幼稚園受験を検討しているご家庭から、毎年必ずと言ってよいほど寄せられるのが「トイレトレーニング」に関する不安です。
「まだオムツが外れていないと不利になりますか?」
「トイレトレーニングが終わっていないと不合格になりますか?」
育児書やネット記事では「焦らなくて大丈夫」「成長に合わせて」と書かれていることも多いですが、受験を控えているご家庭にとっては、そう簡単に割り切れないのが本音でしょう。
本記事では、幼稚園受験におけるトイレトレーニングの位置づけ、園ごとの考え方の違い、そしてご家庭で進められる具体的な5ステップについて詳しく解説します。
幼稚園受験とトイレトレーニングの関係
結論から言えば、「トイレトレーニングが未完了=即不合格」というわけではありません。
ただし、これは園によって考え方が大きく異なるという点が非常に重要です。
トイレトレーニング完了を入園条件としている園もある
例えば、港区にある若葉会幼稚園では、募集要項に「トイレットトレーニングは必ずお済ませください」と明記されています。
若葉会幼稚園は3年保育のみのため、受験年齢は2〜3歳。この年齢で“自分で排泄できる状態”が求められるため、特に早生まれのお子さまにとっては大きなハードルになります。
このように、「入園前にオムツが外れていること」を条件としている園は実際に存在します。
完了を条件にしていない園もある
一方、同じ港区にある愛育幼稚園では、「特別な準備は不要」「ありのままのお子さまを見る」という方針が示されており、トイレトレーニングの完了は出願条件に含まれていません。
このように、同じ“御三家幼稚園”と呼ばれる園であっても、トイレトレーニングへの考え方は異なります。
また、ホームページに明記されていない場合でも、説明会や募集要項で触れられるケースもあります。不明点があれば、直接園に確認するのも一つの方法です。
インターナショナルスクールでは必須になることも
私立幼稚園だけでなく、インターナショナルスクールでは「トイレトレーニング完了」が明確な入園条件になっていることも珍しくありません。
そのため、志望園の方針は必ず事前に把握しておく必要があります。
トイレトレーニング未完了でも受験はできる?
トイレトレーニングが済んでいなくても受験できる園は多くあります。
ただし、考査中に失敗してしまった場合、評価が下がる可能性は否定できません。
また、願書にトイレトレーニングの状況を記入する欄が設けられている園もありますし、面接で質問されることもあります。
その際は現状を正直に伝えた上で、
・家庭でどのように取り組んでいるか
・いつ頃の完了を目指しているか
・お子さまの様子や努力
といった点まで具体的に伝えられると、家庭の姿勢が評価されやすくなります。
トイレトレーニングの進め方|5つのステップ
ここからは、ご家庭で実践できるトイレトレーニングの基本的な流れを5段階で整理します。
第1ステップ:排泄する感覚を知る
トイレトレーニングを始める前提として、
・自分で歩ける
・簡単な意思表示ができる
・排尿間隔が2時間以上あく
といった発達段階が整っていることが大切です。
この段階では、「出たね」「すっきりしたね」と声をかけながら、排泄と感覚を結びつけていきます。
第2ステップ:トイレという場所に慣れる
トイレを「安心できる場所」と感じられるようにすることが目的です。
絵本を読む
動画を見る
大人が見本を見せる
オムツの中身をトイレに流して見せる
といった工夫を通して、「排泄はトイレでするもの」という理解を深めていきます。
補助便座やおまるに触れさせたり、トイレを好きなキャラクターで飾ったりするのも効果的です。
第3ステップ:実際に座ってみる
興味が出てきたら、補助便座やおまるに座る練習を始めます。
この段階では、排泄できなくても問題ありません。
「座れたね」「入れたね」と肯定的に声をかけ、トイレに行くこと自体を楽しい経験にしていきましょう。
おまると補助便座にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、可能であれば補助便座の方が最終ゴールまでのステップが短くなります。
第4ステップ:トレーニングパンツに移行
トイレでの成功が増えてきたら、昼間からトレーニングパンツを使い始めます。
濡れた感覚を経験することで、
「出そう」
「気持ち悪い」
という感覚がつながり、「トイレに行きたい」という意識が育っていきます。
失敗が続いても叱らず、遊びに夢中な時はさりげなく声かけをしてあげましょう。
第5ステップ:安定期〜完了へ
成功率が高まり、タイミングが安定してきたら完了は目前です。
ただし、外出先や環境の変化で一時的に失敗が増えることはよくあります。後退と捉えず、「適応の途中」と考えることが大切です。
シールなどのご褒美を使ったり、トイレの飾り付けを変えたりしながら、意欲を保っていきましょう。
まとめ|幼稚園受験を見据えたトイレトレーニングの考え方
トイレトレーニングに対する考え方は園ごとに異なります。
まずは志望園の方針を確認した上で、必要であれば早めに取り組むことが重要です。
特に「オムツが外れていること」が条件になっている園を受験する場合は、「そのうち外れる」では間に合いません。逆算して計画的に進める必要があります。
今回ご紹介した
・排泄感覚
・トイレへの慣れ
・着座
・トレーニングパンツ
・安定化
という5ステップを意識することで、無理なく進めやすくなります。
なお、トイレトレーニングは単なる生活習慣ではなく、「自立」「情緒の安定」「親子関係」も深く関係します。受験直前期は特に、ご家庭だけで抱え込まず、専門的な視点を取り入れることで短期間で大きく前進するケースも少なくありません。
トイレトレーニングはもちろん、願書・面接・家庭対策まで含めて整えたい場合は、早めの準備がおすすめです。
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