や紺のトップスを選ぶ場合もあります。女の子なら、控えめなフリル付きのデザインを選ぶこともあります。
Q3. サブバッグも自由に選べますか?
A3. はい、サブバッグは自由に選べます。市販のバッグから保護者の手作りバッグまで、さまざまなものを使用しています。ただし、制服の自由アイテムと同様に、派手な柄や大きなブランドロゴ、キャラクタープリントが目立つものを選ぶご家庭はほとんどありません。シンプルなワンポイントや、さりげないラインが入ったデザインが主流です。
Q4. 混合服(季節の合間の服装)はありますか?
A4. 特に「混合服」としての決まりはありませんが、季節の変わり目である5月頃や9月〜10月の時期は、服装を工夫して調整しています。
たとえば、冬用のボトムス(半ズボンやスカート)に半袖のポロシャツやYシャツを合わせたり、逆に夏用の服に長袖を羽織ったりすることもあります。活動着として、体操着の上に私服のパーカーやフルジップの上着を合わせることもよく見られます。
こうした工夫は、お子さま自身が「今、どんな服が合っているか」を考えて選ぶ力を養う大切な学びの一部となっています。
まとめ:桐朋小学校の制服は伝統と機能性を兼ね備えたデザイン
桐朋小学校の制服は、一般的な私立小学校のような堅苦しさがなく、自由なアイテムとの組み合わせが許されているという点でとても特徴的です。
しかし、それは単なる「自由さ」ではなく、桐朋小学校が大切にしている「子どもの主体性を育む」という教育方針の一環です。服装を通じて「自分で考え、選ぶ力」を養い、のびのびと活動できる環境を整えているのです。
憧れの桐朋小学校で、お子さまが自分らしく輝ける日を迎えられるよう、ご家庭での準備やサポートを丁寧に進めていきましょう。
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