幼稚園受験は、想像以上にスケジュールがタイトです。
春からの説明会・見学会を経て、夏には願書の準備や模擬面接などを重ねてきたご家庭も多いでしょう。そして迎える「10月」は、いよいよ願書提出や面接直前の準備が本格化する、まさに“勝負の月”です。
特にお受験系幼稚園や小学校受験を視野に入れているご家庭にとっては、この10月にどれだけ整えられるかが、合否を大きく左右します。ここで出遅れると準備不足のまま本番を迎えるリスクがあり、周りとの差が明確に出てしまいます。
そうなってしまわないよう、幼稚園受験の年間スケジュールや10月の役割を
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徹底解説します!
幼稚園受験の年間スケジュールと10月の役割
幼稚園受験は、1年を通して段階的に準備を進める必要があります。全体の流れを把握し、その中で「10月」がどれほど重要な位置を占めるのかを理解することが大切です。
幼稚園受験の主な年間スケジュール(4月〜翌3月)
幼稚園受験の主な年間スケジュールを順番に見ていきましょう。
春(4〜6月):情報収集と志望園の絞り込み
春は、各幼稚園で説明会や公開保育、園庭開放などが行われる時期です。ここで園の教育方針や雰囲気を知り、お子さまに合った園を見極めます。また、保護者同士や先生との関わりを通して、園ごとの特色や受験に向けた姿勢を感じ取ることもできます。この時期に志望園の候補をある程度絞っておくと、その後の準備がスムーズになります。
夏(7〜9月):具体的な準備と練習の始動
夏になると、志望園に合わせた具体的な対策が始まります。願書の下書きを進めたり、模擬面接や行動観察対策を受けたりするご家庭も多いです。園によっては9月から願書配布が始まるため、この段階で書き方を整えておくことがポイントです。また、塾やお教室に通っている場合は夏期講習を通してお子さまの力を伸ばす大切な時期でもあります。
10月:願書提出と総仕上げの時期
そしていよいよ10月。ここからは「仕上げ」と「本番直前の最終調整」の2つを同時に進めなければなりません。
・願書提出
多くの園で10月に願書の受付が始まります。記入漏れや誤字脱字はもちろん、内容の一貫性や文章表現の丁寧さも評価対象となります。複数園を受験する場合、それぞれの園の提出期限や方法が異なるため、細かくスケジュール管理をする必要があります。
面接対策の総仕上げ:子どもと保護者の両方が試験を受けるケースがほとんどです。お子さまの自然な受け答えや、保護者の教育方針を分かりやすく伝える力をこの時期に完成させます。
・実技・行動観察の練習
絵画や体操、集団での遊びなど、当日の課題を想定して練習しておくことで、子どもが緊張せず実力を発揮できます。
・生活リズムの安定
早寝早起き、規則正しい食生活を徹底し、体調を万全に整えることも忘れてはいけません。
この10月にしっかり準備を整えることで、11月の本番を自信を持って迎えられるのです。逆に、ここで準備が遅れていると、願書や練習が不十分なまま本番を迎えてしまい、子どもにも保護者にも大きな負担となります。
11月:試験本番
例年、多くの幼稚園で入園試験は11月1日前後に集中します。10月にどれだけ仕上げられたかが、そのまま結果に直結することを考えると、10月は「勝敗を分ける月」と言っても過言ではありません。
冬〜春:合格後の準備
合格通知が届いた後は、入園手続きや準備を進めます。この時期は新しい環境に向けた心の準備も大切になりますが、それも「10月にしっかり取り組んだ」という安心感があるからこそ余裕を持って対応できるのです。
10月にありがちな失敗例と対策
10月は「願書提出」と「試験直前準備」が同時進行するため、ご家庭によっては慌ただしさからミスや準備不足が生じやすい時期でもあります。ここでは、実際によくある失敗例とその対策を紹介します。
①願書提出日や提出方法を勘違いする
園によって願書の提出日は数日単位で異なり、郵送か持参かもバラバラです。複数園を併願する場合、「うっかり提出し忘れた」「郵送が間に合わなかった」というケースも少なくありません。
対策:カレンダーやスケジュール帳に明確に記入し、提出日を逆算して準備する。余裕を持ったスケジューリングを徹底することが大切です。
②面接練習不足で本番に緊張してしまう
