幼稚園受験は情報がクローズドになっていることが多く、
試験内容や評価基準、実際にどのような課題が出されているのかが分かりにくいという声を多く聞きます。
募集要項を見ても、
「自由遊び」「親子遊び」「行動観察」「運動テスト」
といった表現が並ぶだけで、
「具体的に何をするの?」と不安に感じるご家庭も少なくありません。
本記事では、受験者からの聞き取りや指導現場での情報をもとに、
**私立幼稚園・国立幼稚園で頻出している過去問(課題)**について、内容と評価のポイントを整理して解説します。
※園ごとに出題内容は異なります。あくまで一般的な傾向としてご覧ください。
幼稚園受験で頻出の過去問一覧
積み木遊び
白百合学園幼稚園、雙葉小学校附属幼稚園、成城幼稚園、学習院幼稚園、暁星幼稚園、
東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎、カリタス幼稚園などで多く出題されています。
自由遊びの一環として行われることが多く、
積み木で「何を作るか」よりも、次の点が見られています。
・積み木を丁寧に扱えているか
・創造的に遊ぼうとする姿勢があるか
・うまくいかない時に諦めず取り組めるか
・手先を使った巧緻性が育っているか
・他児と関わる場面での協調性(集団の場合)
おままごと
雙葉小学校附属幼稚園、東洋英和幼稚園、日本女子大学附属豊明幼稚園、
成城幼稚園、光塩幼稚園、青山学院幼稚園などで出題されています。
評価されるのは以下のような点です。
・ごっこ遊びが成立しているか
・言葉を使ってやり取りできているか
・道具を大切に扱えているか
・遊びの後に片付けができるか
家庭での生活習慣や関わり方が反映されやすい課題です。
運動(指示行動・模倣行動)
白百合学園幼稚園、日本女子大学附属豊明幼稚園、成城幼稚園、
晃華学園マリアの園幼稚園、玉川学園幼稚部などで実施されています。
運動能力そのものよりも、次の点が重視されます。
・指示を聞いて正しく行動できるか
・年齢相応の身体発達が見られるか
・失敗しても情緒が安定しているか
・意欲的に課題へ取り組めているか
歌・リトミック
白百合学園幼稚園、雙葉小学校附属幼稚園、暁星幼稚園、光塩幼稚園などで出題されています。
・音やリズムに合わせて動けるか
・集団で活動できる協調性があるか
・指示理解ができているか
・主体的に表現しようとする姿勢があるか
知らない歌や活動でも、落ち着いて参加できることが重要です。
ボール遊び
青山学院幼稚園、暁星幼稚園、白百合学園幼稚園、
雙葉小学校附属幼稚園、東洋英和幼稚園などで出題されています。
評価の中心は以下です。
・目と手の協応性
・ルール理解と社会性
・集中力と安全意識
・チャレンジする姿勢
読み聞かせ
学習院幼稚園、暁星幼稚園、白百合学園幼稚園、青山学院幼稚園などで実施されています。
・集団の中で静かに話を聞けるか
・立ち歩きなどの衝動行動がないか
・姿勢や態度が安定しているか
5〜10分程度、集中して聞く力が求められます。
パズル
雙葉小学校附属幼稚園、日本女子大学附属豊明幼稚園、
森村学園幼稚園などで出題されています。
・図形や形を認識する力
・空間把握力
・試行錯誤する姿勢
・集中力と粘り強さ
知能面だけでなく、取り組む態度も評価対象です。
お絵かき
日本女子大学附属豊明幼稚園、雙葉小学校附属幼稚園、
東洋英和幼稚園、玉川学園幼稚部などで出題されています。
評価されるのは以下の点です。
・落ち着いて描けているか
・道具を丁寧に扱えているか
・最後まで仕上げようとしているか
・活動を楽しめているか
まとめ|過去問対策で大切な視点
幼稚園受験の過去問は、
「できた・できない」だけを評価するものではありません。
・取り組む姿勢
・集中力
・情緒の安定
・社会性
・楽しそうに活動する様子
こうした総合的な発達が見られています。
まずは家庭で、
親子で楽しく取り組むことから始めてみてください。
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