小学校受験当日。
親御様の多くが「この日、我が子はどんな姿で試験に向かうのだろう」と、何度も頭の中で想像されたのではないでしょうか。
この記事では、実際に私が指導してきたご家庭の例を交えながら、小学校受験当日の声かけについて具体的に解説します。
また、当日大泣きしてしまった場合の対応についても詳しくお伝えします。
小学校受験当日の声かけ
大人よりも落ち着いて「行ってきます」と会場へ向かうお子さまもいれば、
「ドキドキする」「緊張する」と手を握って離れないお子さま、
「できるよね?大丈夫だよね?」と何度も確認するお子さま、
中には「帰りたい」と大泣きしてしまうお子さまもいます。
小学校受験当日は、ご家庭ごとにさまざまなドラマがあり、同時にお子さまの成長を強く感じる一日でもあります。
そんな大切な一日、
親としてどんな言葉をかけるかは、お子さまの心の状態に大きく影響します。
笑顔で「いってらっしゃい」
最初におすすめしたい声かけは、とてもシンプルです。
それは、笑顔で「いってらっしゃい」。
「それだけ?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれが最も失敗の少ない声かけです。
試験当日、お子さまの中には緊張から黙り込んでしまう子が多くいます。
会場へ向かう電車やバスの中で、最終チェックをしたり、励ましの言葉をかけたりしても、返事は「うん」だけ…ということは珍しくありません。
年長さんとはいえ、慣れない場所で試験を受ける緊張は相当なものです。
言葉が出なくなってしまうのは、決して異常なことではありません。
このような状態のときに、
「緊張するよね」
「大丈夫だよ」
「応援しているからね」
と声をかけると、お子さまは「自分は緊張しているんだ」と自覚し、かえって緊張が強まってしまうことがあります。
お子さまが自分から気持ちを言葉にしていないときは、
無理に声をかける必要はありません。
会場で離れる瞬間に、誰よりも温かく、笑顔で「いってらっしゃい」と送り出す。
それだけでお子さまは「待っていてくれるから頑張ろう」と気持ちを整えることができます。
実際に、以前こんなご家庭がありました。
黙り込んでいるお嬢様に対し、お父様が
「緊張するよな、大丈夫だよ」
「ドキドキするよね、わかるよ」
と声をかけたところ、みるみる涙をためて泣き出してしまったのです。
次の本命校では、
「黙っていたら、手をつないで静かに見守る」
「最後は笑顔で『いってらっしゃい』だけ伝える」
という対応に切り替えた結果、無事合格されました。
黙っている時は、声かけを最小限に。
この点は、ぜひ心に留めておいてください。
お子さまの言葉を繰り返す
次におすすめなのは、お子さまの言葉をそのまま繰り返す声かけです。
これは、泣いているお子さまにも有効です。
お子さまが自分から
「緊張する」
「ドキドキする」
と言った場合は、
「そうだね、緊張するね」
「ドキドキするよね」
と、そのまま繰り返してあげてください。
それだけでお子さまは、
「同じ気持ちなんだ」
「わかってもらえた」
と感じ、少し安心します。
無理に前向きな言葉を足す必要はありません。
共感が何よりの支えになります。
もし「緊張」という言葉が何度も出てくるようであれば、
共感したうえで
「お父様(お母様)も緊張するよ」
「どうしたら少し楽になるかな」
と、家族で優しく話してみるのも良いでしょう。
事前に
「緊張したら鉛筆をぎゅっと握る」
「かっこいい小学生になった自分を想像する」
など、前向きな行動を一緒に決めておくのもおすすめです。
お子さまの良いところをたくさん伝える
不安が強く、後ろ向きになりやすいお子さまには、良いところを言葉にして伝える声かけが効果的です。
試験会場へ向かう道中、つい問題や面接内容を確認したくなりますが、不安が強いタイプのお子さまには逆効果になることがあります。
そんな時は、
「朝の挨拶、すごくかっこよかったね」
「今、静かに座れていて素敵だよ」
「〇〇くん(ちゃん)は本当に頑張り屋さんだね」
など、結果ではなく、今できていることを伝えてください。
数年前、「失敗したらどうしよう」と繰り返していた男の子がいました。
当日も親御様は、
「失敗しても大好きだよ」
「今まで頑張ってきたのを知っているよ」
と伝え続け、緊張しながらも最後までやりきり、志望校に合格されました。
ありのままを肯定する言葉は、試験当日にも大きな力になります。
「いつも通りでいいんだよ」
試験会場に着くと、
「今日は特別な日だから、いつも以上に頑張らなきゃ」
と力が入りすぎてしまうお子さまもいます。
そんな時には、
「いつも通りでいいんだよ」
と伝えてあげてください。
「頑張れ」よりも、
「いつも通り」の方が、心を落ち着かせてくれることがあります。
この言葉には、
「今までの努力を知っている」
というメッセージも含まれています。
お子さまは、言葉以上に親御様の気持ちを感じ取っています。
あえて「声かけをしない」
最後に、意外に思われるかもしれませんが、声かけをしないという選択肢もあります。
特に、緊張から感情が爆発し、号泣している場合です。
この状態のお子さまは、不安や恐怖でいっぱいで、
言葉を受け取る余裕がありません。
そんな時は、何も言わず、ぎゅっと抱きしめてあげてください。
親御様の温もりは、どんな言葉よりも安心感を与えることがあります。
焦って声をかけるほど、親の焦りがお子さまに伝わり、
さらに涙が止まらなくなる…という場面は毎年見られます。
落ち着いてきたら、
「ここで待っているよ」
とだけ伝え、送り出せると良いですね。
事前に、
「魔法のグミを食べてから行く」
「今まで頑張ったプリントを一緒に見る」
など、行動とセットの安心材料を用意しておくのもおすすめです。
まとめ|小学校受験当日の声かけ
小学校受験当日の声かけは、お子さまの性格によって正解が異なります。今回ご紹介したおすすめは
・笑顔で「いってらっしゃい」
・お子さまの言葉を繰り返す
・良いところをたくさん伝える
・「いつも通りでいいんだよ」
・あえて声かけをしない
この5つです。
負けず嫌いで前向きなお子さまには、「頑張れ」が合うこともあります。
一方で、繊細なお子さまには「大丈夫」「頑張れ」を封印した方が良い場合もあります。
大切なのは、お子さまを信じて送り出すこと、そして 余計なことを言わず、見守る姿勢です。
当日の声かけは、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
「これだけは言わない」「こう送り出す」と決めておくだけでも、親御様の気持ちが楽になります。
この内容が、受験当日を迎えるご家庭の安心材料になれば幸いです。

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