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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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横浜雙葉小学校

【横浜雙葉小学校】お弁当?給食?お弁当考査の現状も徹底解説!

【横浜雙葉小学校】お弁当?給食?お弁当考査の現状も徹底解説!

うみ塾長
うみ塾長

伝統とカトリック精神に基づいた教育で、常に高い人気を誇る伝統難関女子校である横浜雙葉小学校。

 

そんな横浜雙葉小学校の昼食事情、特に「お弁当」「給食の有無」、そして過去の名物「お弁当考査」の現状にはいつも注目が集まっています。

 

本記事では、その教育的な意味合いや、忙しい日々を支えてくれる便利な注文弁当のシステム、そして「お弁当考査」を実施していた考査の狙いと現状について、お受験のプロが詳しく解説します。

【横浜雙葉小学校】「お弁当」は教育理念の表れ

横浜雙葉小学校は、公立小学校はもちろん、近年多くの私立小学校でも普及が進む給食ではなく、一貫してお弁当を採用し続けています。

 

これは単に食事提供の方法ではなく、横浜雙葉小学校の深い教育理念に基づいています。

お弁当を通じた親御さまの教育方針

横浜雙葉小学校がお弁当を継続している最大の理由は、「家庭の教育」を重んじている点にあります。

 

毎日のお弁当作りは、親御さまがお嬢さまの健康や栄養バランス、食の好みと向き合う大切な時間です。

 

ご家庭の食育方針を横浜雙葉小学校での学校生活と直結させる役割を果たしており、お弁当箱を開ける際、お嬢さまは親御さまの愛情を感じ、その日の食事について親御さまと話す機会が生まれます。

 

季節の食材や栄養を考えた献立は、そのままご家庭の教育方針を映し出します。

お嬢さまの自立心を育む食習慣

お弁当は、食事の準備だけでなく、食べる過程そのものがお嬢さまの自立心を育みます。決められた給食の量ではなく、ご自身で食べられる量を把握し、完食する責任感を養います。

 

また、食べる前の準備や、食べ終わった後の綺麗になったお弁当箱を丁寧に片付ける習慣が身につきます。

 

毎日のお弁当に込められた手間や愛情を理解し、親御さまへの感謝の気持ちを育む機会になります。

安心便利な「注文弁当」システム

「毎日のお弁当作りが大変」という親御さまの負担を軽減するため、横浜雙葉小学校では注文弁当システムが用意されています。

 

横浜市内の信頼できるお弁当屋さんが作る、栄養バランスの取れた手作りのお弁当が提供されます。

 

基本的に当日朝6時半までに申し込めば、横浜雙葉小学校に届けてもらうことができるため、親御さまの体調不良や急な用事が入った場合でも、安心して利用できる便利なシステムです。

【横浜雙葉小学校】名物「お弁当考査」の実施背景と狙い

横浜雙葉小学校の受験において、かつて名物として知られていたのが「お弁当考査」です。現在(コロナ禍以降)は実施されていませんが、その狙いを知ることは、横浜雙葉小学校が求める家庭像を理解する上で非常に重要です。

お弁当考査の具体的な内容と評価基準

横浜雙葉小学校で過去に実施されていたお弁当考査は、お嬢さまがお弁当を食べる際の行動観察が主な内容でした。

 

考査の目的は、お嬢さまが持参したお弁当の「中身」ではなく、「食べ方」や「態度」を観察することでした。評価ポイントには、食べる姿勢が正しいか、食べ始める前に感謝の挨拶ができるか、好き嫌いなく食べようとしているか、食べ終わった後の片付けを丁寧に行えるかなどが含まれます。

 

そこに隠された理由としては、日常の躾(しつけ)がご家庭でどれほど浸透しているか、特に「食事の作法」を通じて基本的な生活習慣が身についているかを確認するものでした。

考査に込められた「品性」と「躾」の重視

横浜雙葉小学校で実施されていたお弁当考査の最大の狙いは、横浜雙葉小学校が大切にする品性(ひんせい)と躾(しつけ)が、ご家庭で日常的に教えられているかを見極めることでした。

 

感謝の心、節度ある行動、公共の場でのマナーといった、キリスト教に基づく横浜雙葉小学校の教育理念と直結しています。食事の作法は、他者と共に生きる上で必要な社会性の基礎であり、ご家庭の躾のレベルを端的に示します。

 

横浜雙葉小学校の考査のために特別な飾り付けや豪華な中身は一切必要なく、「いつも通りの食事の様子」が求められていました。

現状:考査中止と継承される精神

新型コロナウイルスの感染症対策のため、お弁当考査は一時中止となり、現在まで復活は確認されていません(2025年12月時点)。

 

