【光塩女子学院初等科】一貫教育が育む揺るぎない精神
光塩女子学院は、幼稚園(男女共学)から高等学校まで続く一貫教育を柱としています。その根幹には、1930年に来日し学院の礎を築いたマドレ・マルガリタ・マリアに始まる、「光と塩(Lumen et Sal)」の理念が息づいています。
これは、カトリックの精神に基づき、世を照らす「光」として、また、社会を豊かにする「塩」として、社会に貢献できる女性を育成するという使命を意味します。
学園全体を通じて、「心の教育」と「高い知性」の獲得が追求され、子どもたちは自律した精神と、他者への深い思いやりを身につけます。この教育方針は、学院全体を貫く揺るぎない精神として受け継がれています。
初等科時代には、徹底した基礎学力の定着に加え、縦のつながりや芸術・奉仕活動を通して豊かな感性を磨きます。こうした一貫した環境の中で、お嬢さまたちは、中学・高校、そして社会へとつながる確かな教養と品格を身につけていくのです。
【光塩女子学院初等科】学院全体の系列と進学の流れ
光塩女子学院初等科は、幼稚園から高等学校まで一貫した教育体制の中に位置しています。
ここでは、学院全体の系列校の名称と、進学の概要をご紹介します。
| 名称 | 別学/共学 | 所在地 | 概要 |
| 光塩女子学院幼稚園 | 男女共学 | 東京都杉並区 | カトリックの精神に基づき、遊びを通して知性と感性を育む幼稚園です。 |
| 光塩日野幼稚園 | 男女共学 | 東京都日野市 | カトリックの精神に基づき、遊びと集団生活を通して自主性や協調性を育みます。自然に親しむ活動を重視しています。 |
| 光塩女子学院初等科 | 女子のみ | 東京都杉並区 | 基礎学力の徹底と心の教育を重視。ほとんどの卒業生が中等科へ内部進学します。 |
| 光塩女子学院中等科・高等科 | 女子のみ | 東京都杉並区 | 難関大学への進学実績を持つ進学校でありながら、カトリック教育に基づく人格形成を重視しています。 |
このように、お嬢さまは幼少期から高等学校卒業まで、光塩女子学院の一貫教育の中で成長を重ねていくことができます。
特に初等科から中等科への進学においては、中学受験のストレスに追われることなく、生活習慣や人間関係の基盤を安定させ、豊かな学校生活を送れることが大きな魅力です。
【光塩女子学院初等科】初等科から中等科への内部進学率
光塩女子学院初等科に在籍する児童は、学校生活における問題がなく、保護者および本人が光塩女子学院中等科への進学を希望すれば、原則として内部進学が可能な体制が整っています。
そのため、大半の児童が中学校へと内部進学を選びます。
内部進学率が極めて高いことは、保護者にとって「中学受験のない安心感」を意味し、小学校の6年間を、習い事や芸術活動、読書など、受験勉強以外の体験に集中して取り組める大きな利点となります。
一方で、光塩女子学院の教育を通して自立心と高い学力を身につけた一部の児童は、外部の難関中学校や共学の学校を志すケースもあります。
いずれの進路を選ぶにしても、内部進学という揺るぎないルートが確保されていることが、光塩女子学院初等科の大きな強みと言えるでしょう。
【コラム】初等科生が外部へ進学する理由
光塩女子学院初等科生が、初等科からの盤石な内部進学ルートがあるにも関わらず、高校卒業後に生徒が外部の難関大学へ挑戦する背景には、光塩女子学院の教育の成果があります。
光塩の教育は、「信念徹底」「自律」といった価値観を重んじ、知識だけでなく、自ら考え、行動し、社会に貢献する目的意識を育てます。
初等科から続く一貫教育の中で、お嬢さまたちは自分の夢や適性を深く見つめ、内部進学という安心な道に留まらず、難関大学や専門性の高い分野を志して自らの進路を切り開く力を得るのです。
つまり、外部大学への高い進学実績は、光塩女子学院の教育が、生徒に「自立した選択をする能力」を与えていることの証といえるでしょう。
【光塩女子学院高等科】卒業生の大学進学実績と外部進学の背景
光塩女子学院中等科から高等科への内部進学は安定しており、ほとんどの生徒がそのまま高等科へ進みます。その後、高等科を卒業した生徒たちは、国内トップレベルの難関大学や医学部など、多様な進路へ進んでいます。
光塩女子学院高等学校の主な大学合格実績(抜粋)
光塩女子学院は、系列の大学を持たない「進学校」としての側面を強く持ちます。生徒たちは高校の間に培った確かな学力をもとに、自己の目標達成に向けて外部大学へ挑戦します。
| 国/私立 | 学校名(人数) |
| 国立 | 千葉大1、東京外国語大1、東京海洋大3、東京科学大1、東京都立大1、富山大1、奈良女子大1、一橋大1、北海道大2、川崎市立看護大1 |
| 私立 | 早稲田大18、慶應義塾大8、上智大16、青山学院大7、学習院大3、北里大8、杏林大3、国際医療福祉大1、国際基督教大2、芝浦工大2、順天堂大1、昭和医大6、昭和女子大4、白百合女子大6、成蹊大10、成城大3、聖心女子大8、聖マリアンナ医科大3、中央大10、津田塾大11、東京医科大5、東京歯科大2、東京慈恵会医大1、東京女子医科大3、東京女子大7、東京農業大5、東京理科大3、東京薬科大3、獨協医科大1、東邦大1、東洋大4、日本医科大3、日本歯科大3、日本獣医生命科学大4、日本女子大9、日本大14、法政大12、武蔵野大8、明治学院大6、明治大18、明治薬科大4、立教大20、立命館アジア太平洋大4、立命館大1 他 |
※2025年3月合格実績 ※過年度卒業生(浪人生など)を含む
まとめ:入学の先に広がる「光塩女子学院初等科での学びと進路」
光塩女子学院初等科への入学は、お嬢さまの未来にとって大きな一歩となることは間違いありません。
しかし、本当に大切なのはその先です。光塩女子学院の一貫教育の中で、お嬢さまが「光と塩」の精神をどのように体得し、どのような能力を身につけ、そして最終的にどのように社会へと貢献していくのかという道筋を長期的に見据えることが求められます。
幼稚園から高等学校まで続く確かな進路の安心感と、高校卒業後に難関大学へと羽ばたける幅広い可能性。光塩女子学院初等科での学びは、お嬢さまにとって自立心や高い教養を育み、未来を切り開く力を与えてくれるでしょう。
入学だけをゴールとせず、その後に広がる学びと成長のプロセスをしっかりと見据えることが、光塩女子学院初等科を志す最大の意義といえるのです。
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