ペーパー試験がない桐朋小学校の入試は、一般的な「お勉強対策」だけでは不十分で、思考力・表現力・協調性といった「その子らしさ」を多面的に評価する内容です。
だからこそ、桐朋の出題傾向を熟知し、合格に向けた正しい対策を積み重ねられる教室・塾を選ぶことが重要です。
本記事では、桐朋小学校への合格実績が高い塾や幼児教室の特徴や選び方のポイントを詳しく解説した上で、合格に一歩も二歩も近づく秘訣をご紹介します。
桐朋小学校の塾を探すなら知っておきたい傾向
桐朋小学校の試験は、ペーパーテストを行わない代わりに、子どもの発想力・表現力・協調性・考える力を多面的に評価することが特徴です。
課題は個別テスト・行動観察・絵画・巧緻性など多岐にわたり、日々の生活や遊びの中で育まれる「その子らしさ」や「自主性」「社会性」を大切にする試験内容です。
指示された課題にただ従うのではなく、自分の頭で考え、試し、友達と関わりながら解決する力が求められます。
詳しくは、こちらの記事で解説しています!
▶桐朋小学校に受かる子の特徴とは?合格する家庭のサポート力と育て方を徹底解説!
https://docs.google.com/document/d/1BUO4oG4ziKFsaeefmwGx01A3eWl8ViqehB3zLplOR-s/edit?tab=t.0
▶【桐朋小学校】受験対策まとめ|募集要項・過去問から見る攻略法を徹底解説!

試験内容
桐朋小学校の試験内容は、以下の3つの要素で構成されています。
個別テスト(1対1形式)
数量・言語・思考・推理力を問う問題が中心です。積み木やブロックを数えたり、絵を見て説明したり、推理課題に答えるなど、試験官と1対1での口頭でのやり取りが求められます。
集団テスト(行動観察・指示行動)
「先生の話をよく聞いて正確に動けるか」「友達と協力できるか」を見る課題。ごっこ遊びを通じて協調性や社会性、指示理解力も評価されます。
集団テスト(絵画・工作・表現)
お面作りや折り紙といった工作・巧緻性、絵を描く課題を通じて、発想力や表現力、手先の器用さが評価されます。作品を完成させるだけでなく、その後のごっこ遊びや共同作業(行動観察)にどう活かすかまでが見られるのが特徴です。
面接
桐朋小学校では、保護者面接(親子面接)は実施されません。
代わりに、出願時に提出する入学願書と、当日に提出する「保護者アンケート」が、家庭の教育方針やお子さまの様子を伝える貴重な機会となります。このアンケートの内容は合否にも影響するため、しっかりとした準備が必要です。
過去問
桐朋小学校の過去問は、基本的に市販されていないため、詳細な出題内容は限られています。ただし、これまでの出題傾向として以下が頻出です。
- 個別テスト
数の比較や分類、推理問題(例:どんぐりの大きさ比べ、音を聞いて中身を推測する)
- 集団テスト
ごっこ遊び(例:虫のお面を作って虫になりきる)、協同制作(例:みんなでお城や街を作る)、指示行動(例:マットを飛び移る)
- 絵画・巧緻性課題
お面や飾りを作り、その後の活動で活用する。指示されたものを描き、それを紹介する。など、複合的な問題が出題される。行動観察と連動する場合も多い。

桐朋小学校に強い塾・幼児教室とは?
