「転勤で東京に戻るけれど、途中からでも東京女学館小学校に入れるのでしょうか?」
「どうしてもご縁をいただきたくて、編入のチャンスを狙っています。」
日々お教室でご相談を伺う中で、このようなお声をよく耳にします。
東京女学館小学校といえば、純白のセーラー服に赤いリボンが象徴的な、伝統ある女子校ですよね。
高い品性と国際性を育む素晴らしい環境に、我が子を置きたいと願う親御様は後を絶ちません。
しかし、編入試験の実態や対策方法については、あまり公にされていないのが実情です。
今回は、長年お受験の現場で数多くのご家庭をサポートしてきた視点から、東京女学館小学校の編入試験について詳しく解説します。
合格を掴み取るためのヒントが詰まっていますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
【東京女学館小学校】編入試験はある?
結論から申し上げますと、東京女学館小学校の編入試験は実施されています。
ただし、毎年決まった時期に全学年で募集があるわけではありません。
家庭の転勤や諸事情によってクラスに欠員が生じた場合にのみ不定期で行われるので、募集定員も「若干名」とされることがほとんどです。
たとえば、2026年度(令和8年度)に向けた試験では、新第3学年と新第4学年を対象とした募集が予定されています。
対象はもちろん女児に限られます。
編入試験の実施要項は、例年12月上旬頃に学校のホームページなどで詳細が発表されます。
出願期間が短く、インターネット登録と郵送の両方が必要なケースもあるため、事前の準備が欠かせません。
とくに提出する写真は、サイズや画質の指定が細かく決まっています。
「写真館の予約が間に合わない」と焦らないよう、早めに手配を済ませておきましょう。
編入のチャンスは突然やってくるものです。
常にアンテナを張り、最新の情報をチェックしておくことをおすすめします。
【東京女学館小学校】編入の試験内容(選考方法)
東京女学館小学校の編入試験は、単なる学力テストではありません。
既存のクラスに新しい風を吹き込みつつ、すぐに馴染める協調性が求められます。
具体的にどのような選考が行われるのか、項目ごとに見ていきましょう。
お子様の筆記試験(国語・算数)
学科試験は、国語と算数の2科目で行われることが一般的です。
「教科書の範囲を大きく逸脱しない標準的な問題」と言われていますが、決して油断はできません。
なぜなら、限られた時間内で正確に解き切るスピードと、出題者の意図を読み取る深い洞察力が必要だからです。
算数では、素早い計算力に加えて、図形問題が頻出です。
過去には、「図形の移動」や「相似」など、空間把握能力を問う問題が出されています。
また、「緑の部屋と青の部屋にあるドーナツの数を比べ、多い方の数だけ別の場所に印を付ける」といった、複数の指示を同時に処理させる独自の形式も見られます。
情報処理の正確さが求められるというわけです。
国語では、物語文の精読や、登場人物の心情を根拠とともに説明させる読解問題が出題されます。
手拍子の数と同じ音節の言葉を探すような、生活に根ざした言語常識が問われることもあります。
さらに編入試験ならではの特徴として、「東京女学館小学校で何を学びたいか」をテーマにした作文が課されるケースも。
日頃から自分の考えを言葉にする練習をしておいてくださいね。
運動・行動観察
東京女学館小学校が求める「気品」は、動いている時の所作にも表れます。
運動の試験は、鉄棒での懸垂(5秒維持)や、テニスボールの遠投などです。
遠投では、投げた後のボールを拾う時の姿勢や、待機中の態度までしっかりと観察されています。
指示行動(サーキット運動)では、コーンを回りながら複雑なステップを踏むなど、脳と身体の連動性が試されます。
さらに合否を大きく分けるのが、行動観察のセクションです。
初対面のお友達と協力してレストランごっこをしたり、共同制作を行ったりします。
ここで大切なのは、過度な自己主張を控えつつ、自分の意見を丁寧に伝えるコミュニケーション能力です。
また、生活習慣(巧緻性)を見る課題も頻出しています。
はちまきを自分のお腹でこま結びにしたり、脱いだTシャツをきれいに畳んで風呂敷に包んだりする課題です。
