幼稚園受験では、ペーパー試験だけでなく、
自由遊び・親子遊び・行動観察など、遊びを通して子どもの力を見る試験が多く実施されます。
そのため家庭学習においても、
机に向かう勉強だけでなく、
遊びの中で力を育てる教材選びが重要になります。
本記事では、
幼稚園受験の家庭学習支援の現場で実際に活用されている
ボードゲーム・カードゲームを中心に、
受験対策としておすすめできる教材を紹介します。
幼稚園受験対策にボードゲーム・カードゲームがおすすめな理由
遊びながら受験で求められる力を育てられる
ボードゲームやカードゲームには、
幼稚園受験で重視される力を自然に伸ばせる要素が多く含まれています。
- ルールを守る
- 順番を待つ
- 勝ち負けを受け入れる
- 最後まで取り組む
これらの社会性・情緒面の力は、
行動観察や自由遊びの場面で特に見られます。
個別テスト対策にもつながる
園によっては、個別テストで以下のような課題が出されることがあります。
- 色や形を選ぶ
- 数を数える
- 絵を記憶する
- パズルを完成させる
これらの課題は、
ボードゲームやカードゲームを通して
無理なく対策することが可能です。
幼稚園受験対策におすすめのボードゲーム・カードゲーム
① カラーメモリーチェス
色と位置を記憶するシンプルなメモリーゲームです。
サイコロで出た色のコマを取るため、記憶力に加え、
コマをつまむ動作による巧緻性の向上も期待できます。
② イチゴリラ
神経衰弱に近い形式のメモリーゲームです。
カードごとに枚数が異なり、数字を見て判断するため、
数の理解・注意力・認知力を同時に育てることができます。
③ 雲の上のユニコーン
すごろく形式のボードゲームで、
サイコロの目を数えながらコマを進めます。
すごろくの基本ルール理解や、
20程度までの数概念の定着に向いています。
④ 果樹園ゲーム
プレイヤー全員で協力する協力型ゲームです。
勝敗で揉めにくく、
順番・ルール・結果を受け入れる練習に適しています。
⑤ バランススティック
棒を倒さないように引き抜くバランスゲームです。
集中力・巧緻性・思考力を養いながら、
短時間で遊べる点も家庭学習向きです。
⑥ わたしはなあに?
質問を通して自分のカードを推理するゲームです。
質問力・推理力に加え、
質問に答える経験は面接対策の導入にもつながります。
⑦ 3つのヒントで学ぶ!れんそうカード
3つのヒントを最後まで聞き、正しいカードを選ぶゲームです。
聞く力・語彙力・注意力の強化に効果的です。
⑧ マッチングゲーム(Global Edu Toy)
マグネットペンでカラーボールを集めるゲームです。
手と目の協応運動を促し、
巧緻性と数・色の理解を同時に育てます。
⑨ カタミノ
指定された枠をブロックで埋めるパズルです。
形の認識力・空間把握力・試行錯誤する力を養います。
⑩ へいめんからりったいへ シルエットパズル
平面から立体へと発展する図形教材です。
図形感覚を段階的に広げる導入教材として適しています。
ボードゲーム・カードゲームを家庭学習で活かすポイント
年齢に合わせてルールを簡素化する
最初から正式ルールを求めず、
必要最低限のルールで始めることが大切です。
大人が見本を見せる
言葉よりも行動で示すことで、
模倣力と理解力が育ちます。
勝ち負けにこだわらない
結果よりも、
最後まで取り組めたことやルールを守れたことといった
過程を評価します。
短時間で区切る
集中力が続かない年齢では、
短時間で区切って取り組む方が効果的です。
片付けまで含めて一連の活動にする
準備や片付けも含めて、
受験で求められる生活力につながります。
まとめ|遊びは幼稚園受験対策になる
ボードゲームやカードゲームは、
- 社会性
- 情緒の安定
- 認知力
- 巧緻性
- 思考力
を同時に育てられる、
幼稚園受験に非常に相性の良い教材です。
机に向かう学習が難しい年齢だからこそ、
遊びを通して「できる力」を積み重ねることが、
結果的に受験対策につながります。
家庭の中で無理なく取り入れながら、
お子さまの成長を支えていきましょう。
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