子どもや保護者が「答えに詰まる」「表情が硬い」など、本来の良さを出せないまま本番を迎えてしまうこともあります。特に子どもは、知らない大人の前で急に質問されると固まってしまうケースも見られます。
対策:模擬面接を繰り返し、環境に慣れる練習をしておく。第三者に面接官役をしてもらうとより効果的です。
③願書の内容が未完成のまま提出してしまう
願書は家庭の教育方針を伝える大切な書類ですが、直前に慌てて書いて誤字脱字が残ったり、文章がまとまっていないまま提出してしまうことがあります。
対策:9月中に下書きを終え、10月上旬には完成版を仕上げる。第三者チェックを受けて、文章の流れや表現の一貫性を確認するのが安心です。
④子どもの体調管理がおろそかになる
秋は季節の変わり目で体調を崩しやすく、試験直前に風邪をひいてしまうケースも見られます。受験日当日に熱を出して欠席するのは、何よりも避けたい事態です。
対策:規則正しい生活リズムを徹底し、十分な睡眠を確保すること。体調の変化を見逃さず、予防を意識した生活を心がけましょう。
⑤保護者自身の準備不足
幼稚園受験では子どもだけでなく保護者も評価の対象です。服装や言葉遣い、当日の動き方を想定せずに本番を迎えると、「落ち着きがない」「教育方針が不明確」と見られてしまうこともあります。
対策:事前に服装や持ち物を確認し、面接での受け答えを整理しておく。当日の動線(受付から解散まで)を家族でシミュレーションしておくと安心です。
10月にやるべき5つのこと|幼稚園受験で遅れないために
ここからは、幼稚園受験を控えた10月に必ず押さえておきたい具体的な準備を5つの視点から解説します。どれも外せないポイントであり、ここを丁寧に進めるかどうかが合否に直結するといっても過言ではありません。
① 願書の記入・提出スケジュールを把握する
幼稚園ごとに願書の配布・提出日程、提出方法(郵送・持参など)、提出時に必要な持ち物はすべて異なります。複数園を受験する場合、スケジュールが重なることも多いため、「提出し忘れ」「書類不足」といった致命的なミスにつながりやすいのがこの時期です。
さらに、願書は単なる形式的な書類ではなく「家庭の教育理念」や「子育ての姿勢」を問う重要書類です。園の教育方針に合った内容で、子どもの個性や家庭の考えを一貫して伝える必要があります。
ポイント
・9月中に下書きを終え、10月上旬には完成版を仕上げる
・願書のコピーを取り、清書前に必ず第三者(教室や専門家)に添削してもらう
・提出期限や提出方法をカレンダーに書き込み、余裕をもって提出準備を進める
② 面接対策の総仕上げ
幼稚園受験では、子どもだけでなく保護者も一緒に面接を受けるケースがほとんどです。「志望動機」「家庭で大切にしていること」「子どもの長所・短所」「普段の生活習慣」など、典型的な質問にスムーズに答えられるかどうかが評価されます。
子どもにとっても「初めて会う大人に質問される」という状況は緊張の連続です。そのため、本番直前の10月は、模擬面接を繰り返し行い、自然な受け答えや表情ができるように慣らしておくことが大切です。
ポイント
・保護者同士で練習し、客観的にフィードバックをもらう
・子どもには「答えを暗記させる」よりも「聞かれたことに落ち着いて答える練習」を重視する
・姿勢や目線、表情など非言語的な部分も意識して確認する
③ 行動観察・集団テストへの対応
行動観察や集団テストでは、知識よりも「協調性」「集中力」「指示理解力」といった社会性が問われます。ごっこ遊びや絵画制作、簡単な体操やリズム遊びを通じて、子どもが集団の中でどう振る舞えるかを見られるのです。
10月はこうした活動を家庭でも取り入れることで、自信を持って本番を迎えることができます。兄弟や友達と遊ぶ時間を増やし、集団の中でのルール意識を身につけておくと安心です。
ポイント
・「先生の指示を聞いて行動する」練習を家庭でも取り入れる
・絵を描く・折り紙をする・歌うなど、課題に集中して取り組む時間を意識的に作る
・友達や兄弟との遊びを通じて「順番を守る」「協力する」経験を積ませる
④ お子さまの生活リズム・健康管理を徹底
いくら準備をしても、本番当日に体調を崩してしまえば実力を発揮できません。10月は季節の変わり目で風邪をひきやすい時期でもあるため、生活リズムと健康管理を徹底することが何より重要です。
