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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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【小学校受験】英語と探究の両方を大切にする小学校の見方|学校の形と確かめ方をプロが解説

【小学校受験】英語と探究の両方を大切にする小学校の見方|学校の形と確かめ方をプロが解説
ママ
ママ

英語にも探究にも力を入れている小学校がふえていると聞きました。学校によって何がちがうのか、どこを見て選べばよいのでしょうか。

塾長
塾長

「英語と探究」と同じ言葉で紹介されていても、学校の形はさまざまです。探究を日本語で進める学校もあれば、英語で進める学校もあります。まずは、その学校が何語で、どのくらいの時間、どんな学び方をしているのかを見ていきましょう。

大切なのは、以下の3点です。

・探究を何語で進めているかを確かめる
・英語の時間数と、国語の学びの進め方をあわせて見る
・学校の形と、ご家庭の方針が合うかを話し合う

小学校受験の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。

英語と探究の両方を大切にする小学校を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

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【英語と探究】探究学習とは何か

はじめに、「探究」という言葉の意味をそろえておきます。

文部科学省の「総合的な学習(探究)の時間」のページでは、探究は、実社会や実生活の中から問いを見つけ、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現する学習活動だと説明されています。

小学校の学習指導要領の解説(総合的な学習の時間編)には、探究の進み方が4つの段階で示されています。

段階やさしく言うと
①課題の設定「なぜだろう」「調べたい」を見つける
②情報の収集見る、聞く、読むなどして集める
③整理・分析集めたことをくらべ、考える
④まとめ・表現わかったことを人に伝える

表の右がわは、筆者の言いかえです。

つまり探究は、特別な学校だけのものではありません。公立の小学校にも、探究の時間はあります。そのうえで、探究を学校全体の柱にしている私立小学校があり、英語と組み合わせている学校がある、と考えるとわかりやすいでしょう。くわしくは探究学習とはの記事にまとめています。

【英語と探究】組み合わせの3つの形

英語と探究を組み合わせる学校は、大きく3つの形に分けて見ると整理しやすくなります。これは筆者による整理で、公的な分類ではありません。ひとつの学校が、いくつかの形をあわせもつこともあります。

形探究の進め方確かめたい点
国際バカロレアのPYP教科のわくをこえたテーマで探究する何語で探究するか。認定校か候補校か
英語イマージョン教科そのものを英語で学ぶどの教科が英語か。国語の時間
プロジェクト型・独自の科目学校が決めたテーマや科目で調べ、発表する時間数。何語で発表するか

国際バカロレアのPYP

PYPは、国際バカロレアの初等教育のプログラムです。文部科学省IB教育推進コンソーシアムのPYPのページによると、対象は3歳から12歳までです。「私たちは誰なのか」「この地球を共有するということ」など、6つの教科横断的なテーマにそって学びます。

見落としやすいのは、言葉のことです。同じページには、PYPは「どのような言語でも提供可能」と書かれています。つまり、PYPの学校がすべて英語で学ぶわけではありません。日本語で探究する学校もあります。

また、IBの学校には「候補校」と「認定校」の段階があります。コンソーシアムの認定までの流れのページでは、認定までに通常は2〜3年かかること、認定のあとも5年ごとに評価訪問があることが説明されています。しくみは国際バカロレアのPYPとはをご覧ください。

英語イマージョン

算数や理科などの教科を、英語で学ぶ形です。日本の小学校がこの形をとるときは、教育課程特例校の制度を使っていることがあります。探究の時間も英語で行うのか、日本語で行うのかは、学校によってちがいます。しくみは英語イマージョン教育とはと教育課程特例校とはにまとめています。

プロジェクト型・独自の科目

学校が独自の科目やテーマを設けて、調べる・まとめる・発表する学びを行う形です。英語の授業とは別に進める学校もあれば、発表の一部を英語で行う学校もあります。

【英語と探究】例でみる学校ごとのちがい

ここでは、このサイトで記事にした学校の中から、6校を例にあげます。すべての学校を網羅した一覧ではありません。ならび順は優劣ではなく、評価や順位づけもしていません。内容は、各校の記事を書いたときに公式サイトで確かめたものです。学校の名前をおすと、くわしい記事に移ります。

