横浜雙葉小学校は、カトリックの精神を教育理念の核に据え、一世紀以上の伝統の中で、高い品格と知性を育む女子教育を実践しています。
その最大の特長は、小学校から高等学校まで続く完全一貫教育体制にあり、この安定した環境の中で、将来の難関大学受験にも対応できる確かな学力を着実に養います。
本記事では、横浜雙葉小学校から続く進学の流れ、その高い実績の理由、そしてその先に広がる難関大学進学の道筋について、お受験のプロが詳しく解説していきます。
【横浜雙葉小学校】小・中・高一貫教育の特長
横浜雙葉学園は、創立時より一貫して、生徒たちが揺るぎない精神的基盤と高い学識を身につけ、社会に貢献する女性となることを目標としています。
この目標達成のため、小学校から高等学校までの12年間をひとつの理念で結び、環境を途切れさせることなく生徒を育てていきます。
安定した一貫教育の環境は、生徒が激しい受験競争に追われることなく、小学校時代には特に、人間形成、情操教育、そして基礎学力の定着に集中して取り組める大きな利点を提供します。この「土台作り」の期間を大切にすることで、中高進学後の高度な学びに向けた準備を万全に行うことができるのです。
小学校から中学校への進路の流れ
横浜雙葉小学校の卒業生の進路は、明確かつ安定しています。系列校である横浜雙葉中学校・高等学校が隣接しており、原則として全員が横浜雙葉中学校へ内部進学が可能です。
実際、卒業生のほぼ100%が横浜雙葉中学校に進学するのが通例となっています。この非常に高い内部進学率は、中学受験のための過度な準備から解放され、小学校の6年間を、豊かな学習や課外活動、ボランティア活動などに費やせるという計り知れない安心感を保護者にもたらします。
ごく稀に、保護者や本人の希望により、他の有名私立中学校への進学を選択するお嬢さまもいますが、大多数は横浜雙葉学園の中高一貫のカリキュラムへとシームレスに移行します。
【横浜雙葉小学校】なぜ高い進学実績を実現できるのか?
横浜雙葉小学校は、小学校入学後は外部受験による競争がない一貫教育です。そんな穏やかで温かな環境でありながらも、横浜雙葉学園が高い大学進学実績を維持できるのには明確な理由があります。
中高6年間を見据えた系統的な学習
横浜雙葉小学校から内部進学する生徒が進む横浜雙葉中学校・高等学校には、高校受験という大きな関門が存在しません。この構造的なゆとりこそが、学力伸長のための最大の強みとなります。
通常の公立中学校や高校受験を前提とする私立校と異なり、入学直後の早い段階から、大学受験、特に難関大学の出題傾向を見据えた高度なカリキュラムを前倒しで組むことが可能です。
これにより、中学校の段階で高校の学習内容の一部を先取り学習したり、時間をかけて理科や社会の実験・フィールドワーク、グループでの協同的な探究活動に注力したりすることができます。
知識の暗記に終始するのではなく、知識を深く掘り下げ、応用するという質の高い学習経験を積み重ねることで、生徒はより高度で本質的な思考力を養うことができるのです。
知的好奇心と精神性を育む教育
横浜雙葉小学校から続く学園のカトリックの愛の精神に基づく教育は、生徒たちの心の奥底に強い精神的な基盤を育みます。この教育を通じて培われる自己肯定感と、他者への奉仕を尊ぶ奉仕の精神は、単なる知識の詰め込みとは一線を画します。
学園が重んじる「品格と知性」は、地道で長期にわたる学習にも耐えうる強い意志と、表面的な学力だけでなく、真理を探究しようとする学問に対する真摯な姿勢(知的好奇心)へと繋がります。
生徒たちは受け身で知識を享受するのではなく、自律した学習者として、自ら疑問を持ち、課題を見つけ、解決へと導く力を身につけていきます。この自律的な学びの姿勢こそが、難関大学が求める「深く考える力」の揺るぎない土台となっているのです。
きめ細やかな進路指導と環境
横浜雙葉小学校からの一貫教育を支える中学校・高等学校では、長年の伝統校としての歴史の中で蓄積された豊富な進路データと、それを活用したきめ細やかな指導体制が構築されています。
