私立小学校の受験を志すご家庭はもちろん、一般の方々の間でも話題となっている学習院初等科。ネット上で「学習院初等科 やばい」というキーワードで多数検索がされていることからも、その話題性や注目度の高さがうかがえます。しかし、どうして学習院初等科がこれほどまでに注目を集め「やばい」と噂されるのでしょうか。
学習院初等科が『やばい』と話題に！その真相を探る
学習院初等科とは、言わずと知れた学習院大学に付属する私立小学校のことです。男女共学で6年間を四谷の一等地で学ぶ超名門校である初等科は、小学校受験を志すご家庭だけでなく、日本中の方々がその名を知る超有名小学校のひとつです。
この記事では、そんな学習院初等科が『やばい』と話題になった理由の真相を探っていきましょう。
学習院初等科の人気が『やばい』
学習院初等科は、私立小学校入学を志すご家庭からの人気が『やばい』です。
小学校受験における御三家（慶應義塾幼稚舎、青山学院初等部）の一角である学習院初等科は、受験倍率も例年10倍前後を超える大変人気のある私立小学校です。
京都に公家の子弟のための学校として設立し、東京に移転したのち宮内省立の学校となりました。皇室の方々が子女の教育を任せることでも有名で、令和の時代となった今でも、旧華族をはじめとする多くの名門一族のお子様が集まります。
その一方、意外とも思えるかもしれませんが一般的なご家庭にも広く門戸を開けています。
「真実を見分け、自分の考えを持つ子ども」を育てることを教育目標に掲げ、自重互敬の精神を重んじ、豊かな人間の育成に取り組むことを重視しています。そんな恵まれた環境と心豊かな同級生に囲まれながら大学までの一貫教育を望むご家庭に強く支持される傾向があり、伸芽会やジャック幼児教育研究所をはじめとする多くの小学校受験塾（お教室）で学校別の専門コースが設けられています。
高い合格実績を誇る人気講師が行うクラスは、そこに参加するだけでも高いハードルがあり、場合によっては1年以上もキャンセル待ちをしてやっと参加できるほどの人気ぶりだそうです。
学習院初等科の進学実績が『やばい』
学習院初等科は、幼稚園から大学院までを抱えるエスカレーター校で、内部進学率が高いことが特徴です。
幼稚園在園生のほぼ100％が学習院初等科へ進学し、初等科在校生の男児は学習院中等科・高等科へ、女児は学習院女児中等科・高等科へほぼ全員が内部進学します。
特徴的なのは高等科から大学への内部進学です。
男女合わせて約半数から6割の生徒が附属大学である学習院大学へ内部進学しますが、残りの約半数は外部大学へ進みます。大学附属校であっても高等学校以降の進路に幅があることが大きな特徴と言えるでしょう。進学先としては、東京大学や京都大学、私学で言えば慶應義塾大学や早稲田大学などの難関大学も含まれています。
そのため、学習院初等科を卒業して以降の進学実績が『やばい』と言われており、このような名だたる名門大学に生徒が進学できるのは、学習院初等科をはじめとする学習院の教育レベルが平均して大変に高いことが理由のひとつと言えるでしょう。
また、学習院初等科では自重互敬の精神を重んじ教育を重ねることから、多様な将来選択をする生徒が多く、またそのような選択をよしとする教育を行います。そのため、学習院大学が有しない学部（医学部、薬学部、工学部など）を選択する生徒であっても、その選択を尊重し優しく背中を押してあげるような風潮にあるのです。
学習院初等科の国語教育が『やばい』
学習院初等科で行われる国語教育は大変『やばい』です。
学習院初等科では、国際感覚を養い世界で活躍する人材の育成に力を入れていますが、そのアプローチが特徴的です。
世界の人々と手を取り合い助け合うためには、まずは自国である日本という国を知り、日本文化を学び、それらを身に付けることが大切であると考えています。自国やその文化を愛する姿勢がなければ、他国のことを尊重することもままならないというのが考えのベースとなっているのも、学習院初等科が大切にする自重互敬の精神からです。
そのため、国語教育に大変力を入れています。1年生の1年間をたっぷりつかって「ひらがな」の書き方勉強にも力を入れて取り組みます。まずは美しい文字を書くこと。美しい文字には相手を思いやる心が宿るという想いの元から、学校とご家庭が両輪となって文字の書き方学習に取り組みます。そのため、学習院初等科者はほぼ全員が、まるで教科書の文字をコピーしたかのような美しく心のこもった文字を書けると言われています。
