東京農業大学稲花小学校

【東京農業大学稲花小学校】補欠合格の場合は?補欠が回る可能性をプロが徹底解説

【東京農業大学稲花小学校】補欠合格の場合は?補欠が回る可能性をプロが徹底解説
塾長
塾長

2019年の開校以来、あっという間に小学校受験における首都圏人気校に仲間入りをした東京農業大学稲花小学校。

最先端のカリキュラムと東京農業大学が育てた伝統と歴史が織りなす教育は、「冒険心の育成」という教育理念と共に数多くのご家庭に支持されています。

そんな東京農業大学稲花小学校の「補欠合格」は、毎年合格発表後の11月上旬以降に大きな話題となります。

 

【東京農業大学稲花小学校】補欠合格の場合、補欠が回る

受験人数・倍率共に首都圏屈指の実力を持つ東京農業大学稲花小学校。

惜しくも補欠合格となった場合、補欠が回るのか不安になってしまうのも無理はありません。

これほどまでの人気校ですから、一見すれば補欠はほとんど回らないのでは…と思ってしまうことも当たり前です。

しかし、東京農業大学稲花小学校の補欠は、少数ながら例年確実に回っているのです。大人気校である東京農業大学稲花小学校の補欠がどうして回るのか。

その理由や、補欠が回るシステムなどをお受験のプロが徹底解説します。

 

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【東京農業大学稲花小学校】補欠が回る理由

東京農業大学稲花小学校の補欠が回る理由について、一体どのようなものがあげられるでしょうか。プロが3点に絞ってご紹介します。

 

東京農業大学稲花小学校より進学実績の高い学校を選ぶ合格者がいるため

東京農業大学稲花小学校では、12月中旬・11月下旬頃に最も補欠が繰り上がりやすいとされています。

まず、11月中旬に慶應義塾幼稚舎や慶應横浜初等部といった東京農業大学稲花小学校と併願されることの多い私立小学校の合格発表が行われます。

そして12月中頃には筑波大学附属小学校の合格発表があるためです。

これらの学校に合格した場合、東京農業大学稲花小学校に合格していてもそちらへ進学を決めるご家庭が一定数いらっしゃいます。

特に筑波大学附属小学校は、附属中学・高校の大学進学実績が東京農業大学稲花小学校の附属校である東京農業大学第一高等学校中等部よりも高いためです。

対して慶應義塾には、東京農業大学稲花小学校にない歴史があり、そちらを選択するご家庭も多いです。その結果、東京農業大学稲花小学校では11月後半から12月初旬にかけて補欠が繰り上がるケースが見られます。



東京農業大学稲花小学校より進学実績が明確な学校を選ぶ合格者がいるため

東京農業大学稲花小学校はまだ卒業生を輩出していないため(2025年現在)、進学実績や教育成果のデータが少ないことが補欠の回る理由のひとつとされています。

附属の東京農業大学第一高等学校中等部への進学ルートは確保されているものの、内部進学率や外部受験実績などの詳細が公表されていないため、不安を感じるご家庭も少なくありません。

そのため、東京農業大学稲花小学校に合格しても、実績が明確な伝統校や難関校を最終的に選択する家庭が一定数いることが、補欠が回る要因となっています。

特に、青山学院・桐朋2校など、進学実績の豊富な附属校をもつ私立小学校にも合格した場合、それらの学校へ進学を決めるケースが多いため、本校の補欠合格者にチャンスが巡ってくるのです。

 

合格後に海外転勤などが決まり、エリア外の学校へ進学する合格者がいるため

東京農業大学稲花小学校では、合格後に親御様のお仕事の都合で海外や遠方へ転居するご家庭が一定数存在し、その影響で補欠が繰り上がることがあります。

特に海外転勤の場合、辞退が発生しやすい時期は12月前後と言われています。

これは、多くの企業が海外赴任の内示を数か月前に出すため、12月から翌年1月にかけて転勤が決まるケースが多いからです。

東京農業大学稲花小学校は、英語教育に力を入れ、その点に魅力を感じ入学を希望されるご家庭が多いです。

そういったご家庭は、国際的に活躍する職業に従事されている場合が多く、海外勤務になる可能性も一般家庭より高いと言えます。そのため、合格後に辞退者が出ることは珍しくなく、補欠の方々にも繰り上がるチャンスがあるのです。

【東京農業大学稲花小学校】併願されやすい私立・国立小学校

このように、東京農業大学稲花小学校の補欠が回る理由は、複数合格を得ているご家庭が他校を選択する場合が多いと言えます。

では、東京農業大学稲花小学校併願されやすいのはどんな私立・国立小学校でしょうか。併願されやすい学校をプロが紹介します。

私立小学校

まずは東京農業大学稲花小学校と併願されやすい私立小学校を紹介します。慶應2校、早稲田を代表する大学附属共学校がまず併願の第一候補に挙がります。また、東京農業大学稲花小学校と同様に大学受験で高い進学実績を誇る共学の小中高一貫校も併願先となりやすい傾向にあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

・慶應義塾幼稚舎(東京都)

伝統ある名門校で、慶應大学までの内部進学が可能。東京農業大学稲花小学校と同様、歴史と伝統を誇る名門大学の附属校です。

 

・慶應横浜初等部(神奈川県)

2013年開校の新しい慶應附属小学校。東京農業大学稲花小学校と同様英語教育に力を入れ、SFCの附属中等・高等部から慶應大学に進学できることも魅力です。

 

・早稲田実業学校初等部(東京都)