桐朋小学校の入試では、行動観察や表現力、協調性、思考力といった多面的な力が求められます。そのため、家庭学習だけでの対策には限界があり、桐朋の試験傾向を知り尽くした塾や幼児教室でのサポートが大きな助けとなります。
ここでは、桐朋小学校への合格実績が高い塾や幼児教室の特徴、対策の必要性について詳しく解説していきます。
幼児教室・塾での対策の必要性
桐朋小学校の入試対策において、塾や幼児教室に通うことは非常に有意義です。
塾や教室には、過去の出題傾向や試験の流れ、どのような子が合格しているのかといった「現場の生きた情報」が蓄積されています。これらは、実際に受験を経験したご家庭のデータや声をもとに集められたもので、個人で情報を集めるだけではなかなか得られない貴重なものです。
また、同じ目標を持つご家庭やお子さん同士で切磋琢磨できる環境があることも大きなメリット。試験本番を意識した練習の場として活用できるのはもちろん、モチベーションの維持にも役立ちます。
さらに、塾を通じて、在校生の保護者から学校生活のリアルな声や最新情報を得られる機会もあります。こうした「生きた情報」を活用できるのは、塾や教室ならではの強みです。
桐朋小学校の合格実績方かい塾・幼児教室
桐朋小学校の入試は難関とされ、倍率も高く狭き門です。そんな中で毎年多数の合格者を輩出している塾・幼児教室は、確かな実績と信頼の証と言えます。
合格者数は、塾の指導力や桐朋小学校の試験傾向に対する理解度の深さを示す重要な指標です。ここでは、特に桐朋小学校への合格実績が高い塾や幼児教室を取り上げ、その特徴や強みについて詳しくご紹介していきます。
メリーランド教育研究所
メリーランド教育研究所は、桐朋小学校合格者数No.1の実績を誇る塾です。2024年度の合格者数は19名で、過去数年にわたって安定的に高い合格率を維持しています(2024年度の合格率/募集人員は41.3%)。
毎年合格者数を増やし続けており、2021年〜2024年の4年間でも合格率は30%台後半〜40%台と非常に高水準です。桐朋小学校の試験傾向に精通したカリキュラムと指導体制が整っており、対策の精度が高いのが特徴です。
ジャック幼児教育研究所
https://www.jac-youjikyouiku.com/
ジャック幼児教育研究所も桐朋小学校合格者を多数輩出している実績豊富な教室です。2024年度の合格者数は16名で、過去4年間の合格率も概ね30%台を維持しています(2024年度は34.8%)。
ジャックは桐朋小学校をはじめ、難関小学校への合格指導に強みを持ち、特に行動観察や巧緻性など「非ペーパー分野」に強い指導が特徴。模擬試験や実戦形式の練習も充実しており、実際の試験に近い環境での対策が可能です。
理英会
理英会も桐朋小学校に強い塾の一つで、2024年度は13名が合格しています。合格率(合格者数/募集人員)は28.3%と、他の大手塾と比べても高い水準を示しています。
理英会は特に基礎力の定着に力を入れており、日々の学びを丁寧に積み重ねる指導スタイルが特徴です。個別テストや絵画・制作課題にも対応した実践的な指導を行い、基礎から応用まで幅広く対応できる力を養っています。
塾・幼児教室を選ぶ際のポイント
塾・幼児教室を選ぶ際のポイント
桐朋小学校をはじめとする難関私立小学校を目指すうえで、塾や幼児教室選びはとても重要です。ここでは、塾・幼児教室を選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめました。
合格実績
まず注目したいのが、志望校への合格実績です。過去数年にわたって安定的に合格者を出している塾は、試験傾向の把握や対策ノウハウがしっかりと蓄積されている証拠です。
単に合格者数が多いだけでなく、合格者の割合や学年別の実績にも注目し、信頼できる実績があるかを確認しましょう。
コース・カリキュラム
桐朋小学校のように個性や表現力、協調性が重視される学校では、単なるペーパー対策だけでなく、行動観察や巧緻性、表現活動を含めた総合的なカリキュラムが必要です。
志望校に合わせた専用コースがあるか、年齢や目的に応じた柔軟なクラス設定がされているかなど、カリキュラム内容をしっかり確認しましょう。
指導の特徴
教室ごとに、指導の方針や方法には違いがあります。例えば、行動観察に特化している、表現力や発想力を伸ばす指導が得意、模擬試験を豊富に実施している、などです。
また、授業が「参観型」か「非参観型」かも重要なポイント。
体験授業や説明会を通じて、指導スタイルが子どもに合っているか、教え方の特徴を確認することが大切です。
通塾距離
通塾が負担になりすぎない距離であることも重要です。小学校受験の準備は長期間にわたるため、無理なく通える範囲にある教室を選ぶことで、学習のリズムを安定させることができます。
通塾時間や送迎の負担についても、事前によく検討しましょう。
先生や教室の雰囲気
実際に教室に足を運び、先生やスタッフの対応、教室の雰囲気を感じることも大切です。
子どもが安心して学べる環境が整っているか、先生が子どもの性格や個性を理解し、親身に寄り添ってくれるか、保護者とのコミュニケーションがしっかり取れるかもポイントになります。
体験授業や面談を活用し、教室全体の雰囲気を確かめることをおすすめします。
桐朋小学校塾・幼児教室受験対策はいつから始める?
