白百合学園小学校とは
白百合学園小学校は、東京都千代田区九段にあるカトリック系の女子校です。設立母体はシャルトル聖パウロ修道女会で、建学の精神は、キリスト教の精神に根ざした価値観を養い、「神と人の前に誠実に歩み、愛の心を持って社会に奉仕できる女性」を育てることにあります。長い歴史と伝統を持つ、首都圏屈指の名門女子小学校として知られています。
大切にする徳目
白百合学園では、「従順・勤勉・愛徳」という徳目を大切にしています。素直に学び、こつこつと努力を重ね、他者を思いやる愛の心を育てる——この価値観が、日々の教育活動や生活指導の根底に流れています。宗教教育を通じて、感謝の心や奉仕の精神を育むのも特徴です。
フランス語の伝統
白百合学園は、フランス語教育の伝統で知られる学園です。カトリック・フランス系の修道会を母体とすることから、語学や国際的な視野を大切にする校風があります(学習の内容は学年・課程で異なるため、詳細は学校公式でご確認ください)。
一貫教育
白百合学園小学校からは、ほぼ全員が内部試験を経て白百合学園中学校へ進学します。さらに高等学校、白百合女子大学へと続く一貫教育の中で、受験に追われすぎず、豊かな人間性と確かな学力を育てられるのが魅力です。長い時間をかけて、一人ひとりの個性と信仰心、学びの姿勢を育てていきます。
家庭で大切にしたいこと
白百合学園の教育と相性の良い家庭は、礼儀やあいさつ、思いやりといった基本的な価値観を日常で大切にしている家庭です。学校の建学の精神に共感し、家庭でも誠実さや感謝の心を育てる関わりを意識することが、入学後の学校生活にも、面接での共感にもつながります。
白百合学園小学校の教育・特徴に関するよくある質問
Q. どんな建学の精神ですか?
A. キリスト教の精神に根ざし、愛の心を持って社会に奉仕できる女性を育てることを使命としています。
Q. 大切にしている徳目は?
A. 『従順・勤勉・愛徳』です。素直に学び、努力を重ね、他者を思いやる心を育てます。
Q. フランス語教育はありますか?
A. フランス語の伝統で知られる学園です。内容は課程で異なるため公式でご確認ください。
Q. 内部進学はできますか?
A. ほぼ全員が内部試験を経て白百合学園中学校へ進学します。
※試験内容・学費・日程などは年度で変わります。出願前に必ず白百合学園小学校公式サイトの最新の募集要項でご確認ください。
白百合学園小学校の受験準備のヒントQ&A
Q. 共学ですか?
A. 女子校です。カトリックの精神に基づく女子教育を行っています。
Q. 宗教行事はありますか?
A. 礼拝など、信仰に基づく行事があります。感謝や奉仕の心を育てます。
Q. 家庭で大切にすべき価値観は?
A. 礼儀・あいさつ・思いやりといった基本を日常で大切にすることです。
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入試の内容から見えてくる、大切にされている力
学校が何を大切にしているかは、教育方針の言葉だけでなく、入試で何を見ているかにも表れます。ここでは2026年度(2025年秋実施)・2025年度(2024年秋実施)の入試で確認できた形式と出題分野から、読み取れることを整理します。問題の内容や面接で聞かれたことは掲載していません。
生活のなかで育つ力が問われています
2025年度の個別テストでは、季節・行事の並び順、心情の理解、家族に関する課題、整理整頓(道具箱への片づけ)、巧緻性(ひもを結ぶ)、生活常識(音あて)といった分野名が確認できました。2026年度のペーパーテストでも、生活常識・知識力の分野として仲間はずれが出ています。
これらはどれも、机の上の勉強だけで身につくものではありません。季節の行事を家族で楽しむ、脱いだものを自分で片づける、ひもを自分で結ぶといった、日々の暮らしのなかで積み上がる力です。入試がこうした分野を含んでいるということは、学校が家庭での生活そのものを見ているということでもあります。
ことばの力が繰り返し問われています
2026年度のペーパーテストでは話の記憶、2025年度では映像の記憶・音の組み合わせ・お話の記憶といった分野が出ています。個別テストでも、2025年度にしりとりや口頭試問(同頭語・同尾語)といった分野が確認できました。
聞いて覚える、音を聞き分ける、聞かれたことに声で答える。いずれもことばを耳と口で扱う力です。文字を書く力よりも、聞く力と話す力に重心が置かれていることが分かります。
人と関わる力が見られています
行動観察では、2026年度に紙コップを使った活動として、グループで協力して積み上げる課題と、自由制作のあとに発表者を相談して決めて発表する課題がありました。2025年度は黄色のはちまきを使い、2人組でのゲーム、相談を伴うチーム対抗の競争、相談して遊び方を決める自由遊びなどが行われています。
どちらの年度にも「相談して決める」場面が入っているのが特徴です。ひとりで上手にできることよりも、はじめて会うお友だちのなかで自分の考えを言葉にし、相手の考えも受け止められるかどうか。ここに学校の姿勢がよく表れています。
家庭のあり方が正面から見られています
白百合学園小学校の面接は、受験者全員に対して、考査より前に行われます。親子同席の形で、保護者はご両親そろっての出席が基本とされています(1名でも可、そろわない場合の事前連絡は不要という扱いでした)。所要時間は2026年度が15分間程度、2025年度が10〜15分間で、面接官は3名です。
一部の受験者だけでなく全員に面接を行い、しかも考査より前の時期に時間を取る。この形そのものが、お子さまだけでなくご家庭とともに歩むという学校の考え方を示していると言えます。
家庭で今日から積み上げられること
ここまでに挙げた三つの力は、いずれも短期間では仕上がりません。逆に言えば、毎日の暮らしのなかで少しずつ積み上げられるものばかりです。
身のまわりのことは、できるだけ自分で
着替え、片づけ、ひもを結ぶ、道具を元の場所に戻す。こうした動作は、手を出したくなるところをぐっとこらえて任せることで身についていきます。時間がかかっても、お子さまが自分でやり切る経験を重ねましょう。朝の身支度の時間を5分だけ長めにとる、といった小さな工夫で十分です。
読み聞かせは「そのあとのひと言」まで
話の記憶や映像の記憶は、聞いたことを頭のなかに残しておく力です。読み聞かせのあとに「だれが出てきたかな」「どんな順番だったかな」と短く聞いてみる。それだけで、聞き方が変わってきます。問題集を増やすよりも、毎日続けられる形にすることのほうが大切です。
家族以外の人と関わる時間をつくる
相談して決める力は、家のなかだけでは育ちにくいものです。公園や地域の集まり、習い事など、はじめて会う子どもと過ごす時間を意識してつくりましょう。うまくいかなかった日も、帰り道に「どうすればよかったかな」と一緒に振り返れば、それ自体が経験になります。
ご家庭の言葉をそろえておく
面接は親子同席で、ご両親そろっての出席が基本です。ご夫婦で学校への考えが食い違っていると、短い時間のなかでもそれは伝わります。学校を見に行ったあとに感じたことを言葉にして共有し、家庭として大切にしたいことを一つか二つに絞っておくと、願書の志望理由(2026年度はA4・1枚・横書き・5行)を書くときにも役立ちます。
教育内容や学校生活の詳細、中学校・高等学校への進学の扱いについては、学校が発信している情報がもっとも確かです。最新の情報は学校の公式ホームページと募集要項でご確認ください。
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