また、精神的なプレッシャーを与えすぎると子どもが不安定になり、かえって体調不良や睡眠不足を招くこともあります。親子ともに落ち着いて過ごせるよう、家庭の雰囲気を穏やかに保つことが大切です。
ポイント
・就寝・起床を一定にし、規則正しい生活を意識する
・食事は栄養バランスを意識し、消化に良いものを心がける
・緊張や不安を和らげるために、親が「大丈夫」と安心感を与える
⑤ 本番直前の心構えと親の準備
幼稚園受験は子どもだけの試験ではなく、親の姿勢や振る舞いも大きな評価ポイントです。服装や持ち物の確認はもちろん、当日の動線(受付→待機→試験→解散)をイメージし、家族全員で流れを共有しておくと安心です。
また、予想外の質問やハプニングはつきものです。子どもが泣いてしまった、答えに詰まってしまった、という状況でも親が落ち着いてフォローできるかどうかが、園側にとっては大切な判断材料になります。
ポイント
・親の服装は清潔感と落ち着きを意識(スーツやジャケットスタイルが基本)
・試験会場までの交通ルートを確認し、余裕を持った移動計画を立てる
・想定外の状況にも柔軟に対応できるよう「失敗しても大丈夫」という心構えを持つ
10月からの準備が「お受験幼稚園」「小学校受験」にも影響
いわゆる“お受験幼稚園”では10月が選別の最終段階
小学校受験に直結する園では、受験倍率も高く、10月以降の準備が結果を左右する
願書・面接・行動観察すべてに「受験意識の高さ」が現れる
小学校受験を視野に入れているなら、10月は本格始動の時期
幼稚園受験と並行で塾・教室を選ぶ家庭も
幼稚園選びが小学校受験に大きく関わることも多い
10月にどれだけ準備できたかが、今後の進路にも影響
【10月の受験準備に役立つ】Ukarucoのサポート紹介
「何から手をつけたらよいか分からない」「願書の内容がこれでいいのか不安」「子どもが本番で力を発揮できるか心配」――10月はまさにそんな迷いや不安がピークに達する時期です。だからこそ、専門的な視点からのサポートを受けることで、準備の抜けや不安を解消し、自信を持って本番に臨むことができます。
Ukarucoでは、受験準備のさまざまな段階に合わせたサポートプログラムを用意しています。
① 願書・面接に特化した講座
願書対策講座
願書は「家庭の教育方針」を端的に表す重要な書類です。文章表現の工夫や内容の一貫性など、専門家のアドバイスを受けることで、志望園の特色に合った完成度の高い願書に仕上げられます。
面接対策レッスン
保護者と子ども両方の面接対策を行い、よくある質問や受け答えのポイントを徹底的に練習します。実戦形式の練習を通じて「緊張して本来の力が出せない」という不安を解消できます。
②総合的な受験サポートコース
願書・面接だけでなく、行動観察や生活習慣の整え方までトータルで支援するコースです。家庭ごとの課題を明確にし、必要な部分を重点的にフォローできるため、短期間でも効率的に力を伸ばせます。「何から始めたらよいか分からない」という方にも安心のプランです。
なぜ専門サポートが有効なのか?
10月は準備の最終段階であり、自己流で進めると「何か足りない気がする」「周りはもっと準備しているのでは」と不安に陥りがちです。Ukarucoのサポートを活用すれば、プロの視点で第三者チェックを受けられるため、安心して試験当日を迎えられます。
「抜け漏れがない」「自信を持って臨める」という心の余裕は、子どもにとっても大きな支えになります。家庭全体の安心感が高まることで、受験本番において子どもが本来の力を発揮できる環境が整うのです。
まとめ|10月の準備が合否を分ける!焦らず一歩ずつ進もう
幼稚園受験における「10月」は、願書提出・面接・行動観察のすべてが重なる核心の時期です。ここで丁寧に仕上げられるかどうかが合否に直結します。
「まだ準備が十分ではない」と感じても焦る必要はありません。10月の過ごし方を見直し、一つずつ確実に積み重ねていけば十分間に合います。そして、不安があればUkarucoのサポートを活用するのも心強い選択肢です。
出遅れず、万全の準備で11月の本番を迎えられるように、10月こそ行動を起こすタイミングです。ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談くださいね!