また、英語学習はあえて中学年以降からの取り組みとしています。まずは自国の言葉である国語をじっくりと身に付け、正しい日本語が使えるようになることで他国の言語学習もはかどるという考えの元、このような学習システムを取っています。結果的に中等科進学以降、英語力の身に付くスピードがより高くなっているそうです。
その他、週に1度の「図書」授業や、後述する総合学習「さくら」などで、数多くの日本文化や日本語に触れる機会を設けていることが、学習院初等科の国語教育の『やばさ』につながっています。
学習院初等科の総合学習”さくら”が『やばい』
学習院初等科でしか受けることができない独自授業である総合学習”さくら”が『やばい』と評判です。”さくら”では、日本の文化に関わることをテーマにし、複数の教科の学習を組み合わせることで様々な見方・考え方に触れる総合教育を目指しています。
- ⽇本の古典に触れる。
- ⽇々の体験や⾃然の中で感動したことを俳句などで表現する。
- 七⼣、お正⽉など季節の⾏事について、体験したり調べたりする。
- 邦楽鑑賞会 能・狂⾔、雅楽、琴・三味線・尺⼋などを鑑賞する。
- 茶道の家元のご指導を受け、お点前を頂く体験をする。
- 礼法の総師範のご指導を受け、挨拶、⾷事の仕⽅、⽇本⼈の⼼遣い等を学ぶ。
- 国際交流を通して、改めて⽇本⽂化や⽇本⼈について学ぶ。
このような⾒学や調べ学習を通して、内容を広げたり他の教科や学校⾏事とつなげて多角的に取り組むことにより、本物に触れ本質を理解する教育を実践しています。このような総合学習に取り組めるのは学習院初等科だけであり、学習院初等科の総合学習”さくら”が『やばい』と言われるゆえんでもあります。
学習院初等科の水泳（遠泳）授業が『やばい』
長い歴史と伝統を誇る学習院初等科は、穏やかで優しい児童が多いような印象があるかもしれません。しかし、意外と思われるかもしれませんが学習院初等科は体育の授業、とりわけ水泳授業に大変力を入れており、その内容やレベルが『やばい』と噂です。
学習院初等科では、スイミングスクールで習うような競技中心の泳ぎではなく、海や川といった自然の水に接した時に対応できる泳ぎ（平泳ぎ・横泳ぎ・立ち泳ぎ）をメインに指導されます。初等科水泳の集大成として、6年生になると沼津海浜教育に取り組みます。
海浜教育では、明治時代に建設された木造瓦葺きの日本家屋である学習院沼津游泳場の建物に蚊帳を吊ります。和船の周りを泳ぎ、男子は赤ふんを締めるといった日本の伝統的な文化も体験しながら学んでいきます。刻々と変化する自然の生きた水である海で隊列を組み、周りの状況に合わせながら長時間泳ぐことを目標にするそうです。
そのため、夏季期間には2時間続けて体育を行い、じっくりと遊泳法を身に付けるのです。また、プールは室内の稼働床式を採用しているため、学年や状況に応じた安心安全の環境で取り組めます。このように、 学習院初等科の水泳（遠泳）授業は、自然の水辺を想定した実践的な遊泳法を身に付け実践することが『やばい』と言われる理由なのです。
学習院初等科のアニメ・漫画・J-POPが『やばい』
実際に学習院初等科の校舎に入ると、元在校生による卒業制作の木彫りが展示してあります。そのモチーフは様々ですが、製作者が好んでいただろうアニメや漫画のキャラクターを模したものがたくさん飾られていることに驚かされました。
皇室の子女や旧華族などが通うような名門校である学習院初等科は、一見伝統を重んじ大変に保守的な考え方の元教育を行っているように思われるかもしれませんが、その実、思った以上に児童の「好きな気持ち」を尊重してくれる懐の深さがあります。
また、意外かもしれませんが、学習院初等科の運動会では数多くのJ-POPヒット曲がBGMとして流れます。耳慣れた音楽を応援歌に、時に笑顔で、時に真剣に競技に取り組む児童の表情はキラキラと輝いており、名門伝統校に通っている選ばれしお子様であるとはいえ、街中の何処にでもいる普通のお子様らしいお子様であることを思い出させてくれます。
このように外側から見える厳格なイメージとは異なり、学習院初等科ではお子様の気持ちを尊重し、子供らしい子供としてのびのびと育てる愛情たっぷりの教育を行っていることが『やばい』と言われています。
学習院初等科がやばい理由はここにあった！名門の魅力解説
いかがでしたか。長らく続く歴史と伝統、入学難易度の高さや、学習院初等科でなければ学ぶことのできない学習、そして意外とも言える体育会系レベルの運動指導にフレンドリーで心暖まる生育環境など…
学習院初等科が『やばい』と話題になる理由は、厳格・保守的なイメージを裏切る学習院初等科の溢れる魅力にあったのです。
