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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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田園調布雙葉小学校

【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校とここが違う!そのポイントをプロが解説

【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校とここが違う!そのポイントをプロが解説

うみ塾長
うみ塾長

首都圏の私立小学校受験において、女子校志望家庭から圧倒的な人気を誇る雙葉3校。そのうち、都内に所在する田園調布雙葉小学校と雙葉小学校の2校はよく比較されます。

ご存じの通り、田園調布雙葉小学校と雙葉小学校(東京・四谷)は、同じルーツを持つ姉妹校ですが、その校風や教育環境にはそれぞれ異なる方向性の傾向があります。

 

この記事では、「どちらの学校の方が、お嬢さまがよりのびのびと成長できるか」を判断できるよう、両校の共通点と、その上で生まれる校風の違いを、雙葉3校に精通したお受験のプロが徹底解説します。

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【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校と比較

カトリック精神を礎とする姉妹校でありながら、それぞれ異なる魅力を放つ田園調布雙葉小学校と雙葉小学校。

 

どちらもお嬢さまの将来を託すにふさわしい名門ですが、親御さまが適切な選択をするためには、校風だけでなく、具体的なデータを比較することが欠かせません。

 

ここでは、両校の基本的な学校情報、募集定員、そして入試スケジュールまでを一覧で比較し、両校の個性を浮き彫りにしていきます。

学校情報の比較

田園調布雙葉小学校雙葉小学校
所在地東京都世田谷区玉川田園調布1-20-9東京都千代田区六番町14-1
運営法人学校法人田園調布雙葉学園学校法人雙葉学園
創立年度1941年1910年
1クラスの児童数約40名3クラス約40名2クラス
クラス替えありあり
幼稚園ありあり
給食なしあり
アフタースクールなしなし
児童総数716名(女子のみ)490名(女子のみ)
通学制限ありあり

 

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校の学校情報を比較すると、まず所在地に明確な違いがあります。

 

都心の一等地(千代田区六番町)に位置し、長い歴史を持つ雙葉小学校に対し、田園調布雙葉小学校は玉川田園調布という閑静な住宅街に根を下ろし、設立年次も比較的後発です。この立地の違いは、学校の雰囲気にも少なからず影響を与えていると言えるでしょう。

 

また、学校規模にも違いが見られます。田園調布雙葉小学校が3クラス編成で児童総数も多いのに対し、雙葉小学校は2クラス編成と、よりコンパクトな環境です。そして、給食の有無も日々の生活に直結する大きな差です。

 

雙葉小学校が給食を提供しているのに対し、田園調布雙葉小学校はお弁当を持参するスタイルであり、親御さまにとっては重要な検討ポイントとなります。

 

入学考査の比較

田園調布雙葉小学校雙葉小学校
募集人数約50名約40名
考査日程11月1日11月1日~11月3日
面接日程考査前の指定日に実施
親子面接
11月2日~11月3日のいずれか1日で実施

親子面接

合格発表11月3日~11月4日11月4日
過去出願倍率約5.4倍非公表
初年度学費1,371,500円1,071,600円
寄付金1口100,000円 4口以上1口50,000円(4口以上)

 

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校の入学考査を比較する上で、考査日程の重複は最も重要な戦略的ポイントです。

 

両校とも小学校受験の最重要日である11月1日を含む日程ですが、雙葉小学校が3日間中2日間にわたる考査を課している分、体力的な負担や併願戦略に大きな工夫が求められます。

 

さらに、面接の構造にも違いがあります。田園調布雙葉小学校が考査日とは別の指定日に事前面接を実施するのに対し、雙葉小学校は考査日程中に親子面接を組み込んでいます。これは、両校が親御さまやお嬢さまのどの側面に、どのような時間軸で焦点を当てて評価したいかという、教育観の違いの表れとも言えるでしょう。

 

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【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校との共通点

まず、田園調布雙葉小学校と雙葉小学校は同じルーツを持つ姉妹校であり、教育の根幹は共通しています。

設立母体と校訓の共有

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校は、17世紀にフランスのニコラ・バレ神父によって創立された修道会「幼きイエス会」を設立母体としています。教育を通じて神と人に仕える喜びを学ぶという普遍的な願いが込められています。

 

共通の校訓である「徳においては純真に 義務においては堅実に」は、両校のお嬢さまが目指す人間像、すなわち高い品格と誠実さを育む教育目標として掲げられています。

 広範な姉妹校ネットワーク

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校の両校は国内姉妹校や海外にも「幼きイエス会」の活動拠点を持つネットワークに属しています。これは、グローバルな視野を持つ教育環境の証と言えるでしょう。

【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校と校風・教育方針の傾向を比較

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校は、共通の精神的基盤を持ちながらも、両校の環境と育成されるお嬢さまのカラーには、それぞれ異なる傾向があります。

