青山学院幼稚園は、東京都渋谷区に位置するプロテスタント系の私立幼稚園です。幼稚園から大学・大学院までキリスト教の精神に基づいた一貫教育を行っており、幼稚園においても「キリスト教保育」を行っています。ただ、「キリスト教保育」と聞いても、「具体的にどのような保育・教育を行っているのかわからない」という親御様も多いのではないでしょうか。ということで本記事では、青山学院幼稚園の保育の特徴について解説していきます。
【青山学院幼稚園】保育理念・保育目標は？
青山学院幼稚園は、青山学院の教育方針に基づいた保育を行っています。そのため、まずは青山学院の教育について確認してみましょう。
| 建学の精神 | 青山学院の教育は、永久にキリスト教の信仰に基づいて、行わなければならない。 |
| 教育方針 | 青山学院の教育は キリスト教信仰にもとづく教育をめざし、神の前に真実に生き 真理を謙虚に追求し 愛と奉仕の精神をもって すべての人と社会とに対する責任を 進んで果たす人間の形成を目的とする。 |
| スクール・モットー | 地の塩、世の光 |
※「青山学院公式ホームページ」より引用
このような大きな教育方針のもと、青山学院幼稚園の保育理念・保育目標も定められています。青山学院幼稚園のホームページによると、保育理念・保育目標は次のように示されています。
| 保育理念 | 青山学院教育方針に基づき、豊かな自然の中でいろいろな人と共に生活することにより、 神様の恵みと守りを感じ、祈りと感謝と喜びの生活が実現出来る保育を目指す |
| 保育目標 | ・神様やまわりの人々に愛される体験の中で、祈りのうちに生活する。
・自然の恵みの中で生活し、神様の存在を身近に感じ、恵みとして与えられる環境を大切にする。 ・感謝と喜びのうちに生活し、まわりの人々に対する信頼感・思いやりの心をもつ。 ・意欲をもって生活し、よく聴く、よく観る、よく考える。 ・それぞれに与えられた力を十分に表し、お互いをかけがえのない存在として認め合う。 |
※「青山学院幼稚園公式ホームページ」より引用
【青山学院幼稚園】キリスト教保育とは？
青山学院のキリスト教教育は、「礼拝」「授業」「キリスト教活動」の3領域を中心に行われています。具体的にどのような保育をしているのかを解説していきます。
礼拝を通して心が成長する
青山学院幼稚園の保育の基盤になっているのは、神様への礼拝です。毎日の礼拝を始め、始業・終業、イースター、母の日、収穫感謝、クリスマスなど、様々な場面で礼拝を行っています。礼拝では、祈りを捧げることで心を落ち着かせたり、聖書のお話を通して善悪の判断や思いやりの心を育てたりすることができます。
また、キリスト教への入信を強制されることはありませんが、教会や教会学校への出席を勧められることになります。
キリスト教的精神を学べる
青山学院幼稚園では、日常の保育の中でも、協力・奉仕・分かち合いなど、キリスト教の精神に基づいた保育を大切にされていらっしゃいます。「困っている友だちに手を差し伸べる」「他者のために行動する」「自分とは違う価値観も受け入れる」など、日々の保育を通して、よりよい生き方やよりよい人間関係を築く力を育てることができます。幼い頃から「自分だけがよければいい」という考えではなく「誰かの役に立てることが幸せ」ということを学ぶことができるので、社会貢献に価値を見出すことができるようになることでしょう。
園行事を通じた学び
キリスト教活動に関する行事には、「イースター」「収穫感謝祭」「アドヴェント」「クリスマス」などがあります。また、「母の日」「こどもフェスタ」「ファミリーデー」「おじいさまおばあさまと一緒に過ごす会」など、家族や地域とつながる行事もあります。
これらの行事の中で、与えられた命に感謝したり、日頃お世話になっている人に感謝したりすることで、豊かな心を育むことができます。
このように、青山学院幼稚園の「キリスト教保育」は、礼拝や行事だけではなく、日常の保育でもキリスト教の精神に基づいて行われています。
【青山学院幼稚園】キリスト教保育以外の特徴は？
青山学院幼稚園には、キリスト教保育以外にも、魅力ある保育活動がたくさんあります。
遊びを中心とした保育
キリスト教系の幼稚園に対して「しつけが厳しい」というイメージを持っている方もいるようです。確かに、自由保育の幼稚園に比べたら、しつけをきちっとしていらっしゃると思います。しかし、青山学院幼稚園では、主体的に遊ぶ中で所々の能力を発達させたり、豊かな人格を形成していくことを望んでいらっしゃいます。そのため、普段の保育の中で、子どもたちは自分のしたいことを存分に楽しむことができるようになっています。
国際交流
青山学院幼稚園は、特定非営利活動団体チャイルド・ファンド・ジャパンを通して、フィリピンで生活するチャイルド（里子）への支援（献金）をしています。海外の里子へ献金をすることで、園児たちは奉仕や慈愛の精神を学ぶことができます。
また、絵本コーナーには世界の絵本があり、日常的に世界の文化に触れられる環境が整えられています。さらに、海外からお客様をお招きして交流することもあり、海外の人や文化に触れるよい機会となっています。
初等部との連携
一貫教育を行う青山学院では、幼稚園と初等部の連携を密に行っており、初等部の1・2年生と交流をする機会が設けられています。小学生と交流することで、身近にいるお兄さん・お姉さんをロールモデルとしてよりよい成長をするきっかけをつくることができます。
また、幼稚園の先生と初等部の先生が連携することは、小学校教育への円滑な接続を図ることができるというメリットになります。幼稚園の学びが小学校でも生かされますし、「小学校の先生に子どもの特性を理解してもらっている」というのは親御様にとっても安心ですね。
【青山学院幼稚園】キリスト教保育｜まとめ
青山学院幼稚園ではキリスト教の教えに基づいて教育・保育を行っていて、礼拝やキリスト教活動を通して、慈愛や奉仕の精神を学ぶことができます。また、キリスト教保育の他にも、遊びを中心とした保育や国際交流、初等部との連携などの特色のある保育を行っている幼稚園です。
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