桐朋小学校をはじめ、私立小学校の受験では「思考力」「行動観察力」「表現力」などの力が求められます。
これらは一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねが大切です。そのため、受験準備は年長になってからではなく、年中・年少のうちから少しずつ始めていくのがおすすめです。
また、桐朋小学校はペーパー試験を実施しない「ノンペーパー校」ではありますが、個別テストでは推理・数量・常識といった課題が出題されます。
「ペーパーがない学校だから勉強は不要」というわけではなく、基礎学力や言葉で説明する力を養う学習は必要不可欠です。これは桐朋小学校に限らず、ノンペーパー校全体に共通して言えることです。
こうした力は、日々の遊びや会話、生活の中で「考える」「伝える」経験を積み重ねることで育まれます。早めの準備が、合格への大きな一歩につながります。
桐朋小学校の中学受験事情
桐朋小学校は、桐朋中学校・高等学校への内部進学制度が整っており、一定の条件を満たせば推薦で進学できる仕組みがあります。
しかし、すべての児童が内部進学だけを選ぶわけではなく、外部中学への進学を目指す家庭も少なくありません。ここでは、桐朋小学校の中学受験事情や進学スタイルについて解説します。
内部進学をする生徒と外部受験をする生徒
桐朋小学校の児童は、基本的に希望すれば推薦で系列の桐朋中学校・高等学校/桐朋女子中学校・高等学校に進学できます。
ただし、全員が内部進学を選ぶわけではなく、一部の家庭では中学受験を視野に入れた通塾を行い、他校を目指すケースもあります。
特に桐朋中以外の難関校を志望する場合には、早期からの外部受験対策が必要となります。内部進学制度がある一方で、子どもの適性や将来の進路に合わせて外部受験を選択する家庭も一定数いるのが現状です。
内部進学できるから安心?
桐朋小学校の児童は、推薦による内部進学が可能であるため「中学受験をしなくていい」という安心感はありますが、進学先となる桐朋中学校・高等学校は中学入試市場でも大変な人気を誇り、大学進学実績も高く、高偏差値・高倍率で知られる難関校です。
そんな難関な中学校入試を突破してきた優秀な生徒と同じクラスで学ぶことになるため、学力の維持・向上は非常に重要です。
中学進学後も高いレベルの学習についていけるよう、小学校時代からの基礎学力の積み重ねや自主的に学ぶ姿勢を育むことが求められます。
内部進学できるからと油断せず、日々の学びを大切にしておくことが、安心して進学後の学習をスタートするための大きなポイントです。
まとめ:桐朋小学校に合格するための塾・幼児教室まとめ
桐朋小学校の合格を目指すなら、塾や幼児教室選びが合格へのカギとなります。合格実績がしっかりしているか、志望校に合わせたコースやカリキュラムが充実しているかを確認し、早めに準備を始めることが何より大切です。
しかし、受験教室や塾が遠方であったり、時間の都合で通えない場合もあるかもしれません。そうした場合には、家庭での学習環境を整え、必要に応じて家庭学習支援サービスを活用するのもひとつの方法です。桐
朋小学校は、ペーパー試験がない分、思考力や協調性、表現力を多面的に評価する試験を行うため、家庭での学び方や準備が合否を大きく左右します。
「ノンペーパー校だから特別な勉強は不要」と思わず、基礎力を養いながら、桐朋小学校の試験傾向に合った正しい対策を進めていくことが大切です。
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