田園調布雙葉小学校の特徴:一人ひとりの成長を丁寧に育む穏やかな校風

田園調布雙葉小学校は、静かな環境に位置し、全体的に穏やかで丁寧な学校という印象があります。校長先生や先生方、学生全体が心優しく、お嬢さまの個性を大切に、ゆっくり、じっくり穏やかに育ててくださる環境です。

 

知識偏重ではなく、思いやりや誠実さを大切にする人間性・精神性を重視しています。幼稚園・小学校の段階で募集を締め切り、揺るぎない伝統と精神性を重視する教育を重んじます。

 雙葉小学校の特徴:文武両道の伝統と、多様な才能が育まれる環境

対して雙葉小学校は、文武両道の伝統を持ち、活発でのびやかな校風の中で育つお嬢さまが多いという印象を持たれやすい傾向があります。

 

品格と知性を重んじつつ、多様な才能を持った生徒が多く、クラブ活動や運動も盛んです。OGの繋がりが深く、強い絆を大切にする伝統があり、古くからのご家庭が多いという背景があります。

【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校と 校風の違いを生み出す理由

揺るぎない教育方針と確かな歴史と伝統を守る田園調布雙葉小学校と雙葉小学校。にもかかわらず、この2校の間に校風や雰囲気の違いが生まれる理由は、中学校以降の募集形態の差が大きく影響しています。

競争を避け、マイペースな成長を促す田園調布雙葉小学校

田園調布雙葉小学校は、幼稚園・小学校から入園・入学した組が、そのまま中学校・高等学校まで進学します。中学校・高等学校からの外部募集はありません。 

 

そのため、雙葉小学校と比較すると、ゆったりとマイペースに穏やかに学び成長することができます。競争を煽るというよりは、それぞれが自身と向き合い、個々の成長を大切にする教育が行われています。

ハイレベルな外部受験生と合流する環境となる雙葉小学校

一方、雙葉小学校は、中学校受験を経て新規生徒を受け入れます。雙葉中学校は女子御三家の一角に数えられ、中学校受験市場でも大変人気です。

 

この中学入学組と合流するため、小学校から学習のスピード感や密度が高い傾向があり、ご家庭も高い学力を前提とした教育に熱心に取り組んでいます。

【田園調布雙葉小学校】雙葉小学校との違いを深く理解する方法

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校について、最終的に、どちらの学校がお嬢さまに合うかは、ご家庭が実際に学校の雰囲気に触れ、その教育方針を体感することでしか判断できません。

 

それでは、どのようにしてこの2校の違いを学べばよいのでしょうか。お受験のプロがその方法を簡単にご紹介いたします。

学校説明会や見学イベントに積極的に参加する

パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、実際に先生方のお話を聞き、お嬢さまたちが活動する様子をその目で見てください。特に、先生方の話し方や、ご家庭への接し方に、その学校が大切にする価値観が表れます。

在校生家族やご出身のOGに話を聞く

可能であれば、実際に通われているご家庭や卒業生(OG)に、学校生活のリアリティを聞いてみましょう。「どんな時に厳しく指導されるか」「親御さまの関わり方はどうか」といった生の声は、校風の傾向を知る上で最も貴重な情報となります。

両校の出題傾向やシラバス(学習計画)を比較分析する

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校の過去の入試問題や、公開されているシラバス(教育課程)を比較してみてください。求められる知識の深さや、思考力を問う問題の傾向から、学校が「将来的にどのような資質」をお嬢さまに求めているのか、その学習面での優先順位を客観的に把握することができます。

 

まとめ:もっとベストな選択をするために

田園調布雙葉小学校と雙葉小学校は、共通のルーツや教育方針を持ちながらも、「穏やかな環境で個性をじっくり育む」か「文武両道の伝統のもとで切磋琢磨する」かという、教育の方向性やカラーの違いがあります。

 

この2つの素晴らしい選択肢からお嬢さまの将来にとって最良の道を選ぶには、単なる偏差値や人気度で判断するのではなく、どちらの学校の価値観がご家庭の教育方針と最も深く調和するかを見極めることが肝心です。

 

どちらの環境がお嬢さまの個性を最大限に伸ばし、自分らしく輝けるかを深く掘り下げることが、最良の学校選びにつながります。

 

この判断は、お嬢さまが小学校から高校までの大切な12年間を、喜びと充実感をもって過ごせるかどうかを決定づけます。したがって、学校説明会や面接対策を通じて、ご家庭の教育方針と学校の理念とより重なる点を見つけることこそが、親御さまの最も重要な役割となります。

 

ご家庭の信念を明確にし、お嬢さまの個性が最大限に活かされる環境を選ぶことが、合格、そしてその後の豊かな学校生活へとつながりますよ。

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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