食事中の集団観察はなくなりましたが、集団行動観察や面接を通じて、生活習慣や自立心を確認する横浜雙葉小学校の姿勢は変わっていません。

 

横浜雙葉小学校のお弁当考査が求める「食事の作法と感謝の気持ち」は、入学後も日々のお弁当時間を通じて常に求められる横浜雙葉小学校の精神として継承されています。

考査の有無にかかわらず、受験準備を通じてご家庭の食育と躾を徹底することの重要性を示しています。

【横浜雙葉小学校】お弁当習慣から見る試験対策

お弁当考査は実施されていませんが、横浜雙葉小学校がお弁当に込めた教育的メッセージは、受験における行動観察や面接対策に直結します。

 

お弁当考査がなくなったからと言って、その背景にある躾や品性を育む取り組みを丸ごとやらなくていいという事では決してありません。

 

そういった試験を課していた背景から、横浜雙葉小学校が受験者、そしてそのご家庭に求める本質的な資質を育てることに直結しますので、ぜひご家庭でも取り組みをした方が良いでしょう。

ご家庭でできる簡単な取り組みをご紹介します。

「食事の前の3秒間」を大切にする

食事の前に必ず「いただきます」と言う際、単に言葉を発するだけでなく、手を合わせ、心を込めて言う習慣を徹底しましょう。この際、親御さまもお嬢さまと一緒に背筋を伸ばし、3秒間ほど静かに姿勢を正す時間を設けることで、感謝の気持ちを意識づけることが重要です。

 

毎食、「今日はこの食材を作ってくれた人に感謝しようね」といった具体的な声かけを添え、静かに目を閉じる時間を取るようにしましょう。これにより、横浜雙葉小学校が重んじる宗教的情操教育や、他者への感謝の態度、そして落ち着いて待てる忍耐力につながります。

 

例えば、「3つ数えるまで、今日の美味しいご飯を作ってくれた人たちに感謝しようね」と声かけをすることで、行動観察で着席後すぐに食べ始めず、周りの子に合わせて静かに準備を待てる態度として現れることが期待されます。

食事時間と片付けのシミュレーション

横浜雙葉小学校に限らず、小学校の昼食時間は限られています。お嬢さまが一人で完食できる量を見極め、20分程度で食べ終える練習を日頃から行うことが大切です。さらに重要なのは、食後の片付けまでを一連の流れとしてルーティン化することです。

 

「お茶碗を持ち上げる」「箸を正しく使う」「姿勢を崩さない」といった基本の作法を守りながら、時間を意識して食べる訓練をします。時計の針を見せて時間感覚を養うのも有効です。

 

食べ終わった後は、ランチョンマットをきれいに畳み、テーブルの水滴を拭き取り、空になったお弁当箱を丁寧にしまう一連の流れを常に最後まで行わせてください。

 

特に、お弁当箱の中身が飛び散らないように蓋をしっかり閉める、使ったナプキンを汚れた面を内側にして畳むといった丁寧さが、自己管理能力と整理整頓の習慣を養い、行動観察で求められる「最後まで責任を持ってやり遂げる姿勢」の土台となります。

好き嫌いも「一口は挑戦」のルール化

好き嫌いを克服する努力は重要ですが、まず大切なのは食べ物に前向きに向き合う姿勢です。

 

まずは「苦手なものでも一口は挑戦する」という前向きなルールを設けましょう。親御さまが「残していいよ」と先に諦めてしまうのではなく、自分で一口食べてみて判断する習慣をつけます。

 

この際、「頑張って全部食べなさい」ではなく、「匂いをかいでみようか」「アリのサイズだけ食べてみようか」とハードルを下げて挑戦を促すことが効果的です。この「挑戦する姿勢」こそが、横浜雙葉小学校が求める精神的な強さにつながります。

 

苦手なものでも好奇心と責任感を持って向き合おうとする態度は、面接や集団テストにおいても高い評価を得るポイントとなります。

まとめ:お弁当を制する者は横浜雙葉小学校の考査を制する

横浜雙葉小学校が「お弁当」を採用し、「お弁当考査」を行っていた背景には、ご家庭の教育方針とお嬢さまの自立心を重視するという明確なメッセージが込められています。

 

現在、お弁当考査は行われていませんが、横浜雙葉小学校が求める品性と自立心は変わりません。入学を希望する親御さまは、毎日の食事を通じて食への感謝と正しい作法を教え、自己管理能力を育むことが何よりも大切です。

 

安心して頼れる注文弁当システムも用意されているため、親御さまは過度な負担を感じることなく、お嬢さまの成長を第一に考えたお弁当ライフを送ることができます。

 

「6年間のお弁当は厳しいな…」「やっぱり共働きには敷居が高いのかな」と横浜雙葉小学校の受験を不安視していたご家庭も、安心して受験準備に取り組めますね。

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藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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