国立幼稚園や私立幼稚園の入園考査では、遊びや音楽と並んで「体操」のテストが実施されることがあります。
「運動が苦手だと不利なのでは」「特別な練習が必要なのでは」と不安になる親御様も少なくありません。
しかし実際の幼稚園受験における体操テストは、逆上がりや跳び箱のような高度な運動能力を競うものではありません。見られているのは、もっと基本的な発達や生活態度です。
本記事では、体操テストが出題される幼稚園の例から、評価のポイント、そしてご家庭で無理なく取り組める対策までを詳しく解説します。
体操のテストが出題される幼稚園と内容の一例
東京都内の人気園を中心に、多くの幼稚園で体操課題が取り入れられています。
白百合学園幼稚園では、片足立ち、模倣体操、鉄棒、ケンケンパ、スキップ、動物歩きなどが出題されています。教育番組の体操を真似する課題が出た年もありました。
雙葉小学校附属幼稚園では、動物歩きや動物の模倣、平均台、トンネルくぐり、鉄棒といった運動課題が実施されています。
暁星幼稚園では、片足立ち、ジャンプ、ケンケン、ハイハイ歩き、乗り物の模倣、平均台など、全身を使う内容が中心です。
川村幼稚園では平均台や跳び箱ジャンプ、動物歩きなどが見られたことがあります。
日本女子大学附属豊明幼稚園では、笛の合図で走ったり止まったりする課題や、線の上を走る、台の上からジャンプするといった指示行動型の運動が行われました。
そのほか、学習院幼稚園、東洋英和幼稚園、成城幼稚園、玉川学園幼稚部、星美学園幼稚園、日出学園幼稚園、田園調布雙葉小学校附属幼稚園、カリタス幼稚園など、多くの園で模倣体操や平均台、ジャンプ系の課題が出題されています。
園によっては集団テストとして行われる場合もあれば、個別形式の場合もあります。受験予定園の過去傾向を事前に確認しておくことが重要です。
幼稚園受験の体操テストで評価される5つのポイント
体操のテストは、単なる運動能力測定ではありません。主に次のような点が見られています。
先生の指示を理解し、行動できるか
幼稚園生活では、先生の話を聞き、指示通りに動く場面が日常的にあります。
どれだけ運動が得意でも、説明の途中で動いてしまったり、自分勝手な行動を取ったりすると評価は下がります。
最後まで話を聞き、言われた通りに行動できるかは非常に重要です。
年齢相応の身体能力が身についているか
3歳前後の幼児に高度な運動能力は求められていません。ただし、極端にバランスが悪い、模倣がまったくできないといった場合、発達面での不安を持たれる可能性があります。
体操テストは、健全な身体発達ができているかを確認する意味合いも持っています。
運動に親しむ態度があるか
得意・不得意に関係なく、体を動かすことに前向きに取り組める姿勢が大切です。
幼稚園では日常的に運動遊びや行事があります。「やりたくないからやらない」という態度では集団生活が難しくなります。
楽しもうとする気持ちが見られるかがポイントです。
ルールを守れるか
順番を守る、決まりを理解する、周囲に配慮して動くなど、社会性も同時に見られています。
体操中に周囲を見て安全に配慮できる様子があると、より好印象です。
情緒が安定しているか
得意だからといってはしゃぎすぎたり、苦手だからと泣き崩れてしまったりすると評価は下がります。
楽しく参加しつつも、落ち着いて行動できるかが重要になります。
ご家庭でもできる体操対策
幼稚園受験の体操対策は、必ずしも専門の体操教室に通わなければならないわけではありません。日常生活の中で十分に取り組めます。
基本動作をたくさん経験させる
歩く、走る、跳ぶ、止まる、しゃがむ、回る、転がる、片足立ち、ケンケンといった基本動作を、遊びの中で繰り返し体験させてあげましょう。
公園でだるまさんが転んだをする、階段からジャンプしてみる、動物ごっこをするなど、特別な道具がなくても十分です。
上手にできなくても「楽しい」を優先する
真面目な親御様ほど、つい細かく指示を出してしまいがちですが、注意ばかりでは子どもの意欲が下がってしまいます。
多少うまくできなくても責めず、一緒に楽しむ姿勢を大切にしてください。体のコントロールは試行錯誤の積み重ねで育っていきます。
「聞いてから動く」習慣をつける
体操が得意でも、待てない・話を最後まで聞けないと評価は伸びません。
順番遊び、かくれんぼ、旗揚げゲーム、カルタなど、指示を聞いてから動く遊びを日常に取り入れてみましょう。
生活の中でも「いただきますを待つ」「並ぶ」「お手伝いを指示通り行う」など、小さな積み重ねが大切です。
雰囲気に慣れておく
本番の緊張感で普段できることができなくなるお子さまも少なくありません。
プレスクール、幼児教室、児童館イベントなどを活用し、集団の中で体を動かす経験を増やしておくと安心です。
体操テストは「態度」と「発達」を見る試験
幼稚園受験の体操テストで重視されるのは、運動能力の高さではありません。
・先生の指示を聞けるか
・集団の中で行動できるか
・年齢相応に発達しているか
・前向きに活動できるか
こうした“幼稚園生活を送れる力”が総合的に評価されています。
まとめ
幼稚園受験の体操テストは、多くの園で実施されており、模倣体操や平均台、ジャンプなど身近な運動が中心です。
評価のポイントは、指示行動、身体発達、運動への姿勢、ルール理解、情緒の安定です。
ご家庭では、基本動作の経験、楽しむ気持ちの育成、指示を聞く練習、集団経験を意識することで十分な対策が可能です。
体操が苦手でも、正しい関わり方を続ければ必ず成長していきます。
「うちの子は運動が…」と不安になる前に、まずは日常の遊び方と声かけを見直してみてください。
なお、体操だけでなく、願書作成や面接、家庭での関わり方まで含めて総合的に整えたい場合は、専門家の視点を取り入れることで対策の精度が大きく変わります。
家庭学習の進め方やお子さまの特性に合わせた個別アドバイスが必要な方は、オーダーメイド願書作成や面接レッスンなども活用しながら、早めに準備を進めていくことをおすすめします。
-2.png)