散乱したゴミを空き缶やペットボトルに正しく分別し、掃除用具で整頓させる指示が出たこともあります。
これらは一夜漬けで身につくものではありません。
ご家庭での日常的なお手伝いや、丁寧な暮らしの積み重ねがそのまま評価されると言えるでしょう。
親子面接(保護者面接・児童面接)
編入試験の面接は、学校とご家庭のパートナーシップを確認する大切な場です。
保護者面接は10分程度行われ、お父様とお母様それぞれに質問が投げかけられます。
お父様には、志望理由や教育において大切にしていること、お子様の性格の類似点などがよく聞かれます。
とくに「お子様の名前の由来」についての質問は、親としての願いや哲学を問う深い問いです。
お母様には、公開授業などの印象や、学校方針へ順応する決意などが問われます。
「学校の方針に従えますか」という質問には、ただ「はい」と答えるだけでなく、具体的なエピソードを交えて理解を示すことが重要です。
児童本人への面接では、これまでの学校生活で楽しかったことや、「なぜ東京女学館に来たいのか」が明るく素直に答えられるかを見られます。
面接や願書の作成は、ご家庭だけで完璧に仕上げるのは大変難しいものです。
当教室では、志望校のカラーに合わせた願書添削や、実践的な面接対策、個別相談も随時承っております。
第三者の客観的なアドバイスを取り入れることで、ご家族の魅力がより伝わる回答を作り上げていきましょう。
【東京女学館小学校】編入試験の倍率
東京女学館小学校は、都内の私立女子校の中でもトップクラスの人気を誇ります。
1年生入学の一般試験における志願倍率は、5年間平均で14.1倍にも達しているのです。
出願段階から極めて熱量の高いご家庭が集まるため、実際の合格は数字以上に厳しい道のりとなります。
編入試験の場合、1名から数名のわずかな枠を巡って、数十人の志願者が殺到します。
年度や欠員状況によって変動は激しいものの、実質倍率が10倍を超えることも十分に想定されます。
さらに、海外からの帰国子女や、既に他の国立・私立小学校に通っている優秀な児童が「より良い環境」を求めて受験するケースも少なくありません。
ライバルのレベルが非常に高い戦いになることを、覚悟しておく必要があるでしょう。
【東京女学館小学校】編入試験を希望する前に
編入試験を突破するためには、卓越した学力だけでは不十分です。
学校側は、「東京女学館の伝統的な価値観を体現し、既存のコミュニティに即戦力として調和できる児童」を求めています。
象徴的な「白のリボン」が意味する、清潔、純真、謙虚という美徳をご家庭で共有できているかが問われるのです。
お弁当箱を丁寧に包む所作、脱いだ靴を揃える習慣、相手の目を見て明るく挨拶をする姿勢。
日々の生活の中で、こうした「当たり前のこと」を美しくこなせるように育てることが第一歩です。
また、編入後は、内部進学生が受けている高度な授業にすぐについていく必要があります。
学校で使用されている問題集のレベルを把握し、基礎学力を盤石にしておくことも忘れないでくださいね。
まとめ:東京女学館小学校の編入を目指すより今できることを着実に
東京女学館小学校の編入試験は、非常に狭き門であり、実施されるかも分からない不確実なものです。
「いつか編入でお世話になりたい」という思いを抱くことは素晴らしい目標になります。
しかし、その機会ばかりを待ち望むのではなく、まずは今のお子様の目の前の成長に目を向けてあげてください。
お家でのお手伝いを増やしてみる、一緒に絵本を読んで感想を話し合うなど、できることはたくさんあります。
日々の生活を丁寧におくることこそが、どんな試験にも対応できる揺るぎない力となるはずです。
もし、お受験に向けた家庭学習の進め方や、今後の進路について迷われることがありましたら、一人で抱え込まずにプロに頼ってくださいね。
幼児教室や専門の個別相談をご利用いただければ、お子様の個性に合わせた的確なアドバイスをお伝えできます。
お子様とご家族の未来が光り輝くものとなるよう、心から応援しております。
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