学習院初等科

【学習院初等科】補欠は回るのか?補欠は絶望的!?補欠が回る可能性をプロが徹底解説

【学習院初等科】補欠は回るのか?補欠は絶望的!?補欠が回る可能性をプロが徹底解説
塾長
塾長

私立小学校御三家の一角を担い、数多くの卒業生を輩出する学習院初等科。

日本文化を尊み、自重互敬の精神を育む唯一のカリキュラムを持つことで、受験市場においても大変な人気校であり入学難易度も大変高いことで有名です。

そんな学習院初等科に惜しくも補欠合格となった場合、その補欠が繰り上がり合格となる可能性はあるのでしょうか。一部では「補欠は絶望的!?」などと言われる学習院初等科の補欠事情について、プロが徹底解説します。

【学習院初等科】補欠は回るのか?

学習院初等科は、その歴史と伝統から毎年9倍前後の高倍率を誇る合格困難校です。

伝統ある名門校として多くのご家庭に支持され、毎年定員を大幅に上回る受験者が集まります。

そのため、補欠合格となった場合、繰り上がりの可能性があるのか不安に感じる方も多いでしょう。

実際、一部では「補欠は絶望的!?」なんて噂されることも珍しくありません。しかし、例年一定数の補欠が繰り上がっています。補欠合格だからといって諦める必要はありません。

 

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【学習院初等科】補欠が回る理由

学習院初等科の補欠が回る理由について、一体どのようなものがあげられるでしょうか。プロが3点に絞ってご紹介します。

 

他校(国立小学校)に合格し、そちらへ進学する合格者がいるため

学習院初等科では、12月のお茶の水女子大学附属小学校・筑波大学附属小学校の合格発表後に補欠が動きやすいと言われています。

その理由として、学習院初等科の合格者の中には、それらの国立小学校を併願しているご家庭が多くあるためです。

国立小学校の試験は学習院初等科の試験よりも遅い時期に行われるため、国立小学校に合格した場合、そちらへ進学を決めるご家庭が一定数存在します。

特にお茶の水女子大学附属小学校・筑波大学附属小学校は卒業後の進学実績が堅牢なため、多くのご家庭が第一志望としていることも影響しています。

そのため、2校の合格発表が行われる12月頃に学習院初等科の辞退者が発生し、その結果として補欠が繰り上がるケースがあるのです。

他にも、東京学芸大学附属竹早小学校などの国立小学校を受験されているご家庭が同様の理由で辞退を決めることもあり、この時期は補欠が動く大きなタイミングとなるのです。

 

他校(私立小学校)に合格し、そちらへ進学する合格者がいるため

学習院初等科では、11月後半頃にも補欠が繰り上がりやすいとされています。

その背景には、慶應義塾幼稚舎や慶應横浜初等部といった、学習院初等科と併願されることの多い私立小学校の存在があります。

これらの学校の合格発表は11月中旬から後半にかけて行われるため、学習院初等科に合格していたものの、慶應義塾幼稚舎や慶應横浜初等部に合格した場合、そちらへ進学を決めるご家庭が一定数出てくるのです。

特に、慶應義塾幼稚舎は伝統とブランド力があり、多くのご家庭にとって魅力的な選択肢となるため、辞退者が出やすい傾向にあります。

その結果、学習院初等科では11月後半から12月初旬にかけて補欠が繰り上がるケースが見られます。

また、学習院初等科は他の名門私立小学校と併願しやすい環境にあるため、他にも早稲田実業学校初等部や雙葉小学校、白百合学園小学校などに合格し、そちらへ進学を決めるご家庭が辞退することもあります。こうした動きによって、補欠合格の枠が生じるのです。

 

合格後に海外転勤などが決まり、エリア外の学校へ進学する合格者がいるため

学習院初等科では、合格後に親御様のお仕事の都合で海外や遠方へ転居するご家庭が一定数存在し、その影響で補欠が繰り上がることがあります。

特に海外転勤の場合、辞退が発生しやすい時期は12月前後と言われています。これは、多くの企業が海外赴任の内示を数か月前に出すため、12月から翌年1月にかけて転勤が決まるケースが多いからです。