早稲田大学への進学が可能な附属校。伝統校でありながら、進学実績を求めるご家庭に人気です。

 

・青山学院初等部(東京都)

大学附属校である点や共学である点が共通しており、併願しやすい学校のひとつ。英語教育にも力を入れており、国際的な視野を持つ児童の育成を重視しています。

 

・暁星小学校(東京都)

男子校ではありますが、ペーパー試験の難易度が高く問題量が多い点が共通。暁星中学・高校は進学実績が高く、医学部進学率の高さも特徴で、同様に高い教育レベルを求める家庭に人気です。

 

・桐朋小学校(東京都)

附属中高の進学実績が高く、進学を見据えた家庭に人気。ただし、卒業後の附属中高が男女別学となるため、共学のままご学びたい家庭は東京農業大学稲花小学校を優先することもあります。

 

・桐朋学園小学校(東京都)

桐朋小学校と同様に附属中高の進学実績が高いが、ただし、桐朋小学校同様、卒業後の附属中高が男女別学となります。

 

・桐蔭学園小学校(神奈川県)

大学附属校でありながら、系列大学へ進学する生徒が少ない点が共通します。附属中高の進学実績が高く、最終進学先の自由度の高さを重視する家庭に人気です。

 

・森村学園初等部(神奈川県)

小中高一貫校であり、内部進学の選択肢がある点が共通。系列の中高は大学進学実績が高く、進学ルートの安定感を求める家庭からの支持が厚い。所在地が比較的近いことも併願理由のひとつです。

 

国立小学校

次に、東京農業大学稲花小学校と併願されやすい国立小学校を紹介します。

 

・筑波大学附属小学校(東京都)

東京農業大学稲花小学校はもちろん、慶應義塾幼稚舎や慶應横浜初等部、早稲田実業学校初等部をはじめとする共学大学附属校と併願されることが多い国立小学校。進学実績が高く、合格発表後に東京農業大学稲花小学校の補欠が回ることが多いです。

 

このように、東京農業大学稲花小学校は 「大学附属共学校」「大学進学実績の高い小中高一貫校」といった学校群を希望するご家庭に人気です。前者であれば「慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、早稲田実業初等部、青山学院初等部」。後者であれば「暁星小学校(男児のみ)、桐朋学園小学校、桐朋小学校、桐蔭学園小学校、森村学園初等部」などが併願先となるでしょう。

 

【東京農業大学稲花小学校】補欠は何人回るのか?

東京農業大学稲花小学校の試験を受け残念ながら補欠合格となった場合、その後はどのような流れで補欠が回ってくるのでしょうか。補欠が回る人数や、補欠が回る際の男女差についてもプロが詳しく解説します。

 

東京農業大学稲花小学校の補欠待機システム

東京農業大学稲花小学校の入学考査で補欠となると、ミライコンパス(合否照会システム)の確認画面に「補欠」と表示されます。

補欠となった場合、合格者が辞退するまで待機することになります。

東京農業大学稲花小学校では、補欠待機者に番号や順位の告知を一切していません。

また、学校に問い合わせをしても詳細をお話できないルールとなっています。

そのため「補欠」となった場合は、連絡(電話)が入るまで待つことになります。

その間に正規合格をしている学校へ進学を決めたり、他校の補欠が回ってきてそちらに進学することにしてしまうご家庭も一定数いらっしゃるそうです。

 

補欠が回る人数

東京農業大学稲花小学校はまだ設立間もないため、補欠の設定人数に波があります。

しかし、概ね10名程度は回るのではと言われています。

10という数字は、補欠の回る数としては決して多いとは言えず、補欠合格者がすべて繰り上がるわけではないため、補欠合格を受けたご家庭は、他校の選択肢も視野に入れながら準備を進めることが重要です。

 

男児・女児どちらが回りやすいか

東京農業大学稲花小学校では、一般的に男児の補欠の方が回りやすいと言われています。

その背景には、ご家庭の進学方針の違いが関係しています。

女児の場合、大学附属共学校の選択肢が少ないため、中学校受験市場でも人気の高い東京農業大学第一高等学校中等部に条件付きながら進学できることに大きな価値を見出し、東京農業大学稲花小学校の合格を辞退するケースが少ない傾向にあります。

これに対して男児は、より偏差値の高い大学附属校や、受験に強い国立小学校などに合格した場合に、そちらを選択するご家庭が多くなります。

特に、筑波大学附属小学校や慶應義塾幼稚舎、早稲田実業初等部などの進学校への合格を得た場合、東京農業大学稲花小学校を辞退するケースが増えるため、結果として男児の補欠が回る可能性が高くなるのです。

そのため、補欠待機をしているご家庭の中でも男児の方が繰り上がるチャンスがやや高いと言われています。

しかし年度によって状況が異なるため、一概には断定できない点にも留意する必要があります。

 

【東京農業大学稲花小学校】補欠合格の場合は?補欠が回る可能性をプロが徹底解説まとめ

新設校ながら受験者家族から圧倒的な指示を受け、瞬く間に人気校の仲間入りをした東京農業大学稲花小学校。

補欠となってもそのチャンスはほとんど巡ってこないのでは?と悲観をする必要はありません。

補欠合格となった場合は、補欠順位や補欠の回転状況といった情報を公式な方法で知る術はありませんので、所属のお教室に都度確認するなどして状況を冷静に見守りつつ、12月中旬頃までは心を整えて待つことが肝心です。

その間に併願校の合格や進学先の選定を進めておくことも親御様の大切な仕事となりますよ。希望を捨てずに、お子様とご家族を信じてお待ちくださいね。

 

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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