
幼稚園受験では、知能考査や運動考査、指示行動など、園ごとにさまざまな工夫を凝らした入園テストが行われます。その中でも、保護者の方からご質問をいただくことが多いのが「造形問題」です。
・お絵描きはどの程度できればよいのか
・粘土ではどんな作品を作るべきなのか
・手先が不器用な場合はどう対策すればよいのか
このようなお悩みに対して、本記事では幼稚園受験で出題される造形問題の内容・評価のポイント・家庭での対策を整理して解説します。
幼稚園受験で出題される主な造形問題
造形問題には、特定の作品を作る力だけでなく、取り組み方や生活習慣も含めた総合的な力が求められます。代表的な出題内容は次の5つです。
積み木・ブロック
造形問題の中でも、特に出題頻度が高いのが積み木・ブロックです。
・先生と同じ形を作る
・指定された条件(形・数・テーマ)で作る
・自由遊びの一環として積み木で遊ぶ
など、出題方法はさまざまです。
積み木の素材や大きさも園によって異なるため、家庭用の小さな積み木だけでなく、大きめのブロックにも慣れておくと安心です。
折り紙
折り紙は、三角折り・四角折りなどの基本的な折り方ができているかが見られます。
・先生の動きを見て真似して折る
・親子で一緒に折る
・自由制作として取り組む
折るだけでなく、
・絵を描く
・画用紙に貼って作品にする
といった工程が組み合わされることもあります。
お絵描き
お絵描きは、完成度よりも年齢相応の表現ができているかが重視されます。
・テーマを指定して描く
・好きな絵を描く
・親子で1枚の画用紙に描く
クレヨンやクレパスの扱い方、描いているときの姿勢や集中力も含めて見られています。
はさみ・のりを使った活動
はさみやのりを使う課題では、基本的な扱い方ができているかが重要です。
・直線切り、波線切り、ジグザグ切り
・切った折り紙を画用紙に貼る
のりについても、
・スティックのり
・チューブのり
・ツボのり
など、種類に慣れておくと安心です。
粘土
粘土では、自由制作やテーマ制作が出題されます。
・指定されたものを作る
・自由に作品を作る
・型抜きや粘土板を使う
作品そのものだけでなく、道具の使い方や後片付けまで含めて評価対象となります。
造形問題で評価されるポイント
造形問題では、「上手に作れるか」以上に、次のような点が見られています。
指示理解
・先生の話を最後まで聞ける
・言葉の意味を理解して行動できる
といった力が重要です。
生活習慣
・道具を乱暴に扱わない
・使ったものをきちんと片付ける
・汚れた手を拭く、ゴミを所定の場所に捨てる
など、日常生活で身につけている習慣がそのまま表れます。
集中力・忍耐力
・途中で投げ出さない
・うまくいかなくても最後まで取り組む
姿勢は、高く評価されます。
常識力
テーマ制作では、その題材を知っているかどうかが重要になります。
身近な行事や人、物についての経験が、作品の内容に直結します。
巧緻性
手や指を使う力は、年齢相応であることが大切です。
突出した器用さは必要ありませんが、基本的な動作が無理なくできる状態を目指しましょう。
空間認識・構成力
・積み木の向きを理解して再現する
・平面ではなく立体的に構成する
といった力も、特に積み木や粘土で見られます。
造形問題の家庭での対策
造形問題の対策で大切なのは、作品の完成度だけを追い求めないことです。その上で、次の3点を意識しましょう。
経験を積ませる
受験予定の園で出題されやすい内容に、あらかじめ慣れておくことが大切です。
・積み木
・折り紙
・お絵描き
・はさみやのり
など、実際に触れて経験することが最大の対策になります。
巧緻性のトレーニング
お子さまの発達段階を正しく見極め、無理のないところから始めましょう。
・シール貼り
・ひも通し
・洗濯ばさみ遊び
など、基礎的な動作から積み重ねることが重要です。
口出ししすぎない
造形問題でよくある失敗が、保護者の口出しが多すぎることです。
・結果よりも過程を認める
・「最後まで頑張ったね」「お話をよく聞けていたね」と声をかける
ことで、自主性と自信が育ちます。
まとめ
幼稚園受験で出題される造形問題には、
・積み木・ブロック
・折り紙
・お絵描き
・はさみやのり
・粘土
の5つがあります。
評価されるポイントは、
・指示理解
・生活習慣
・集中力と忍耐力
・常識力
・巧緻性
・空間認識や構成力
です。
造形問題は、作品の上手さだけでなく、取り組む姿勢や日常の積み重ねがそのまま評価につながります。日々の生活や遊びを大切にしながら、無理のない形で対策を進めていきましょう。
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