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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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聖心女子学院初等科

【聖心女子学院初等科】ランドセル・制服の秘密をプロが徹底解説!

【聖心女子学院初等科】ランドセル・制服の秘密をプロが徹底解説!

うみ塾長
うみ塾長

聖心女子学院初等科は、キリスト教の精神を大切にしながら、品格と知性を育む教育を実践している女子小学校です。創立以来、国内外の名門として高い評価を受けており、長年にわたり多くのご家庭から支持を集めています。

 

そんな聖心女子学院初等科では、その大変珍しく貴重な制服デザインも、たびたび話題にのぼります。今回は、聖心女子学院初等科の気になる制服のデザインと、その魅力に迫っていきます!

【聖心女子学院初等科】制服に込められた想いとこだわり

聖心女子学院初等科の制服は、昭和35年(1960年)に制定されて以来、現在に至るまで大きな変更なく受け継がれています。長い歴史をもちながらも、どこか懐かしく、そして今なお古風なモダンさを感じさせるそのデザインは、聖心ならではの気品と静かな美しさをまとっています。

 

特徴的なのは、初等科だけでなく、中等科・高等科においてもほぼ同じデザインが採用されている点です。つまり、小学校から高校までの12年間を通じて、一貫して同じ制服で過ごすことになります。

 

このようなスタイルは全国的にも非常に珍しく、聖心女子学院の教育理念と伝統の象徴として、大切に守り継がれているのです。

 

【聖心女子学院初等科】制服デザイン

では、聖心女子学院初等科の制服は実際にどのようなデザインなのでしょうか。ここでは、その特徴を詳しくご紹介していきます。

 

【聖心女子学院初等科】制服デザイン 冬服

聖心女子学院初等科の冬服は、一目で伝統と気品を感じさせる、非常に個性的なデザインです。

 

上着には、濃いグリーンとグレーが織り交ざった細かなチェック柄のジャケットを着用します。この生地は深みのある落ち着いた色合いで、格式ある印象を与えてくれます。襟やポケットの縁取り、ボタン部分には紺色が配され、全体のトーンに引き締まったアクセントを添えています。

 

ジャケットの下には、白いワイシャツを合わせ、胸元には校章を模したシルバーのブローチを着けます。このブローチは聖心の象徴ともいえる存在であり、小さなお嬢さま方の制服姿に、誇りと品位を添えるポイントになっています。

 

足元には、ジャケットと色調を合わせた独特なグレーとグリーンの中間色のハイソックスを履き、黒の革靴で全体を上品にまとめます。

 

さらに、制帽も季節に応じて用意されており、冬のデザインとしては濃緑のフェルト素材にネイビーのリボンがあしらわれた上品な帽子が用いられます。

 

【聖心女子学院初等科】制服デザイン 合服

季節の変わり目にあたる春や秋には、冬服から夏服へ、またその逆へと徐々に移行する期間があります。その間、聖心女子学院初等科では「合服(あいふく)」と呼ばれる中間スタイルの制服を着用します。

 

合服では、冬服のチェック柄ジャケットを脱ぎ、代わりにスカートと同じ色合いのベストを羽織ります。ベストは深みのあるグリーン系で、全体の雰囲気を崩すことなく、軽やかな印象を加えてくれます。

 

胸元には、冬服と同様に校章をかたどったシルバーのブローチを着けることで、制服全体に統一感と格式が保たれます。

 

足元にはグリーン系のソックスを合わせ、落ち着いた印象をキープ。こうした細やかな調整によって、季節の移ろいを感じながらも、常に聖心らしい気品を保てるよう工夫されています。

 

【聖心女子学院初等科】制服デザイン 盛夏服

本格的な夏の到来とともに、聖心女子学院初等科の制服は、涼やかで清楚な「盛夏服(せいかふく)」へと切り替わります。

 

夏服は、ライトブルーを基調としたコットン地のワンピーススタイル。上半身には細いストライプ模様、スカート部分は無地と、上下で異なるデザインが組み合わされており、シンプルでありながらさりげない遊び心が感じられます。柔らかな色合いと軽やかな素材感が、暑い季節にも爽やかな印象を与えてくれるデザインです。

 

