【幼稚幼稚園受験では、「補欠合格」や「繰り上げ合格」という制度を導入している園があります。
「補欠合格と言われたけれど、望みはあるのだろうか」
「このまま待っていて不合格だったらどうしよう」
と、不安な気持ちを抱えている親御様も多いのではないでしょうか。
連絡が来る時期も分からず、実際に繰り上げ合格になるかどうかも分からない状況は、精神的にもとても辛いものです。
そこで本記事では、幼稚園受験における補欠合格の意味や可能性、そして補欠合格となった場合に親御様が取るべき行動について解説します。
幼稚園受験における「補欠合格」とは
まずは、補欠合格の意味を正しく理解しておくことが大切です。
補欠合格を出している幼稚園は、主に受験競争が激しく倍率の高い地域に多く見られます。一方、幼稚園受験があまり盛んでない地域では、補欠合格制度そのものを設けていない園もあります。
受験が盛んな地域では、複数の幼稚園を併願するのが一般的で、1人のお子さまが複数園に合格することも珍しくありません。その結果、第一志望の園に入園し、他園の合格を辞退するケースが発生します。
この「辞退者が出ること」を見越して、幼稚園側があらかじめ設けているのが補欠枠です。
補欠合格は繰り上げ合格になる可能性がある?
結論から言うと、補欠合格が繰り上げ合格になる可能性は十分にあります。
繰り上げ合格が発生する主な理由としては、
・第一志望園への入園を理由とした辞退
・転勤や転居など家庭の事情
・兄姉の進路変更による辞退
などが挙げられます。
幼稚園側も、過去数年の辞退者数をもとに補欠合格者数を決めています。例えば、例年最大5名程度の辞退者が出ている園であれば、8〜10名程度の補欠合格者を出していることが一般的です。
ただし、注意点もあります。
補欠順位が明示されている場合でも、「補欠1番=必ず合格」ではありません。辞退者が出なければ、補欠順位に関係なく繰り上げ合格が出ない可能性もあります。
そのため、「可能性はあるが確約ではない」という前提で、冷静に次の行動を考えることが重要です。
補欠合格の連絡が来やすい時期
補欠合格の連絡が入りやすい時期は、大きく分けて2つあります。
入園手続き前
多くの幼稚園では、結果発表から数日〜2週間程度で入園手続きを行います。
このタイミングで辞退が出やすい理由は、入園料や設備費など高額な納付金が発生するためです。
第一志望ではない園に対して、数十万円を納付することをためらい、手続き前に辞退するご家庭が一定数存在します。
他園の結果が出揃う時期
東京都内の有名幼稚園では、結果発表や手続きが11月中旬〜下旬に集中します。
第一志望園の結果を待つために一時的に手続きをしていたご家庭が、結果確定後に辞退するケースも多く、この時期も繰り上げ合格が出やすくなります。
一般的には、11月中に連絡がなければ、繰り上げの可能性は徐々に低くなると考えておくとよいでしょう。
繰り上げ合格にならなかった場合の選択肢
補欠合格の場合は、万が一に備えて次の選択肢を考えておくことも大切です。
・併願幼稚園への入園
・二次募集を行う私立幼稚園を探す
・公立幼稚園や認定こども園への入園
・満4歳からの2年保育幼稚園を目指す
・インターナショナルプリスクールへの入園
どの選択肢が最適かは、お子さまの特性やご家庭の教育方針によって異なります。
「どこに入るか」だけでなく、「その後どのように育てていくか」という視点で考えることが重要です。
補欠合格後に必ず注意してほしいこと
最後に、補欠合格となった場合に注意していただきたい点をお伝えします。
1つ目は、幼稚園からの電話に必ず出られるようにしておくことです。
知らない番号でも出られるようにし、留守番電話の設定もしておきましょう。
2つ目は、頻繁に幼稚園へ問い合わせたり、繰り上げをお願いしたりしないことです。
これは印象を悪くするだけで、結果には一切影響しません。
3つ目は、不安な気持ちをお子さまに見せないことです。
親の不安は、想像以上に子どもに伝わります。冷静に、落ち着いた態度を心がけましょう。
まとめ|補欠合格は「次の行動」が大切
幼稚園受験において、補欠合格が繰り上げ合格になる可能性は十分にあります。
一方で、補欠1番であっても合格が保証されているわけではありません。
大切なのは、
・可能性を信じつつ冷静に待つこと
・同時に次の選択肢を準備しておくこと
この2つのバランスです。
私は、願書作成サポート・面接レッスン・家庭対策サポートなど、幼稚園受験に特化した支援を行っています。
「次こそは補欠ではなく合格を目指したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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