【東京女学館小学校】進学先はどこ？内部進学率と「外部受験」に強い理由

うみ塾長

東京女学館小学校は、その設立以来100年以上の歴史を誇る由緒正しき女子校です。

 

最大の特長は、特定の宗教を持たない無宗教主義を貫きながらも、「品格」と「自立した知性」の育成を教育の核に据えている点にあります。

 

系列に大学を持たないため、小中高一貫教育ののちは、全員が外部大学への進学を目指します。そのため、大学受験を前提としたしっかりとした教育に取り組む点も、大きな魅力となっています。

 

本記事では、東京女学館小学校から続く進学の流れと、「自立して進路を切り拓く力」を育む教育の特色について、詳しく解説していきます。

 

【東京女学館小学校】小・中・高一貫教育のこだわり

東京女学館は、明治時代から続く歴史の中で、「世界に視野を広げ活躍する日本女性の育成」を教育の柱としています。その目標達成のため、小学校から高等学校までを一つの理念で結ぶ「一貫教育」を実践しています。

大学を持たない進学校としての使命

女学館の一貫教育が持つ現在のユニークな点は、系列大学を持たない構成であることです。

かつて学園内に大学・短期大学も存在しましたが、現在はその運営を終了しています。これにより、東京女学館中学校・高等学校は、生徒の進路を外部の多様な大学へ進学させることを目標とする進学校としての使命を明確にしています。

このため、小学校から高等学校までを通じて、お嬢さま方に自立心と外部受験にも対応できる確かな学力を養うための指導が一貫して行われています。生徒たちは、高校卒業後の進路を自分で選び取り、切り拓く力を育んでいるのです。

日本文化と国際性を両立する教育

小学校時代には、茶道、華道、お琴といった日本文化に深く触れる教育を通して、日本人としてのアイデンティティ（品格）の確立を重視します。

この揺るぎない軸を持った上で、英語教育や国際理解教育を通して世界へ目を向けさせるのが、女学館の教育スタイルです。

幼い頃から一貫した環境で学ぶことは、生活習慣や人間関係の基盤を安定させるだけでなく、将来の目標に向けた明確な動機付けを段階的に行う効果を生んでいます。

【東京女学館小学校】系列校の構成と進路の流れ

東京女学館小学校は、中学校・高等学校までを結ぶ一貫教育体制の中に位置しています。大学進学を前提とする女学館の系列校の構成は以下の通りです。

このように、児童は最長で12年間ものあいだ、東京女学館の教育理念のもとで成長を重ねていくことができます。

【東京女学館小学校】小学校から中学校への内部進学率

東京女学館小学校に在籍する児童は、保護者および本人が附属中学校への進学を希望すれば、原則として推薦を受けられる体制が整っています。そのため、毎年およそ95％前後の児童が日本女子大学附属中学校へ進学しています。

高い内部進学率は、保護者にとって「中学受験のない安心感」をもたらす大きな魅力です。その一方で、外部進学を選ぶご家庭も一定数存在し、難関校や伝統女子校を志すケースも見られます。

いずれにせよ、内部進学という盤石なルートがあることで、多様な進路選択が可能になっている点は豊明小学校の特徴といえるでしょう。

【東京女学館小学校】小学校から中学校への内部進学率

東京女学館小学校では、児童は保護者および本人が中学校への進学を希望すれば、原則として推薦を受けられる体制が整っています。この制度により、毎年およそ95％前後の児童が、系列の東京女学館中学校へ進学しています。

この高い内部進学率は、保護者にとって最大のメリットである「中学受験のない安心感」をもたらします。これにより、小学校の6年間を、激しい受験競争に追われることなく、人間形成と豊かな課外活動に集中して取り組むことが可能です。

その一方で、ごく少数のご家庭が、男女共学の最難関校や、別の伝統女子校への外部受験を志すケースも見られます。さらに、海外留学や、海外の学校への進学を選択するご家庭も、少数ながら毎年一定数存在します。

これは、東京女学館小学校の教育に共感するご家庭の多くが、海外に親しみ、実際に海外で生活した経験があったり、外資系企業に勤務していたりする家庭も多いため、進学先として海外を選択することが特別ではないという背景があるのです。

内部進学という盤石なルートがあるからこそ、安心して多様な進路へ挑戦できる土壌があるのも女学館小学校の大きな特徴となっています。

中学校から高等学校への進学

附属中学校から高等学校への進学も、高い内部推薦制度のもと、安定した数字を維持しています。

生徒は受験勉強に時間を割くことなく、中高の6年間を通じて、部活動、留学、そして外部大学進学に向けた専門的な学習に時間を使えることが大きな利点となります。

【【東京女学館小学校】驚異の進学率と「外部大学進学」に強い理由

東京女学館の進路指導の最大の特長は、「外部進学が前提」であることです。高等学校の卒業生は、ほぼ全員が外部の大学へ進学します。

安定した指導実績（合格実績の例）

系列大学を持たないため、高等学校では生徒の能力を最大限に引き出す大学進学指導に特化しています。その実績は、長年にわたり難関大学の合格者を出していることで証明されています。

2025年度実績

(注：年度により変動するため、上記は主要な進学実績の一例です。詳細は学校発表をご確認ください。)

▶https://tjk.jp/mh/career/results/

外部進学を選ぶ理由：「自ら進路を切り拓く力」の証明

生徒たちが系列校を通じて外部の難関大学を目指す背景には、女学館の教育が生み出す「自ら進路を切り拓く力」があります。

小学校での自立を促す教育や、中高での進路指導を通して育った生徒は、内部進学という安易な道に留まらず、自らの夢や適性に応じて、最も専門性の高い外部の大学へ挑戦する力を得るのです。

この高い外部進学実績こそが、女学館の一貫教育が成功している最大の証といえるでしょう。

まとめ：入学の先に広がる「自立と選択肢」

東京女学館小学校を志すご家庭にとって、入学は大きな目標です。しかし、本当に大切にしていただきたいのは、その先に広がる進路です。

女学館の一貫教育は、お嬢さまが幼い頃から確かな品格と学力の基盤を安定して築きながら、最終的には自らの意志で進路を選択し、外部大学へ挑戦する力を与えることを使命としています。

大学まで続く進路の「安心感」はありませんが、その代わりに「自立」と「幅広い選択肢」が用意されています。東京女学館小学校での学びは、お嬢さまにとって社会性を育み、未来を切り開く確かな力を与えてくれるでしょう。

入学だけをゴールとせず、その後に広がる学びと成長のプロセスをしっかりと見据えることが、東京女学館小学校を志す最大の意義といえるのです。

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