  • 聖隷クリストファーグローバルスクール初等部(静岡県浜松市):英語イマージョン教育と国際バカロレアPYP教育の両方を特色にしています。公式サイトでは、基本的には国語や社会科は日本語、それ以外の授業は英語で行うと案内されています。低学年は国語を中心に日本語の力を高め、高学年で英語の授業を増やす進め方です
  • 朝日塾小学校(岡山市):2026年1月にPYPの認定校になりました。英語は2つのコースがあります。スタンダードコースは英語・図工・体育を英語で学び、「週8時間」と説明されています。選抜制のスーパーイングリッシュコースは、週2時間の探究学習も英語で行い、「週10時間」とされています
  • 長野日本大学小学校(長野市):学校の公式サイトに、国際バカロレアのPYP認定校と書かれています。文部科学省IB教育推進コンソーシアムの一覧(令和8年6月30日時点)にも、PYPの認定校としてのっています。学校の公式サイトの教育方針のページには、「探究的な学び」という言葉があります。英語の授業の週の時間数は、公式ページでは確認できませんでした。入学方法は、学校の記事と募集要項でご確認ください
  • グリーン・ヒルズ小学校(長野市):PYPの認定校ですが、公式サイトでは、基本的に日本語で学習すると説明されています。英語は、1年生から4年生に週2時間の外国語活動、5・6年生に週2時間の英語の時間があります
  • LCAきたかる森のインター小学校(群馬県長野原町):外国人教師が担任をつとめ、授業の多くを英語で行う学校です。一条校で、教育課程特例校だと説明されています。独自の科目「ふるさと科」では、町全体を学びの場にした探究活動を行うとされています
  • 暁小学校(三重県四日市市):2026年6月30日に、PYPの候補校として認定されました。認定校をめざして準備を進めている段階です。英語は学校独自のカリキュラムで、低学年はフォニックスで発音の基礎を学びます

こうしてならべると、同じPYPの学校でも、英語で学ぶ時間は大きくちがうことがわかります。どれがよい、ということではありません。お子さまとご家庭に合う形はどれか、という目で見てください。

【英語と探究】見学や説明会で見る点

学校案内の言葉だけでは、ちがいは見えにくいものです。見学や説明会では、次の点を確かめてみてください。

  • 探究の言葉:探究の授業は、日本語ですか、英語ですか。学年で変わりますか
  • 英語の時間数:週に何時間ですか。教科としての英語と、英語で学ぶ教科を分けて聞く
  • 国語の学び:国語の時間数と、読む・書く力の育て方
  • 探究のテーマ:だれが決めますか。子どもの問いは、どこまで生かされますか
  • 発表の場:作品やノートが、ろうかや教室に残っていますか
  • 基礎の学び:計算や漢字など、くり返しの練習はどの時間に行いますか
  • 先生の体制:外国人の先生と日本人の先生は、どのように役わりを分けていますか

授業を見られるときは、子どもが話している時間の長さにも目を向けてください。先生の説明が中心の授業なのか、子どもどうしの話し合いが多い授業なのかで、ふだんの学びの様子が想像できます。見学のこつは、学校見学・公開イベントの活用法も参考になります。

【英語と探究】家庭で話し合っておきたい点

英語と探究の学校を志望するときは、願書や面接で「なぜこの学び方なのか」をたずねられることがあります。お父様とお母様で、次の点を話し合っておきましょう。

  • 英語は「教科として学ぶ」のか、「英語で学ぶ」のか。わが家はどちらを望むか
  • 日本語の力を、家庭でどう支えるか。読み聞かせや会話の時間をどうつくるか
  • お子さまは、自分で問いを見つけて調べることを楽しめそうか
  • 卒業後の進路をどう考えるか。上の学校があるか、中学受験をするか

探究の学びは、答えを早く出すことより、問いをもちつづけることを大切にします。ふだんの生活で「どうしてだと思う?」と問いかけ、お子さまの答えを最後まで聞く。この積み重ねが、入学後の学びの土台になります。

入試の準備も同じです。英語の経験が少ないお子さまに、試験のためだけの英語をつめこむ必要があるかどうかは、学校の募集要項の選考内容で決まります。まず要項を読み、わからない点は学校にたずねましょう。ご家庭の考えを言葉にまとめるのがむずかしいときは、願書作成のサポートを使う方法もあります。

【英語と探究】よくある疑問

Q. 国際バカロレアの学校は、英語で授業をするのですか?

学校によります。公的な説明では、PYPはどの言語でも行えるとされています。この記事の例にも、日本語を中心に学ぶPYPの学校と、英語で学ぶ時間が長いPYPの学校の両方があります。

Q. 候補校と認定校は、どうちがいますか?

候補校は、認定をめざして準備をしている段階の学校です。公的な説明では、認定までに通常は2〜3年かかるとされています。今後の見通しは、学校の説明会でおたずねください。

Q. 探究が中心だと、基礎の学力が心配です。

心配なときは、計算や漢字の練習をどの時間に行っているかを、学校にたずねてください。探究と基礎の学びをどう組み合わせるかは、学校ごとに考え方があります。授業の様子と、子どものノートを見せてもらうと、具体的にわかります。

Q. 英語と探究、どちらを先に考えればよいですか?

順番に決まりはありません。筆者は、まず「何語で考える力を育てたいか」をご家庭で話し合うとよいと考えています。そこが決まると、合う学校の形が見えやすくなります。迷うときは、個別相談でもいっしょに整理できます。

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うみ塾長
元お受験幼稚園の面接官。株式会社Bright Future Family代表取締役。数多くの願書審査・面接を担当してきた経験をもとに、小学校受験・幼稚園受験の願書作成・面接対策・家庭学習を全国対応でサポート。自身もわが子の小学校受験を経験。『小学校受験の教科書』著者。
藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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