熊本大学教育学部附属小学校を受験する予定です。
考査ではどんなことを見られるのか、家でどんな準備をすればよいのか教えてください。
熊本大学教育学部附属小学校の考査は、令和9年度(2027年度)入学の一般クラスでは2027年1月4日(月)の1日で行われます。募集要項には、考える力・判断する力・運動する力・話を聞く力・集団で行動するときの態度などを見ると書かれています。知識の量よりも、生活の中で育つ力が問われる考査だと受け止めてください。
大切なのは、以下の3点です。
・募集要項に書かれた「5つの力」を日々の生活で育てる
・午前から午後まで続く長い一日を落ち着いて過ごせるようにする
・保護者面接に向けて、学校の使命とご家庭の方針を言葉にしておく
熊本大学教育学部附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
熊本大学教育学部附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【熊本大学教育学部附属小学校】募集要項に書かれた考査の内容
この記事では、2026年10月15日に公式サイトで公開された「令和9年度(2027年度)児童募集要項(一般クラス)」をもとに、考査の内容を整理します。細かな点は変わることがありますので、最新は募集要項でご確認ください。
考査で見られる力
募集要項では、入学者選考考査の内容として「本校の特質を考慮し」たうえで、次の力を見ると書かれています。
- 考える力
- 判断する力
- 運動する力
- 話を聞く力
- 集団で行動するときの態度など
合格者は「選考考査により」決めると書かれていて、抽選についての記載はありません。前年度(令和8年度)の一般クラスの募集要項でも、考査の内容は同じ言葉で書かれていました。
形式の内訳は公表されていません
公式の募集要項には、ペーパーテスト・個別テスト・行動観察・運動といった形式ごとの内訳や、具体的な問題の中身は載っていません。この記事でも、公式に書かれていない出題の細かな内容には触れず、5つの力をどう育てるかという視点でお話しします。
ここで大切なのは「本校の特質を考慮し」という言葉です。熊本大学教育学部附属小学校は、教育の研究を行い、教育学部の学生の教育実習を受け入れる国立の附属校です。教育目標には「自主自立」「個性重視」「自他の尊重」が掲げられ、目指す子ども像は「考える子」「強い子」「明るい子」です。考査で見る力も、この学校で学んでいく姿と結びついていると考えると準備の方向が定まります。学校全体の情報は熊本大学教育学部附属小学校の受験情報まとめでまとめています。
【熊本大学教育学部附属小学校】考査当日の流れと持ち物
令和9年度一般クラスの当日の流れ
- 日時:令和9年(2027年)1月4日(月)
- 会場:熊本大学教育学部附属小学校(受付は附属小学校体育館)
- 受付:8:40〜9:10(時間厳守)
- 考査:9:45から
- 昼食:12:00から
- 午後の考査:13:00〜15:00(予定)
お子さまは保護者1名の同伴で受検し、保護者面接(1名)も行われます。保護者面接の時刻や場所は募集要項には書かれていませんので、当日の案内に従います。
朝から夕方近くまで続く長い一日です。年明けすぐの日程でもあるので、冬休みのあいだも早寝早起きの生活リズムを崩さないようにしておきましょう。
持ち物
- 出願後に受け取る「受付票」
- WEB出願システムからカラーで印刷した「受検票」
- 鉛筆・消しゴム
- 室内履き(お子さまの室内履きは名前を書かないもの)
- 水筒・お弁当
令和9年度は出願がWEB出願システムに変わりました。受検票の印刷を忘れないよう、出願が終わったらすぐに印刷して持ち物と一緒に保管しておくと安心です。
当日の注意
車で校内に入ることはできず、学校の周辺に無断で駐車することも禁じられています。公共交通機関を使い、受付の時間に余裕をもって着くようにしましょう。悪天候などで日程が変わる場合は、当日6:10までに学校ホームページで発表され、電話での問い合わせはできません。
【熊本大学教育学部附属小学校】考える力・判断する力を家庭で育てる
ここからは、どの小学校の考査にも通じる一般的な準備のお話です。特別な教材を使う前に、毎日の暮らしの中でできることがたくさんあります。
考える力
考える力は、答えを覚えることではなく「どうしてだろう」と自分で考える習慣から育ちます。
- 散歩の途中で見つけた虫や草花について「どこにいたのかな」「なぜこの色なのかな」と一緒に話す