また、海外転勤だけでなく、国内の遠方へ異動となり通学が困難になることを理由に辞退を選択するご家庭もあります。

学習院初等科は長い歴史を持つ伝統校であり、国際的に活躍するご家庭の子女も多く在籍しているため、このような辞退は毎年一定数発生しています。

そのため、合格後に辞退者が出ることは珍しくなく、補欠の方々にも繰り上がるチャンスがあるのです。

 

【学習院初等科】併願されやすい私立・国立小学校

このように、学習院初等科の補欠が回る理由は、複数合格を得ているご家庭が他校を選択する場合が多いと言えます。では、学習院初等科併願されやすいのはどんな私立・国立小学校でしょうか。併願されやすい学校をプロが紹介します。

 

私立小学校

まずは学習院初等科と併願されやすい私立小学校を紹介します。御三家に数えられる慶應、早稲田や、難関女子校。また、学習院初等科と同様にノンペーパー試験を採用している学校が併願されやすいと言われています。詳しく見ていきましょう。

 

慶應義塾幼稚舎(東京都)

伝統ある名門校で、慶應大学までの内部進学が可能。学習院初等科と並び、私立御三家に数えられることから多くのご家庭が志望します。

 

慶應横浜初等部(神奈川県)

2013年開校の新しい慶應附属小学校。英語教育に力を入れ、SFCの附属中等・高等部から慶応大学に進学できることも魅力です。

 

早稲田実業学校初等部(東京都)

早稲田大学への進学が可能な附属校。学習院と同様に伝統校でありながら、進学実績を求めるご家庭に人気です。

 

雙葉小学校(東京都)

女子校。厳格な教育方針と落ち着いた環境を望むご家庭に選ばれる。中学校受験でも大変高い偏差値と人気を誇り、進学実績に重きを置くご家庭に支持されています。

 

白百合学園小学校(東京都)

女子校。カトリック系で、品格のある教育を求めるご家庭に人気。雙葉小学校同様、卒業生の大学進学実績が名門難関大学中心であることも人気の理由です。

 

聖心女子学院初等科(東京都)

女子校。カトリックの精神に基づいた教育を重視し、国際性や品格を大切にするご家庭に人気。おだやかであたたかな校風が学習院初等科と近しいと言えます。

 

立教小学校(東京都)

キリスト教(聖公会)の教育理念を持つ附属小学校。男子校の立教池袋、共学の立教新座中学校への内部進学が可能。入学考査がノンペーパーのため、試験の併願対策がしやすいことから併願されやすいです。

 

国立小学校

次に、学習院初等科と併願されやすい国立小学校を紹介します。学習院大学よりも進学実績の高い国立大学の附属小学校が例年併願先となりやすいです。詳しく見ていきましょう。

 

筑波大学附属小学校(東京都)

学習院初等科はもちろん、慶應義塾幼稚舎や慶應横浜初等部、早稲田実業学校初等部、難関女子校(雙葉、白百合、聖心女子学院など)と併願されることが多い国立小学校。進学実績が高く、辞退者が出ると学習院の補欠が回ることが多いです。

 

お茶の水女子大学附属小学校(東京都)

お茶の水女子大学の附属校であり、高校から女子のみとなる。男児は7割が中学校受験を経験するため、特に女児に併願されやすいです。入学考査がノンペーパーのため、試験の併願対策がしやすいことも理由のひとつです。

 

このように、学習院初等科は 「穏やかな校風」「エスカレーター式進学の安心感」 を重視するご家庭に人気のため、雙葉・白百合・成蹊・聖心・立教 などの伝統校と併願されやすいです。

一方で 「より高い進学実績を求める」 ご家庭は、慶應・早稲田・筑波 などを選び、合格次第で学習院を辞退するケースもあります。

 

【学習院初等科】補欠はどのように回るのか

学習院初等科の試験を受け惜しくも補欠合格となった場合、その後はどのような流れで補欠が回ってくるのでしょうか。補欠が回る人数や、補欠が回る際の男女差についてもプロが詳しく解説します。