進路指導は単に偏差値だけを見るものではなく、生徒一人ひとりの個性、適性、そして将来への希望を深く尊重します。
進路指導の専門家が生徒と密なコミュニケーションを取り、ぼんやりとした夢を具体的な目標へと落とし込み、そこに至るまでの学習計画を系統的にサポートします。
医学部や最難関大学といったハイレベルな目標を掲げる生徒たちに対しても、個別の弱点を克服し、強みを伸ばすためのオーダーメイドの指導が行われます。
生徒たちは、自分の夢が具体的な道のりとして示されることで、安心して学習に専念できる環境が整っているのです。
【横浜雙葉小学校】高等学校卒業後の進学実績
横浜雙葉学園は、系列に大学を持たない進学校としての使命を担っています。中高6年間で、生徒が将来、自らの夢に応じて外部の難関大学へ進路を切り拓けるよう、専門的かつ緻密な進路指導を一貫して行っています。
その結果、高等学校の卒業生は、毎年安定して高い実績を残しています。特に、最難関国立大学、早慶上理といったトップレベルの私立大学、そして医学部医学科への進学者を多数輩出していることが大きな特徴です。
(2025年度入試の合格実績例)
| 大学群 | 合格実績(主要な進学先例) |
| 国公立大学 | お茶の水女子大、東京大、九州大、東京藝術大、一橋大、広島大、宮崎大、横浜国立大、新潟大、筑波大、北海道大、横浜市立大など |
| 私立大学 | 早稲田大、慶応大、上智大、明治大青山学院大、立教大、法政大、中央大、東京理大、学習院大国際基督教大北里大、順天堂大、東海大、国際医療福祉大、東邦大など |
| 医学部 | 防衛医科大学校、東京医大、日本医大、昭和医大、岩手医大など |
※上記は現役・既卒を含めた総合格者数であり、年度により変動します。詳細は学校公式発表をご確認ください。
この実績は、小学校時代にカトリック精神に基づいた豊かな人間教育で心の基盤を築き、中高6年間で大学受験を前提とした高度な学力指導を受けるという、一貫教育の理想的なモデルが機能していることの証明と言えます。
医学部進学実績が高い理由
横浜雙葉学園のようなカトリック系の伝統ある女子校の進学実績において、医学部医学科への進学者が多い理由のひとつに、女子校特有の環境があります。
女子校では、生徒は性別にとらわれず、すべての活動や進路選択に挑戦できるため、「女の子なのに医師なんて…」といった偏った価値観が生まれづらく、自らの能力や特技を社会に役立てようという気持ちが強く育ち、結果として理系の能力も伸びやすいのです。
さらに、幼少期からカトリック教育をしっかり受けることで、教育の根幹である愛と奉仕の精神を深く学びます。
この精神が、自分のもつ能力を人様のため、社会のために役立てようという強い動機付けとなり、医療分野への関心を自然と膨らませます。
また、これらの宗教女子校は、同様の精神や高い倫理観を重視する医師家庭から選ばれることも多く、学校全体に医療分野への意識が高い生徒が集まるため、結果として医学部への進学者を多く輩出する土壌が形成されていると言えます。
まとめ:横浜雙葉小学校で広がる未来の選択肢
横浜雙葉小学校への入学は、お嬢さまに安定した教育環境と、その先に続く難関大学進学の可能性という二つの大きな選択肢を与えることを意味します。
内部進学という揺るぎない安全な進路があるからこそ、生徒たちは焦ることなく真の知性と品格を育むことができ、結果として、自らの意志で、社会の多様な分野で活躍できる未来を切り開く確かな力を手に入れるのです。
ぜひ、このような恵まれた穏やかな環境の中で、カトリックの愛の精神に基づく12年間の一貫教育を享受できるよう、ご家庭一丸となって最大限の努力をし、学校との尊いご縁が結べるよう最後まで力強く頑張りましょう!
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