- 積み木やパズルで、完成までの手順をお子さまに考えさせる
- 料理のお手伝いで、材料を数えたり、同じ数に分けたりする
判断する力
判断する力は、自分で選んで決める経験の積み重ねで育ちます。ふだんは親が先回りして決めてしまいがちな場面を、少しずつお子さまに任せてみましょう。
- 出かける前の服や持ち物を、天気を見て自分で選ぶ
- 遊びの順番やルールを、お友だちと話し合って決める
- 迷ったときに「どうしてそれを選んだの?」と理由を聞いてみる
うまくいかなかったときも、すぐに正解を教えるのではなく「次はどうしたらいいかな」と一緒に考える時間をとることが大切です。ご家庭での学習の進め方に迷うときは、筆者の家庭学習サポートでもご相談をお受けしています。
【熊本大学教育学部附属小学校】運動する力・話を聞く力・集団での態度を育てる
運動する力
運動する力は、特定の種目の練習よりも、体を思いきり動かす経験の量が土台になります。公園で走る、跳ぶ、ぶら下がる、ボールを投げたり受けたりするなど、いろいろな動きを楽しめるようにしておきましょう。最後まで取り組む粘り強さや、待っている間の姿勢も、運動の時間に表れやすいところです。
話を聞く力
話を聞く力は、家庭でいちばん育てやすい力です。
- お手伝いを「〇〇をして、そのあと△△をしてね」と2つ3つ続けて頼む
- 絵本の読み聞かせのあとに、登場人物や出来事について質問する
- 話している人の顔を見て、最後まで聞いてから動く習慣をつける
集団で行動するときの態度
集団の中での態度は、知らない友だちと一緒に過ごす経験から育ちます。順番を守る、道具を譲り合う、困っている子に声をかける、片付けを手伝うといった行動は、教えるよりもふだんの遊びの中で身につくものです。お子さまが友だちと遊んでいる様子を見守り、よかった場面をその都度ほめてあげましょう。
お昼にはお弁当の時間もあります。自分でお弁当を開けて食べ、片付けまで落ち着いてできるように、ふだんの食事の時間から意識しておくと安心です。
【熊本大学教育学部附属小学校】保護者面接への備え
募集要項には、保護者面接(1名)を行うことが書かれています。質問の内容は公表されていませんので、どの国立小学校の面接にも通じる準備として、次の点を整理しておきましょう。
- 附属小学校の使命(教育の研究・教育実習・公立学校への協力)への理解
- 教育目標「自主自立」「個性重視」「自他の尊重」とご家庭の方針との重なり
- 通学経路と、お子さまが一人で通うための準備
- お子さまのよいところを、具体的なエピソードで伝えられるようにしておくこと
研究校である附属小学校では、授業のかたちが新しかったり、教育実習の学生が授業に入ったりする時期があります。そうした学校の役割をどう受け止めているかを、ご家庭の言葉で話せるようにしておくと落ち着いて臨めます。面接の詳しい準備は熊本大学教育学部附属小学校の面接対策をご覧ください。
【熊本大学教育学部附属小学校】試験内容のよくある質問
Q. ペーパーテストはありますか?
令和9年度の募集要項には、考査で見る力は書かれていますが、ペーパーテストがあるかどうかといった形式の内訳は書かれていません。持ち物に鉛筆と消しゴムが入っていることは確かです。形式にとらわれず、5つの力をバランスよく育てておきましょう。
Q. 国際クラスを志願すると考査はどう変わりますか?
国際クラス(一般枠)の考査は2日間です。1日目の1月4日(月)は一般クラスと同じ日本語での考査、2日目の1月5日(火)はすべて英語での考査で、保護者面接(日本語・1名)は2日目に行われます。一般クラスとの併願は、国際クラスを第一志望とし、合格したら国際クラスに入学することが条件です。
Q. 塾や模試で準備したほうがよいですか?
ご家庭の状況によって答えは変わります。考え方は国立小学校受験に塾は必要かと国立小学校受験に模試は必要かで解説しています。国立小学校を第一志望として進める方は国立小学校の専願受験の進め方もあわせてご覧ください。
Q. 考査の前にできる準備で、ほかに大切なことは?
11月11日(水)の入学者募集説明会への参加です。募集要項で参加するよう明記されていて、入学願書も原則としてこの説明会で交付されます。説明会のあとには学校施設と授業の公開も予定されていますので、お父様・お母様が学校の雰囲気を知り、お子さまに伝えるよい機会になります。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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