 

学習院初等科の補欠待機システム

学習院初等科では、補欠合格者に対して男女それぞれに番号が振られ、その番号順に補欠が回るシステムが採用されています。

補欠合格の順番が回ってくると、学校から直接電話で連絡が入るため、事前に通知があるわけではなく、突然の連絡となることが一般的です。

そのため、補欠合格を待つご家庭は、入学手続きの締切時期や他校の合格辞退のタイミングなどを考慮しながら待つことになります。

また、現時点でどこまで補欠が回っているのかという情報については、学校に問い合わせをすれば教えてもらうことができます。

補欠が回るペースは年度によって異なり、国立・私立小学校の合格発表時期や、家庭の事情による辞退者の有無に影響されるため、一定の予測を立てることは難しいとされています。

しかし、例年11月後半から12月頃に動きが見られることが多く、この時期には特に注意を払う必要があります。

 

学習院初等科の補欠が回る人数

学習院初等科の補欠は、例年10~20人程度が繰り上がると言われています。

年度によって補欠がどの程度回るかは異なりますが、近年はやや回りやすくなっている傾向が見られます。

20年ほど前までは、学習院初等科の補欠はほぼ回らないとされており、入学辞退者が少なかったことが要因と考えられます。

しかし、近年はご家庭の価値観の多様化や、私立小学校の選択肢の増加により、学習院初等科の合格者であっても他校を選択するケースが増えてきています。

特に、国立小学校の合格者や、他の私立小学校(慶應義塾幼稚舎・横浜初等部、早稲田実業初等部など)に合格したご家庭が辞退するケースがあるため、それに伴い補欠合格者にチャンスが巡ってくる可能性が高まっています。

しかし、それでも補欠の回る数は決して多いとは言えず、補欠合格者がすべて繰り上がるわけではないため、補欠合格を受けたご家庭は、他校の選択肢も視野に入れながら準備を進めることが重要です。

 

学習院初等科の補欠は、男児・女児どちらが回りやすいか

学習院初等科では、一般的に男児の補欠の方が回りやすいと言われています。

その背景には、ご家庭の進学方針の違いが関係しています。

女児の場合、学習院大学までの進学を視野に入れ、大学附属校の安定した環境の中でおだやかに成長してほしいと考えるご家庭が多いため、学習院初等科の合格を辞退するケースが少ない傾向にあります。

これに対して男児は、より偏差値の高い大学附属校や、受験に強い国立小学校などに合格した場合に、そちらを選択するご家庭が多くなります。

特に、筑波大学附属小学校や慶應義塾幼稚舎、早稲田実業初等部などの進学校への合格を得た場合、学習院初等科を辞退するケースが増えるため、結果として男児の補欠が回る可能性が高くなるのです。

そのため、補欠待機をしているご家庭の中でも、男児の方が繰り上がるチャンスがやや高いと言われています。しかし、年度によって状況が異なるため、一概には断定できない点にも留意する必要があります。

【学習院初等科】補欠は回るのか?補欠は絶望的!?補欠が回る可能性をプロが徹底解説

このように、学習院初等科の補欠は毎年一定数繰り上がるため、補欠合格となった場合でも決して諦める必要はありません。 実際、過去の例を見ても、最終的に繰り上がって入学されたお子さまは少なからずいらっしゃいます。補欠合格という状況に不安を感じるのは当然ですが、大切なのは「補欠が回る仕組みを理解し、適切に対応すること」です。そのため、補欠合格となった場合は、単に補欠の連絡を待つだけでなく、どの時期に繰り上がる可能性があるのかを把握し、心構えをしておくことが大切です。

 

補欠合格は、「不合格」とは違います。 まだ学習院初等科への道が開かれている状況であり、決してネガティブに捉えるべきものではありません。補欠合格を受けたご家庭は、焦らずに状況を見極めながら、最善の選択をできるように準備を進めることが大切です。最後まで希望を持ち、お子様にとって最良の結果を迎えられるよう、落ち着いて対応していきましょう。

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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