足元には短めの白いソックスを合わせ、清潔感を演出。胸元には通年を通じて共通の、校章をかたどったシルバーのブローチが輝き、夏服でも聖心らしい格式と統一感を保っています。

さらに、夏の制帽は通気性のよいコットン素材で作られた白い帽子に変わります。軽やかな見た目と実用性を兼ね備えたデザインで、お嬢さま方の通学時の装いに季節感を添えています。

 

【聖心女子学院初等科】ランドセル、サブバッグ、コート

制服だけでなく、登下校時に使用するアイテムにも、聖心女子学院初等科ならではのこだわりが感じられます。

まずランドセルは、光沢を抑えた黒の革製。シンプルながら重厚感があり、華美な装飾を一切排したその佇まいは、まさに“育ちのよさ”を物語っています。流行に左右されないクラシカルなデザインで、6年間を通じて丁寧に使い込まれていきます。

 

サブバッグは、ネイビーのナイロン素材で作られた肩掛けタイプ。軽量で丈夫なつくりのため、通学や校外学習の際にも安心して使用できます。バッグの正面には、聖心の校章がプリントされており、制服と自然に調和する上品な仕上がりです。

 

また、冬の寒い時期には、指定の濃紺のオーバーコートを着用します。制服の上から羽織っても美しいシルエットを保てるように設計されており、防寒性とエレガントさを両立したデザインとなっています。

 

こうした通学アイテムひとつひとつにも、聖心女子学院初等科の品格と実用性を大切にする姿勢が息づいています。

 

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【聖心女子学院初等科】校章に込められた意味と想い

聖心女子学院初等科の制服や持ち物にあしらわれている校章には、深い意味と想いが込められています。

 

校章の外周を飾るのは、純白の百合の花。百合は古くから清らかさの象徴とされており、どのような状況の中にあっても、神から授かった清純さを守り育てていくという願いが込められています。これは、困難や誘惑に直面しても、自分らしく誠実に歩んでいけるような芯の強さを育ててほしいという、学校の想いの表れでもあります。

 

また、百合の花の上部には「聖体」がかたどられており、これは神の愛によって育まれ、互いに支え合いながら豊かな共同体を築いていくことの大切さを示しています。

 

校章の中央には「東京聖心」を意味する頭文字があしらわれており、聖心女子学院という一貫教育の流れの中で、お嬢さまたちが品位と信仰を胸に成長していく姿が象徴的に表されています。

 

制服やサブバッグなどにさりげなく輝くこの校章は、まさに聖心で学ぶ誇りと精神を示す大切なシンボルなのです。

 

【聖心女子学院初等科】制服デザインが高等部まで12年間ほぼ同じ理由

聖心女子学院では、創立当初から培われてきた伝統を大切にしており、制服はその精神を象徴する存在のひとつとされています。初等科から高等科まで、ほぼ同じデザインの制服を12年間にわたり着用するというスタイルは、日本でも非常に珍しい取り組みです。

 

この変わらぬ制服には、学院に息づく歴史や価値観を、日々の生活の中で自然に感じ取ってもらいたいという思いが込められています。幼い頃から同じ制服を身にまとうことで、生徒たちは自らが聖心の一員であるという意識を深めていきます。

 

また、制服のシンプルで控えめなデザインは、聖心の教育理念である「知性と品性を兼ね備えた女性の育成」という目標とも深く結びついています。流行に流されることのない清楚なスタイルは、外見だけでなく内面の美しさや精神性を大切にするという教育方針を体現しているのです。

 

時代が移り変わってもなお変わらない制服は、生徒たちにとって安心感や誇りの源でもあります。卒業後もその姿は記憶に残り続け、聖心女子学院で学んだ日々を象徴する大切な存在となっていきます。

 

まとめ:聖心女子学院初等科の制服は、クラシカルで伝統を守る歴史あるものだった

聖心女子学院初等科の制服には、ただの衣服以上の意味が込められています。清らかさや誇り、そして長年受け継がれてきた教育理念が、細部にまで息づいているのです。

 

その制服に袖を通すということは、聖心の一員としての自覚と品格を身につけていく第一歩でもあります。


ぜひ、あのクラシカルで美しい制服を着たお嬢さまの姿を思い描きながら、受験準備の時間を前向きに、そして少しでも楽しく過ごしていただけたらと思います。

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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